おバカな私と友人その他

読書( 1 / 1 )

 私は小学校の頃、忍者の事を書いてある本をよんだ。その本には忍者の発祥からいろいろな忍術、さらには修行の仕方までのっていた。しかし、私の興味をそそったのは、忍術でも修行の仕方でもない、忍者の使う薬物である。おそらくこの3つの中で一番現実身を帯びていたからだろう。しかし、悲しいことに調合の仕方を書いているにはいるのだがこうである。
「まず、イモリの尻尾、こうもりの羽根、鷹の爪、蛙の干物を擦りつぶし最後に忍者秘伝の薬を混ぜるとできあがり。」
 なめんなぁー、全ての薬の説明が、
「忍者秘伝の薬を・・・」
 でかたずけられている。それまでのイモリやらこうもりやら鷹やら蛙など関係なし、まるで薬を包むオブラートなみの代物である。重要なのは正路丸である。忍者秘伝の薬なのだ。しかし、判明しても、
「最後に忍びの里でしかとれない、なんたらかんたらを混ぜて出来上がり。」
 だろう。どうせこの世にないのだ。インチキ忍者め。
 もう一つの本を紹介しよう。世の中あるなしなんたらかんたら。という題だった。かなり昔のためあまり覚えていない。この中で印象に残ったのはUFOを捕まえた少年の話しである。驚いたことに虫とり網で捕まえたと言うじゃないか、この本を読んだらきっと米国のNASAは、泣き叫ぶだろう。しかも、この少年のUFOを捕らえる過程がとんでもない。
 少年は草原で昆虫採集をしていたそうだ。すると前方にりんごくらいの大きさの光る物体が浮かんでるじゃないか。少年は考えた。よしっ、
「シュパッ。ゴン、ボテ。」
 なんと少年は小石を当てたのだ。「UFO」に「小石」をだ。何万光年という道のりを越え、光速移動可能なUFOに小石をだ。少年の小石は世界最強の飛び道具と言える。きっと、この少年がメジャーリーガーになれば恐ろしいことになるにちがいない。
「光速の球を投げる男」
 かっこいい。客は入りまくるに違いない。しかし、光は1秒で地球を四週半できる。この少年が全力投球をすれば0.25秒後に少年は吹っ飛んでいる。命拾いしたな。もしUFOがいなったら少年は今ごろ死んでいるはずだ。
 で、このつかまえたUFOだが、どうなったかというと消えてしまったらしい。少年はUFOを虫取り網で捕まえると、紙袋に入れて、家に持ち帰った。とりあえず一言、言いたい。
「UFOを紙袋に入れんな」
 UFOだぞUFO、未確認飛行物体だ。パップラドンカルメだ。あれ、それは未確認お菓子物体か。
 家で紙袋をあけてみると、UFOは消えていた。紙袋はどこも破れていなかった。本の結びには、
「瞬間移動でもしたのであろう」
 と、書かれていた。うんうん、UFOなんだからそれくらいしてもらはなくては困る。小石一発でやられたんでは、情けないじゃぁないか。
 さて、私は他にもいろいろな本をよく読んだ。でも小学校の頃だけ。最近読書とは遠のいている。久しぶりに読んでみるかなぁ。

ちょっと面白いもの( 1 / 1 )

 ちょっと面白いものはたくさんある。そのなかでも一番最近見かけたものは現在私の在籍している部の部室にある誰かのお土産人形である。多分、ロシアのなんたらかんたらという人形だ。
 オレンジを基調とした、渋い色合いのこの小さな人形にはしかけがある。なんと、胴のところから真っ二つに上下にわかれるのだ。しかもそれだけではない。わかれた胴体の中には一回り小さな同じ形をした人形が入っていて、それがまた二つにわかれる。すると、更に小さな人形が顔をだす。なんて、ビューティフォーな人形。計三段がまえで私達を笑わしてくれる。が、個人的にはもう一段ほしかった。それがちょっと面白いというレベルを脱し切れない理由である。
 変わり種としてはドンブリマンなる物が昔、流行った。最初は普通のドンブリなのだが、それから手足が出てきて顔が出て、出来上がりである。武器にはコショーバズーカ、オテモトソードなどがあってネーミングがなかなか面白い。
「コショーバズーカをぜんそく持ちに使うと死にそうだな。」
 と当時小学生の私はふと思ったことがある。
「きっと、壮絶に違いない、只でさえ咳で息ができないのにそこにコショーバズーカは効くであろう。」
 さて他にはと言うと、この間ホラー映画のタイトルで面白いものを見つけた。
「ブラッディポンポン ~恐怖の切り裂きチアガール~」
 これは、本当にホラー映画のタイトルなのだろうか、笑かしてくれる。タイトルだけで、もう満足である。ほかに「ゾンビライダー」などもある。まるでショッカーに殺された仮面ライダーの復讐劇を思わせるタイトルである。10人ライダーがゾンビになって現れたらお笑いである。
 サスペンスドラマのタイトルも後から読むと面白い。
「二度ねらわれる女・殺人、偽装心中・・・私の周りに疑惑の男たち、18年ぶりの再会・・・」
 なんじゃそりゃである。変な男を引っ掛けてしまって、追いかけ回される男泣かせの女の日常といった、感じである。
 このようにちっょと面白いものはそこら辺にいくらでもあるのだ。暇つぶしにはもってこいである。だからといって私はいつもこんなしょうもないもので暇をつぶしている訳ではないのであしからず。

注意書き( 1 / 1 )

 私は注意書きという物をよく読む。最近ふと、あるROMカセット、はやい話がとくにファミリィーコンピュータによく使われているあのカセットだ、注意書きを読んだ。そこにはこう書かれていた。
「取り扱いは丁寧にお願いします。このカートリッジでのキャッチボールはもちろん、バットでジャストミートするなど、考えただけでもおそろしいことです。」
 誰がするのだろう。あの某アナウンサーのジャストミートさんがするのであろうか。
「このカートリッジには爆発物は仕掛けられていませんが・・・。」
 そんなものがついていたら今頃、世のゲーム好きは人生のゲームオーバーである。さすが、遊びをクリエイトするナ△コさん、注意書きにまで施されたジョーダンには恐れ入った。きっと、これを書いた人は笑いを追求している人なのだろう。私はそんな人になりたい。
 そして今ふと私は感熱紙の注意書きをみている。
「開封後はなるべく早くお使いください。」
 まるでカップラーメンである。早く使わないとどうなるのだろう謎である。更に読みすすめると、
「保存するときは、温度40度以下、湿度80%以下の暗所に保存してください。」
「うーん、温度40度以上、湿度80%以上の日当たりのいい場所など、この地球上のどこに存在するのだろう。」
 そんな場所まで考えて注意書きを書いているのか、さすがこの会社、目の付けどころがシャープである。
 私が自分の注意書きを書くとしたらどう書くだろう。しばらく考えていつか、発表しようと思う。

道案内( 1 / 1 )

 私は道案内が苦手である。この間もわざわざ自転車を止めて教えてやったのに、
「あぁ、あんたじゃ解らん。」
 と暴言を吐かれてしまった。
「なんと失礼な奴だろう、自分から私に聞いておきながらその態度はなんだ、お前なんかトーフの角に頭をぶつけて、死んでしまえ。」
 そう思ったが、怪しいグラサンのおじさんだったので文句をいわない、私はどうせ小市民である。
 小学校のころも道を聞かれた。
「エクスキューズミー。」
「はっ?。」
 下校途中の私は突然声をかけられた。青い瞳に金髪である。
「初めて見た、これが外人さんか。」
 声をかけられた所は熊と遭遇した時と同じ場所である。
「なぜ、この場所はわけのわからない事ばかり起こるのだろう。」
 間抜けな顔で外人さんを見ながらそんなことを思った。
「ドァイブーツハドコデースカ?。」
 わからない、アルプス山脈なみのイントネーションである。九重山ぐらいしか登ったことのない私にはアルプスなんぞ縁がない。せいぜい理解できて富士山であろう。ドァイブーツ、一体何のことだろう、大仏様であろうか、いやあれは奈良県である、全然あさっての方向ではないか。
「オォーウ、ドァイブーツハドコデースカ。」
 ほんとにオォーウである。あんたの日本語は私には理解不能だ。その時ふと私は思った。
「ドァイブーツきっと臼杵石仏(私の地元大分県にある有名な仏像)のことだろう。」
 アルプスの頂上到達である。
「えぇーと、ここをまっすぐに・・・。」
「ファッツ?。」
 なにファッツ一体それは何だろう。下山途中で遭難である。
「オォ、ソーリー、ユクリシャベテクダサイ。」
 外人さんには、私が総理大臣に見えるのだろうか。
「こ・こ・を・まっ・すぐ・行・く・と・以下略。」
「オォー、アリガト、ユゥーアーナイスボーイグッバーイ。」
「グッバーイ。」
 思わずつられてグッバーイなどと言ってしまった。しかし、最後に何といっていたのだろう。私についてのコメントであろうか、しかし私にはこう聞こえた。
「おぉー、ありがと、湯は無いすぼーい、ぐっばーい。」
 理解できるのは、ありがと、湯は無い、グッバーイだけである。”すぼーい”どおいう意味だろう。
 家に帰って辞書で調べたが載っていなかった。くやしい、外人さんが知っている日本語を私がしらないのだ。
「きっと、別府に行ったのだ、そこで、何かの事故でお湯が無い代わりに”すぼーい”なる物を置いていたに違いない、よしっ、いつか別府に行って調べよう」
 私は固く心にそう誓った。家族の誰もがくだらないと言った。しかし、私はそういうことにしか情熱がわかない。父に、
「お父さん、別府までの旅費をくれ。」
 と言ったが軽くあしらわれてしまった。冷たい親である。しかし数年後、私は中学に入り。英語の授業を受けることにより、同時に自分のバカさかげんを知ることになる。
ひらくん
おバカな私と友人その他
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