サラリーマンからリタイヤする手順

会社に勤めているうちから始める、生活の練習( 1 / 1 )

会社に勤めているうちから始める、生活の練習

会社に勤めているうちから始める、生活の練習

 リタイヤしてやりたい事の構想も将来生活費も検討したら、会社勤務を続けながらでも実行可能なことは開始してみると、見逃していたことを発見できることがあります。

 会社を辞めてから始めようと考えていたことでも、会社に居ながらできる部分はあるでしょう。生活費は予算に沿ってうまく実際の家計はついてくるかどうか、立てた計画に無理がないのかまだ給料をもらって生活しているうちから、辞めたつもりになって実際に家計を管理してみると見落としなどが発見できます。このようなリタイヤメント生活の試行は、備えを完璧に近づけることができるし、家族に対して安心させることにもつながることにもなります。

 私が会社に居ながら行った「リタイヤの練習」は、計画どおりに家計が進むかどうかのチェックと、ネットでブログを始めたことでした。

 会社に勤めて給料をもらっていても、将来いつまでにいくら貯蓄するかを決め、残りのお金で生活するように計画を立てることはできます。課題ははたしてそううまく行くかどうかです。実際に子供が浪人したり、高い研修会に参加したりという想定に無かった出費が出ました。あまり厳しい予算を組むと妻が怒り出すこともありました。そのような経験をしながら、将来の出費はさらにどんなものがあるのかを連想し、家族が無理なく生活できるための予算を調整していくことができました。

このような経験はまだ私が勤めている間でしたので、資金が不足しそうなら退職を延ばすこともできます。しかしリタイヤしてからこんな経験をすると自分も含めてどの家族にも悪い影響が出ることは容易に想像できるでしょう。

そういう意味で、リタイヤする前に「練習期間」という試行を行うことは大事なことです。

リタイヤまでの手順( 1 / 2 )

リタイヤまでの手順

リタイヤまでの手順


 この本で言いたいことは、リタイヤをすべきか、しない方がよいか、よく考えてから行動して欲しい、ということです。そのためにはリタイヤ後の自信のある生活計画を立てた上で、実際にリタイヤするときに欠かせない手続きを踏んで進める、ということが非常に大事です。


 手順とは、リタイヤ後の生活計画をたてることが最初の目標で、家族にそれを打ち明けて理解を得ることがその次の目標になるというような、やることの順番です。もし将来の計画も何もないうちに「俺は近々会社を辞める」と言い出したら揉めるのは目に見えています。「この計画を立てたので辞めても十分生活できると考えている」との説明をして、家族に理解してもらうようにしましょう。


 会社を辞めたいと願望が生まれてきてから、リタイヤを実行するまでは手順をつくり、順に着実に進めると抜けが起き難くなります。この手順に沿うことは面倒ではありますが、面倒を避けて早まってリタイヤしてしまうと失敗したらその後は再就職が難しいでしょう。取り返しの苦労を思うと多少面倒でも手順を踏んだ方がいいと思います。

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この「リタイヤメントへの手順の図」は、私がリタイヤに至った経験を手順にしたものです。

リタイヤまでの手順( 2 / 2 )

さらに詳しい説明について

さらに詳しい説明について


 リタイヤメント生活を計画するとき「何についてよく考えたら良いか?」これが問題です。この問題は難しいですが「こうしたらどうか」という推奨をしながら別の本で説明したいと思います。私は、上記の「リタイヤメントへの手順の図」にある各ステップで以下のような事をやってきました。

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 それぞれどのようなことを考え、何をどう判断したかについて、別の本でもう少し詳しく書いてみたいと思います。 


 ただ、上述した内容も、別の本で書くことも、私が推奨できりことだと考えていることなので、万人に適用できる保証がありません。あくまで私という個人が行った1種類だけのアーリーリタイヤメントのアプローチですから、それを踏まえて、ご自分で考え判断してください。

大庭夏男
作家:大庭夏男
サラリーマンからリタイヤする手順
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