サラリーマンからリタイヤする手順

はじめに( 3 / 4 )

はじめに 3

 私のリタイヤ生活がうまく軌道に乗った理由は、将来に会社を辞める準備をしていたからだと考えています。準備そのものは独立して起業するためのものでしたが、それがそっくりそのままアーリーリタイヤメントにも適用できたから、うまくリタイヤ生活に入り込めたと、私はそう思っています。もし、これらの準備をしていなかったら私のリストラ後の生活は今とはまったく違ったものになっていたでしょう。 


 そんなリタイヤメント生活を始めてから立ち上げたブログに日記には、毎日多くの読者が検索エンジン経由で訪れてくれました。その検索キーワードを見ると、失業を心配する人、会社を早く辞めたいと思っている人、将来の生活資金がいくら必要か悩んでいる人、会社を辞めたら何をするか探している人、このような人達が大勢いるのだと分かりました。


この悩みに対し、もしかしたら私が辿ったアーリーリタイヤメントのアプローチが何らかの参考になるかもしれません。ブログは日記なので、様々なテーマが順不同で記事になっているため、一読してリタイヤまでの色々な判断や準備の要領などが分かり難いかと思います。それでこの本は、上記の私のブログに散在するテーマを整理しなおして、私が行ったリタイヤまでの手順をまとめてみました。

はじめに( 4 / 4 )

はじめに 4

 「リタイヤまでの手順」と書いた訳は、私はリタイヤメント生活の楽しさをこの本で書くのではなく、リタイヤまでの地図のようなものを作りたいと思ったからです。リタイヤメント生活では得るものもありますが、失うものも少なくないです。手軽にリタイヤは薦められません。


 リタイヤメント生活を楽しめる性格の持ち主も、まったく受け入れられない性格の人もいます。今回は私が今まで約2年間に体験したアーリーリタイヤメント生活を基に執筆し、内容はリタイヤメント生活を賛美しないよう、できるだけ中立的な立場で、判断や準備の方法を中心に書きました。その概要説明版がこの本です。ただ、この本に書くには冗長になりそうことは、もう少し詳しい説明で、後続の本で書いてみようと思っています。 


 これらの本で紹介することが、サラリーマンを続けようか、リタイヤしようか悩んでいる人の参考になれば幸いです。

もくじ( 1 / 1 )

もくじ

  ページ


サラリーマン生活からのリタイヤとは  6


リタイヤメント生活がうまくいくための大事な要件  8


会社を辞めて何をする?にかかわる

リタイヤのメリットとデメリット 11


「何をするか」を考えるときに、合わせて考えたい

自分の性格 16


リタイヤするための手続きについて 17


リタイヤまでの手順 19


さらに詳しい説明について 20


サラリーマン生活からのリタイヤとは( 1 / 2 )

サラリーマン現役時代の生活サイクル

サラリーマン生活からのリタイヤとは

 「リタイヤ」することは会社員だけでなく、自営業者も仕事をリタイヤすることはありますが、この本では「会社員が勤めている会社を辞め、預貯金や手持ちの現金と年金収入だけで生活をすること」という範囲について書くことにします。理由は残念ながら私にはそれしか経験が無いからです。まず最初にリタイヤすると生活はこんなふうに変わるでしょう、という説明をします。genekicycle2012091601.JPG

 サラリーマン現役時代には上の「サラリーマン現役時代の生活サイクル」の図に描いたように、会社から受け取る仕事の対価としての給料があり、その給料で生活するので、また仕事ができるから給料がもらえる。というように仕事、収入、生活が切れない関係となっている。これが現役時代のイメージです。現役時代にはきっと貯蓄が少なく、子育てなどで出費も多く、この方法でなければ生活が成り立たないでしょう。効率よく多額の収入を得るやり方です。
大庭夏男
作家:大庭夏男
サラリーマンからリタイヤする手順
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