SSK2

出撃( 2 / 9 )

強くなってやる。

 

そのために、毎日、自分を追い込む。

 

あいつらが、仕事をして、遊んで、ぼーっと過ごしている間に、僕は、自分を鍛え上げ続ける。

 

常識から離脱した瞬間、いままで絶対に超えることが出来ないと思っていた壁を、簡単に超えることが出来た。

 

生ぬるい常識など、何の役にも立たない。法律も、警察も、僕を守ってはくれなかった。

出撃( 3 / 9 )

常識から、離脱した狂人たちに対抗するために、必要なのは力だ。

 

人間界のルールではなく、自然界のルールの中で、生きている者たちを制御する絶対的な手立ては何もない。

 

お年寄りや、女や、子供たちを狙うのは、自然界では当たり前だという現実を直視しなければならない。

 

「弱者を守れ」、「強者に挑め」という価値観の押し付けは、特権者や、既得権者たちの永続的な支配を保障するだけだ。

 

この不平等で、不公正な薄汚れた社会を正すには、上に君臨している連中を、同じ土俵に上げることが必要だ。

 

人間界と自然界、不自然と自然の調和は、その先にしかない。

 

 

出撃( 5 / 9 )

小学1年の時から、9年間

 

僕に、敗北感を味あわせ続けた男。

 

どれだけ敗れたのだろうか?

 

敗れる度に、僕は、自信を失い、あの男は、自信を強めていった。

 

僕は、ひきこもりになった。やっとの想いで、フリーターになった時、あの男は、公務員になっていた。

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