製造業の経理の特色をあげると、以下のようになります。
・設備投資
製造設備は一般に高額なため、税額控除や特別償却(減価償却費の増額計上)・各種助成金の受給等、制度上の優遇措置を設けられている場合があります。 優遇措置適用や繰り延べの要件は各々異なり、厳格な規定も多いため、適用要件等、業種特有の知識や経験を有する税理士を選んで頂くこともお勧めします。
・退職金の問題
団塊の世代の退職者が増えていますので、退職金の積立問題のある事業所もよく見受けられます。退職金規程の変更などは大変な業務ですので注意が必要です。
・外注費か給与か
製造業では業務請負がよく利用されています。一般に外注費であれば消費税の算定から控除できるため、調査のときに指摘される可能性があります。製造業における外注費のガイドラインなど精通しておく必要があります。
管理の手法が古いこと中小の製造業の場合、長年経営している事業所が多いため、人事評価や賃金構造が旧式のものが多く、改善する必要のあるものが多く見受けられます。