「床屋の店主だってよ」
砂浜に、床屋の店主の水死体があがった。
「(生きてたのか・・・)」
全身に、大火傷を負った床屋の店主は、自分の容姿と、将来に絶望して、入院先の病院から姿を消していたらしい。
0
「自殺のわけねえだろ・・・・・」
スーツ姿の男が呟いた。
「(ん!?・・・あの男は・・・)」
アルバイトの時間が近づいてきたので店に向かう。
「(何で、あの男が・・・)」
雲が高速で流れていく。
78 / 192