「葛西君、休憩取れなくて、ごめんね。もう12時過ぎちゃったけど、いまから休憩入って」
「はい」
新しい店長は、本当に頑張っている。僕よりも早い時間に店に来て、一番最後に帰っていく。
これが生きるということなのか?
生まれて初めて、やる気というものを感じている。
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「おい、葛西・・・大変なことになってるぞ」
「どうしたんですか?」
倒れこんでいる人たちと、救急隊員
『山手線沿線を中心にして発生した、超大規模集団食中毒事件は、拡大を続け・・・』
「テロの可能性有りだってよ。いまの時点で、被害者は数千人・・・」
僕たちが、適当に生き続けてきたツケが一気に回って来たんだ。
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