江戸川日記

日常2( 1 / 5 )

八月三十一日 晴れ

いつものように散歩に出る。最近、身体が重い。脈も、呼吸も乱れてきたので途中で引き返すが、横になったら、しばらく立ち上がれそうもないので、子猫ちゃんたちのエサを持って公園へ向かう。夏の終わり、蝉の声も随分と寂しくなった。

日常2( 2 / 5 )

閑かさや岩にしみいる蝉の声
閑かさや空にしみいる蝉の声
閑かさや水にしみいる蝉の声
閑かさや土にしみいる蝉の声
閑かさや命にしみいる蝉の声

蝉の死骸で遊ぶ子猫ちゃんたち。芭蕉の生きていた時代と同じように、いまの東京もまた自然の摂理の中にあることを実感する。

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江戸川日記
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