見知らぬ少女が死んだという外国で戦渦に巻き込まれたのではなく事件や事故でもなく闘病生活を送っていたわけでもない元気だった少女が突然、死んだという
不条理という言葉が浮かぶが、少し青くさいもう長いこと生きてるんだから
僕らは他の生物との違いを見せつけるため心に思想や希望それから理想や尊厳、努力、未来さまざまな、美しいと感じる物を作り上げてきた良かれと思い、作り上げてきたのだそして、その心の風景を眺め、うっとりしていた
しかし、こうして少女が突然、死んだ時それらの建物が揺れだし、崩れそうになり、僕らは動揺を隠せなくなるどうしたのだろうかと?
他の生物たちが、僕らを蔑むような目で見ている
「もう、いい加減分かれよ」と
僕らは明日に死ねない
みんな今日、死ぬんだ
3日後の今日、30年後の今日、50年後の今日
僕らが生命の一員である限り、死は特別なことじゃない
そんなことまで忘れていた。忘れようとしていた
心の埋め立てに夢中になって
そんなことまで忘れていた