■■■■■
正見を有する比丘■■■■は、彼が、<こは苦なり>とあるがままに理解し、<こは苦の生起なり>とあるがままに理解し、<こは苦の滅尽なり>とあるがまま
に理解し、また、<こは苦の滅尽にいたる道なり>とあるがままに理解するであろうことを、期して俟つことができる■■■■。
正見(四つの智慧)が生じた比丘は、四つの真理を理解するであろう。期して俟つことができる。
このお経の essence を求めて、さらに、不要の文字を消去しま
しょう。
#10 <夜明け(日喩)> -6
■■■■■四つの真理を理解するときには、その■■■前に■■■、正見(四つの智慧)が生ずる。
正見(四つの智慧)が生じた比丘は、四つの真理を理解するであろう。期して俟つことができる。
■■■■■
ある時、世尊は、■■■■■五人の比丘に告げて仰せられた。■■■■■出家したる者は、二つの極端に親しみ近づいてはならない。その二つとは何■■■■か。
愛
着に貪著することは、下劣にして卑しく、凡夫の所業である。■■■■■役に立たない■■■■■。また、苦行を事とすることは、ただ苦しいだけで■■、
■■■■■役に立たない■■■■■。■■■■■如来は、この二つを捨てて、中道を悟った。それは、■■■■■智を生じ、■■■■■涅槃にいたらしめる
■■■■。
■■■■■では、如来が、■■■■■智を生じ、■■■■■涅槃にいたら■■役に立たない■■■■■。■■■如来は、この二つを
捨てて、中道しめる中道を悟ったというのは、どのようなことであろうか。それは、■■八正■道のことである。すなわち、正見、正思、正語、正業、正命、正
精進、正念、正定である。■■■■■これが如来が悟りえたところの中道であって、これが、■■■■■智を生じ、■■■■■涅槃にいたらしめる■■■■。
(四つの真理とは何か)
■■■■■
苦の真理とは■■■■、■■■■生は苦である。老は苦である。病は苦である。死は苦である。歎き、悲しみ、苦しみ、憂い、悩みは苦である。怨憎するものに
遇うは苦である。愛するものと別離するは苦である。求めて得ざるは苦である。総じていえば、この人間の存在を構成するもはすべて苦である。
■■■■■苦の生起の真理とは■■■■■迷いの生涯を引き起こし、喜びと貪りを伴い、あれへこれへと絡まりつく渇愛がそれである。■■■■■
■■■■■苦の滅尽の真理とは■■■■■その渇愛を余すところなく離れ滅して、■■■■■解脱して、執着なきにいたるのである。
■■■■■苦の滅尽にいたる道の真理とは■■■■■八正■道である。すなわち、正見、正思、正語、正業、正命、正精進、正念、正定である。
<如来所説>の(四つの真理)
苦の真理とは、四苦八苦である。(如来の教えは、苦についての教えです)
苦の生起の真理とは、迷いの生涯を引き起こす、渇愛がそれである。
苦の滅尽の真理とは、その渇愛を滅して、執着なきにいたる。
苦の滅尽にいたる道の真理とは、八正道、すなわち、正命、正精進、正業、正語、正思、正念、正定、正見(四つの智慧)である。
以上にて、私は、パーリ聖典10経の墨消し作業を終え、27essenceを得ましたので、これらを集めて、一覧表を作成いたしました。ご覧ください。
ご覧いただくだけでなく、是非、皆様も、10経のessenceを求めて、繰り返し、墨消し作業をなさってください。
私は、これら27のessenceを整理編集して、本書、『釈迦の教えーGotama Buddhism』を書き進めます。
なお、番外<如来所説>は、異種の四つの真理を説きます。ご参考までに、ご覧ください。
前編 第3章 お経の essence一覧表(10経)
パーリ聖典10経27essenceを集めて一覧表を作成いたしました。
パーリ聖典 10経の essence 一覧表
13> 八正道は、正命、正精進、正業、正語、正思、正念、正定、正見です。
1. 正命(正しい生活)
14 > 邪しまな生活を捨て、正しい生活をする。
2. 正精進
15>(1) 不善(貪瞋痴)が未だ生じ (arise し)ていないならば、不善(貪瞋痴)が生じ (arise し)ないように精進する。
15>(2) 不善(貪瞋痴)が既に生じ (arise し)たならば、不善(貪瞋痴)が滅 (cease) するように精進する。
15>(3) 善(不貪不瞋不痴)が未だ生じ (arise し)ていない ならば、 善(不貪不瞋不痴)が生ず(ariseす)るように精進する。
15>(4) 善(不貪不瞋不痴)が既に生じ (arise し)たならば、善(不貪不瞋不痴)が滅 (cease) しないように精進する。
3. 正業(正しい行為)
16>(1) 殺生よりの禁制とは、不殺生:生物を殺さない。
16>(2) 不与取よりの禁制とは、不偸盗:与えられないもの を取らない。盗まない。
16>(3) 邪淫よりの禁制とは、不邪淫:immoral な sex をしない。
4. 正語
17>(1) 両舌よりの禁制とは、不両舌:二枚舌を使わない。
17>(2) 悪口よりの禁制とは、不悪口:悪口を言わない。
17>(3) 妄語よりの禁制とは、不妄語:うそを言わない。
17>(4) 綺語よりの禁制とは、不綺語:無駄話をしない。
5. 正思(正しい考え)
18>(1) 不貪の思:貪が生じているときは考えない。貪が生じていないときに考える。
18>(2) 不瞋の思:瞋が生じているときは考えない。瞋が生じていないときに考える。
18>(3) 不痴の思:痴が生じているときは考えない。痴が生じていないときに考える。
6. 正念 (sati)
19>(1) 身 (body) につきて身 (body) を観じて住し、正念正智、貪瞋痴を捨す。
19>(2) 受につきて受を観じて住し、正念正智、貪瞋痴を捨す。
19>(3) 心につきて心を観じて住し、正念正智、貪瞋痴を捨す。
19>(4) 法につきて法を観じて住し、正念正智、貪瞋痴を捨す。
7. 正定 (samadhi)
20>(1) 第一定 有尋有伺、貪瞋痴の離より生ずる喜と楽を経験する。
20>(2) 第二定 無尋無伺、定 (samadhi) より生ずる喜と楽を経験する。
20>(3) 第三定 喜を離れ、正念 (sati) 正智 (buddhi)、身 (body) を以て楽を経験する。uppekkha生ず。vipassana 生ず。
20>(4) 第四定 楽を離れ、正念 (sati) 正智 (buddhi)、不貪不瞋不痴(araga, adosa, amoha) を経験する。
8. 正見(四つの智慧)
21>(1) 釈迦の教えは貪瞋痴についての教えです。
21>(2) 貪瞋痴の生 (arise) についての智慧、
21>(3) 貪瞋痴の滅 (cease) についての智慧、
21>(4) 貪瞋痴を滅 (cease) にする道についての智慧が生ずる。
22> 無智と無明は異なります。
23> 無智とは、正見(四つの智慧)が、生じていないこと。
24> 無明とは、四つの真理を、理解していないこと。
25ー1> 八正道は、無明を捨て去る道です。
25ー2> 八正道は、正命、正精進、正業、正語、正思、正念、正定、正見(四つの智慧)である。
番外> <如来所説>の四つの真理:
番外>(1) 如来の教えは、苦についての教えです。
番外>(2) 苦の生起の真理とは、迷いの生涯を引き起こす渇愛がそれである。
番外>(3) 苦の滅尽の真理とは、その渇愛を滅して、執着なきにいたるのである。
番外>(4) 苦を滅尽する道の真理とは、八正道である。