問題提起まではなるほどなと思ってしまった。歴史、世間、身の回り、自分自身にさえ当てはまる。自分自身を振り替えると若くして昇格したわたしはその無能さゆえに多くの人に迷惑をかけたのも事実である。そして私は降格し、その会社を去った。(1)階層社会では、すべての人は昇進を重ね、おのおのの無能レベルに到達する。
(2)やがて、あらゆるポストは、職責を果たせない無能な人間によって占められる。
(3)仕事は、まだ無能レベ ルに達していない者によって行われている。
(ローレンス・J・ピーター、 レイモンド・ハル著、渡辺伸也訳『ピーターの法則 創造 的無能のすすめ』ダイヤモン ド社、2003年)
ミッションがモチベーションにも影響を及ぼすことは体験した。もう一度自分のミッションを見直そう。自分のミッションを持つ。
継続や目標達成、モチベーションの弊害になりやすい「やりたくないこと」をあげていくとやりたいことが見えてくる。やりたくないことをやらないようにするには創意工夫が必要となる。そしてやりたくないことをやらないで済むようになれば、この本がいうとおり快感だろうな。特に「お願い営業」は今までストレスの原因になってきた。やりたいことにはやりたくないことが含まれている。
この本でいう高飛車営業は多少勇気はいるが、理にかなっていて是非実践していきたい。これは損保営業をやっていたときもよく上司が言われていた。「自分と付き合わないと損だぜ」というオーラは自信として相手に伝わる。乗らないと損と思えるような提案をする。
このようなシンプルな定義は見落としがちで勘違いされやすい。特に横文字のビジネス用語は意味合いが曖昧に感じるので、このように日本語で定義するとシンプルに刺さる。マーケティングとは「優良な見込客を営業マンの目の前に連れて来ること」。セールスとは「その見込客を営業マンが成約すること」。
「買ってくれる人、買ってくれそうな人に売る」というシンプルな原理が営業の世界では自分を含めてほとんど実行されていない。交渉やら説得やら、やたらと遠回りしたがるのはなぜなんだろう。セールスの目的は相手を説得することではなく相手が買う確率が高いかどうかを判断すること。