BL短編小説 50作品セット

逆さ吊りでバイブ責め( 1 / 1 )

「あぁんっ、っうぁ! イく、イくぅっ!」

ホテルの一室で青年が背を反らし、ペニスから精液を吐き出した。その精液は足ではなく、青年の顔に落ちていく。理由は、青年が縛られ、逆さに吊られているから。
両足首と両膝、そこに巻き付けられた縄と腕の自由を奪っている身体の縄。計五本の縄が天井や壁に繋がり、青年を大股開きの状態で逆さ吊りにしていた。

縄を解けず、目隠しの下の表情は歪んでいる。だが、青年は痛み以上に恥辱を与えられていた。
逆さにされた身体は、服を着ていない全くの裸体で、開かされた股間は隠す物無く丸見えだ。勃起したままのペニスも、アナルに突き込まれた極太のバイブさえも。

抜き取る事も出来ず、乱暴にアナルを掻き回す淫具。その刺激で出た精液や体液は全て青年の顔へと流れていき、涙や唾液と合わせて整った顔立ちを見るも無残に汚していた。

「あぅ…うぁぁ。助けて、下ろして…」

頭に血が上り、虚ろになった思考で青年は助けを呼ぶ。しかし、当然のように助けは来ない。何故なら…このホテルは、そういうホテルなのだ。
助けは来ない。来るとしたら、従業員と、選ばれた客の男だけ。

「こちらでございます。どうぞごゆっくり」
「んっ!?」

突然聞こえた声に、青年は怯える。目隠しで見えてはいないが、客が訪れたのだ。
スーツを着た、若い客の男。歪んだ性癖を持った…この特別なホテルの会員だ。ここに来る客は全て、男を嬲る事に興奮を覚える者ばかり。
この客は事前に電話を入れ、逆さ吊りの男を用意させていた。

「ふむ…なかなかだな」

品定めの呟きが、吊られた男に聞こえた。顔も見えない相手に痴態を晒す屈辱に塗れながらも、男は助けを求めた。

「お願い、っです…もう、下ろし、て…」
「私はまだ、来たばかりなのにかい?」

必死の懇願は、笑い混じりの返事で一蹴された。心が折れそうになるが、諦めずにもう一度頼もうとする男。

「んぐっ?」

頼む為に開かれた口は、塞がれてしまう。何も見えなくとも、何度もこのホテルでさせられた経験から、男はそれが何かが分かってしまった。
そして客の男が、命令を下す。

「しゃぶりなさい。その可愛い口で」

入れられたモノは、太く逞しい男根。吐き出そうとしても、吊るされた身体では逃げられなくて、男は言う通りにくわえ、舌で舐めしゃぶるしかない。

「んむ、ふちゅ…っ」
「上手だね。君のペニスとお尻も、いやらしくヒクついていて良い眺めだ」

頭を下にされた格好で、嬲られている股間を観察されながら男性器に口で奉仕をさせられて、男はだんだんと恥辱に耐えられず、知らず知らずの内に心が現実から目を背けた。
快感を否定するのではなく、悦んで。強制されているフェラチオも、望んでやっている。そんな風に、男は考え出す。

「んちゅ、ふむぅっ」

不自由な身体をくねらせてペニスを喉の奥まで受け入れ、一生懸命に舌を這わせる男の姿に、客は微笑んだ。

「良い子だ。ほら、ご褒美をあげよう」

客の男はそう言っておもむろに。

「うぐ!? んふぅぅっ!」

アナルのバイブを掴んで、より中を掻き乱す為に出し入れを始める。ぐぽっ、ぐぽっと卑猥な水音が部屋に響き、同時に吊られた男のくぐもった悲鳴が甘く跳ね上がる。

「それから、これはお返しだよ」
「んもっ、んぐぅぅぅっ!!」

その上ペニスをくわえ返されて、吊られた男は激し過ぎる性刺激に身悶えた。
ビクビクと身体の震えが止まらない。震える度に縄が軋んで肌に食い込む。ぼうっとしている頭には断続的に自分が分泌したすえた香りの体液が降って来て、上の口も下の口も淫らな物体で蹂躙されてペニスは熱く濡れた舌で愛撫される。

おかしくなりそうな悦楽。いや…もう男は壊れていた。そう言い切れるくらいに男は蕩けた反応をしていて、拒んでいた時の様子はもはや見る影も無い。

「イぐ…んちゅっ。イぎまふぅぅっ!!!」

舌での奉仕を途切れさせずに、男は絶頂を伝えた。

「私もイくよ…! 全部、飲み干しなさい」

掠れた声での指示に、男はペニスを強くくわえ直してこくこくと頷いた。

「くっ…!」
「ふぉっ、おぷっ、んむぉぉぉっ!」

吊られた男の口に、客が射精した。大量の精液が、男の口を満たしていく。

「んぐ、んぐ、んっ…」

精液を喉を鳴らして飲む男。激しく身悶えたせいで目隠しは外れていた。晒された表情は心から飲精を悦んで、一滴残らず飲み干そうとして一心不乱にペニスに吸い付いている。
淫猥な男の痴態に目を奪われ、客は男が出した精液を口に含む事さえ忘れていた。

はっとした男は、しばらく考えてポケットからスマートフォンを取り出す。電話を掛けて、会話を始めた。

「あぁ、私だ。すまないが…この後の予定は別の日に回してくれないか? あぁ…頼む」

部下に連絡して、客は男の口からペニスを抜く。

「ふぁ…んっ」

不満気に声を漏らす男から離れ、客は部屋の内線でフロントに言った。

「もしもし?…そうだ、一晩に変更したい。それと、道具も用意してほしい」

一晩に変更、それを聞いて男の身体は嬉しさで疼いた。
一晩中、苛めてもらえる。たくさん、気持ち良くしてもらえる。

期待だけで、男のペニスは硬さを取り戻していた。

「お待たせ。さぁ、下ろしてあげるよ。その後…たっぷり犯して喘がせてあげる」
「あぁ…ありがとう、ございまふ…っ」

心の底から凌辱の宣言に対しお礼を述べる、淫乱な男。
雄の性奴隷として見本とも言えるべき憐れな姿を晒して、男は笑って、悦んでいた。
舌を犬のように突き出し、アナルをヒクつかせながら。

幸せになれるお仕置き( 1 / 1 )

休みの日の、体育館の倉庫。入り口から最も遠く奥まったその場所に、数人の男子生徒がいた。
それは、運動系の部活の先輩達と、一人の後輩。パイプ椅子に座ってくつろいでいた先輩が、後輩に話し掛けた。

「どうよ? ちったぁ反省したか?」
「んぐっ! うーっ!」

問い掛けられて、後輩は丸めたハンカチを詰め込まれた口で唸り声を上げる。後輩は今、怒りを買った先輩に捕まり、反省を促されていた。
倉庫に置いてあった一つのマット。前転をする時に使う物ではなく、高い位置から着地した人間を受け止める為の、分厚いクッションの入ったマットだ。

そのマットの側面に付いた運ぶ為の持ち手。その持ち手に、後輩はX字に拡げられた手足をロープで縛り付けられていた。この拘束を施された後輩は手足を伸ばしたまま曲げられず、抵抗も出来ない。
暴れたところでその力はクッションに吸収され、何の意味も無かった。

「うーっ! うぅっ!」

無駄な抵抗を続ける後輩を、先輩はせせら笑う。

「ンな事したって効果はねーよ。俺らが口だけでお前に真面目にやるよう言ってたみてーにな」
「んぐっ!」

皮肉を言われ、後輩は悔しそうに表情を歪める。
幾度注意をしても態度が悪く、挙句の果てに部室で喫煙までしていた後輩。そして今日堪忍袋の緒が切れた先輩数人に呼び出されて押さえ付けられ、この体育倉庫で縛り上げられている。
調子に乗っていた後輩への仕置き。その目的で集まった先輩は様々な用意をしていた。

「口だけじゃ無駄ってよーく分かったからよ。お前の身体に教え込んでやるわ」
「う…っ?」

一人の先輩が、ハサミを取り出す。何をされるか理解できない後輩は、首をかしげた。
だが、ハサミの使い道はすぐに教えられた。自分が着ている服に、刃がかけられたから。

「んぅっ…ぐっ!?」

暴れて逃げようとした後輩の首を、別の先輩が手で掴む。少し力を入れられたら呼吸が止められる状態にされて、後輩は一気に大人しくなった。

「良い子にしてねーと、間違って大事なところをちょん切っちまうぞ?」
「…………」

脅し文句に怯えて、後輩は小さくうなずいた。それを確認した先輩は、気兼ね無くハサミで服を切り裂いていく。

「う、うぅ」

冷たい刃が肌を滑りながら、後輩のシャツが切られる。へその近くから首までが縦に切られ、後輩の胸と腹を空気に晒す。
続いて、ズボンが切られていく。

「お前のチンコとケツ穴が丸出しになるように、キレイに切ってやるよ」

言って、股間の部分の布が丸く切り取られていく。ペニスの近くを鋭利な刃物が動き回っていて、生意気な後輩は恐怖で震えていた。
その表情を見て、一人が耳元で告げた。

「最初から言う事聞いときゃこんな目に遭わなかったのになぁ」

恐怖を煽る言葉に、確実に後輩の反抗する気力は奪われる。許してと言いたくても口は塞がれているので、後輩は与えられる物全てを拒めない。
ハサミを使い終えた先輩達が、次の道具を使う事も。

「ほら、これが何か分かんだろ?」
「んぅ…」

分かる、分かってしまった。見せられたのは、大人の玩具で、ピンク色のローター。
振動して性刺激を与える淫具が、テープで後輩の左右の乳首に貼り付けられた。

「んじゃ、スイッチオン」

躊躇いも無く、淫具のリモコンが操作される。ダイヤル式のスイッチが右に回され、そして。

「ふっ…うぅっ…」

後輩の乳首が、弱い振動で責められ始めた。
初めての感覚に後輩は戸惑うが、その感覚は紛れも無い快感で。心は嫌がっても身体は素直に反応を見せて熱くなっていく。
露出させられたペニスも、天を向き出した。

「おいおい、お前乳首弄られて感じてんのかよ。変態だな」
「ん、ふぐぅ」

違うと思っても、自分の意志では勃起していくのを抑えられず、ついにはペニスが完全にふくらみ、その姿を先輩達に見せ付けた。

「お前大悦びじゃねーか。これじゃお仕置きにならねーな」
「そんなに腰揺らして、気持ち良いのか?」

指摘され、後輩は自分の腰がくねっている事を知る。乳首の快感と連動してるその動きは、マットを軋ませて先輩の目を愉しませる。

「んふ、んふぅ…」

目を潤ませている後輩は、いつものふてぶてしい態度が消え去っていて、鼻から甘い息を漏らしている。
その様子を見て、先輩は別の道具を取り出す。紫色の半透明で、柔らかい素材で出来た筒。いわゆる、ペニスを扱く為に使うオナホールという物。
すでにローションで濡れているオナホールは、先輩の手によって動かされ、カチカチにそそり立った後輩のペニスをその中に包み込んだ。

「おぅ、むふぅっ!」

敏感な性器を柔らかく覆われ、後輩は気持ち良さにビクビクと腰を跳ねさせた。
縛られた手足がぶるぶると震えて、マットが音を立てる。

「気持ち良いのが好きなら、おかしくなるまで気持ち良くしてやるよっ」

オナホールを持った先輩の手が、後輩のペニスを扱き出す。訪れた激しい快楽に、後輩は全身を痙攣させて悲鳴に近い喘ぎを上げる。

「んぅーっ! ふむ、むふぅぅぅんっ!!」

口に詰め込まれたハンカチを強く噛み締め、涙を零して身悶える後輩。
そのペニスからは断続的に先走りが零れ、オナホールの隙間から溢れ出していく。
ローターで責められている乳首も赤く立ち上がり、見るだけでいやらしいと思える変化を遂げていた。

「こいつ…エロすぎだろ」

快感に苦しむ後輩を罵倒しようとしていた先輩は、全員が後輩の痴態に釘付けになり言葉を失っていた。

「んふ…くふぅぅっ」

大きく腰を反らせて、後輩が射精をした。先輩が後輩の口から詰め物を出し、尋ねる。

「どうだ、気分は」

何とか最初の目的に戻ろうとして出された問い。だが、蕩けた後輩は真っ赤な顔ではしたなくねだる。

「んっ、もっろぉ…してぇ…」

その言葉で、先輩全員の理性が飛ぶ。一人は自身のペニスを後輩の顔の前に突き出し舐めさせ、またある一人はローションを指に付け後輩のアナルに差し込む。
そんな風にして、後輩をひどい目に遭わせようとしていた先輩は後輩の淫乱さにあてられ、後輩の身体を貪り出す。

「あぁんっ、めちゃめちゃ…いいよぉ」
「どうする? 俺らの言う事聞くなら、もっともっと気持ち良くしてやるぞ」
「あぁっ、聞くぅ、聞きまひゅっ! だから、もっと、もっろぉ…!」

最初は制裁のはずが、いつの間にか乱交に変わり、目的も達成されていた。
幸せな性奴隷となった後輩と、逆に病み付きにされてしまった先輩をも作り出して。

性少年はトラックで運ばれる( 1 / 1 )

山道を奥深くに向かって走る、一台のトラック。その荷台の中は、外からは想像の出来ない空間が広がっていた。

「んぁっ…あぁぁっ!」

荷台の中で、少年の高い喘ぎが響いた。それが消えて無くなる間にも、別の場所から少年の声がする。それらの声は全て甘く濡れ、身体に流れる快感の強さを表していた。
トラックの床に転がる少年達は、全員服を脱がされている。代わりに着せられているのは、床と少年を鎖で繋ぐ首輪と、背中に回した腕を拘束する手枷。この拘束で抵抗を奪われた少年達は逃げる事も出来ず、鍵をかけられた荷台に閉じ込められている。
それもただ閉じ込めるのではなく、様々な仕掛けを施された上で閉じ込められていた。

少年達を閉じ込めた男達は、少年一人一人の身体にたっぷりと薬を塗っていた。それは、塗られた場所を疼かせ刺激が欲しくて堪らなくさせる、媚薬。乳首にも、ペニスにも、淡い桃色のアナルにも塗り込まれたその媚薬は、少年達を苦しめている。

火照った体を慰める単純な方法は、誰かに触れてもらう事。それがあらかじめ用意された罠だと分かっていても少年達はそれに従い、お互いに身体を擦り付け合ってしまう。

「んむ、ふぅ…」
「あぁんっ、気持ち、いぃ…っ!」

床に仰向けで寝転がった一人の少年のペニスを、別の少年が一生懸命に舌で舐める。手を拘束された二人の少年がまぐわう様子は、淫猥と言う他は無い。
だが、幾ら刺激し合おうとも、快感を得たとしても、少年達の火照りは満たされる事は無い。

「あ、んぁぁっ! イき、たいよぉ…!」

何故なら、少年達のペニスには一本一本全てに射精封じのベルトが巻かれていて、根元を強く絞め付けてしまっているからだ。その状態ではどんなに頑張っても放出は出来ず、絶頂の瞬間にはペニスは哀れにビクつく事しか叶わなかった。

これじゃ、気持ち良くなると苦しくなる。そう理解はしていても、強烈な媚薬は気が狂いそうな疼きを断続的に発生させて、抗えない少年達は快楽を極める事を強要され続けた。

「ねぇ…おねがぁい。おえのも、しゃぶっへぇ…」
「いいよぉ…んぐ、んっ…」

無理やり発情させられて、自ら拘束された身体を重ね合う少年達。残酷な淫獄に堕とされ、少年達はだんだんと…理性を壊されていく。

「だれかぁ、おれのうじゅいてるケツ穴にぃ…ちんぽ、はめてぇ…!」

うつ伏せになり、手枷の付いた手を必死に動かして尻を拡げる少年。すぐさま、別の少年が覆い被さり、そして。

「んぁぁぁっ! 入ってりゅぅぅっ!」
「あぁんっ…チンコ、絞め付けられてるぅ…っ!」

一線を越えた者が現れた事で、全員の理性が吹き飛んだ。荷台のそこかしこで、射精を封じられたペニスを突き込み合う乱交が始まる。

「んはっ、はぅぅっ」
「イく、ケツの中でイくっ! せーえきでにゃいのにイぐぅぅっ!!」

汗と涙とアナルから溢れた分泌液で身体中を淫靡に光らせる少年達は、もう快感を否定する心など残っていない。
だらしなく開いたままの口からは舌を垂らし、ひっきりなしに喘ぎを出している。その喘ぎが収まるのは、ペニスをくわえている時のみ。

淫乱に変わり果てた少年達。その少年達を閉じ込めていたトラックの荷台が開かれる。

「ほら、着いたぞ」
「あ、あぁ…」

男が床に繋がっていた鎖を外して持ち、首輪を引いて少年達を立ち上がらせる。
足をガクガクと震えさせながら、男の誘導に従って歩く少年。一歩足を踏みしめる度に、その身体から体液が垂れ落ちた。
落ちた体液は、少年達が連れ出された草の上に落下する。山に吹く風が、少年の濡れた身体を撫でていく。

「今日からここが、お前達が飼われる牧場だよ」

優しく言われるが、少年達の耳には聞こえていない。草原に建てられた柵の中にいる存在、前から飼われている少年達の痴態に、連れて来られた少年達は目を奪われていた。

「あはぁんっ、もっとしへぇ」
「ちんぽみりゅくっ、いっぱい、どぷどぷってだひてぇ!」

それは、少年同士で感じ合い、性に溺れる牧場の動物。容易に想像出来る、未来の姿。
しかし、今の少年達には恐怖を感じられず、逆に羨ましいとさえ思えた。

「お前達も、早くあんな風になれるといいな」

男の言葉に、全身をきゅんと疼かせる少年。その表情は、発情に囚われた獣そのもの。
山奥の、隠された少年牧場。今日もここに…新しい少年が運び込まれたのだった。

愛の在る縄拘束は立ったままで( 1 / 1 )

「あぁ! んっ、ふぅーっ…!」

民家の一室で、一人の青年が喘ぎ声を上げていた。喘ぎ声を上げさせているのは、青年の前に膝立ちになった男。青年の、ご主人様。
男は下着を着けていない青年のペニスを口にくわえ、舌で刺激していた。その行為に、拘束されてしまった青年は抵抗出来ずに身を委ねるしか無い。

服を脱がされた身体には、青年の自由を奪う拘束が施されている。首に巻かれた赤の首輪、その前の部分から縄が伸び、青年のペニスを袋から絞り出している。これによって、青年は感じ過ぎて背を仰け反らせると縄が絞まり、ペニスも絞り出される仕組みになっていた。

「はぁ、っは…!」

荒い息を吐きながら、青年は縛られた腕を動かす。腕の縄は首輪の後ろ、そして青年の尻の谷間に沿って、前の縄と同じようにペニスに結ばれている。もちろん、手を動かせばそれはペニスへの責めに変わる。
小さな身じろぎすら快感に変換される状況で、青年は足に力を込めて立ち続ける。主人からの命令で、座ってはいけないと言われたからだ。
どんなに感じても言い付けを守る為に必死で立つ姿はいじらしく、余計に意地悪をしたくなる。主人は青年のペニスをくわえたまま小さく笑い、舌の動きを早めた。途端、青年の喘ぎと震えが一気に高まる。

「あぁーっ! だめ、イく、イくぅぅ…!」

身体は大きく跳ねようとするが、縄はそれを許さない。小刻みに痙攣して喘ぐ青年に、主人は言った。

「いいよ、僕の口でイきなさい」

主人の口が、青年のペニスを強く吸い上げる。体液を、絞り出す為に。

「ふぁっ、あ…んあぁぁーっ!」

主人の責めに追い立てられ、青年は射精を迎える。縄を巻かれたペニスがビクビクして、白い体液を噴き出した。
出された体液を主人に飲み干され、青年は糸が切れるように身体が崩れそうになる。しかしその身体は主人に支えられた事によって止まる。

怪我をしないように守った優しさ。それは同時に、意地悪でもあった。

「ほら、座っちゃ駄目だよ。しっかり立って」
「あ、あぅぅ…」

主人は青年の背後に回り、その身体を支えた。すでに青年の足は快感で蕩け、ガクガク震えているのを知っていながら。

「…座らせて、くださいぃ…」

どう頑張っても足は上手く動かせず、揺れてしまう。揺れてしまうとペニスに繋がれた縄が断続的に絞まり、尻の谷間に這わされた縄が敏感な部分を刺激する。
足の疲れと快楽が混ざり合って、青年の思考を溶かしていく。だが、主人はまだ満足していない。

「だーめ。ちゃんと僕が支えてあげるから、もうちょっと頑張って」

くすっ、と微笑み、主人は。
青年の左右の乳首を、指でやわやわと揉み始めた。訪れた刺激に、青年は甘い悲鳴を上げる。

「んぁぁぁんっ! そこ、らめれふぅ!」

叫ぶ青年。その声は濡れていて、表情は心地良さに満ちている。
駄目と言いつつも、身体と心は…確実に悦んでいた。

「駄目、なんだ? じゃ…やめようか」
「あ…?」

主人は手を離して乳首を解放する。性刺激が消えた、のに。青年は切なげに身悶えし、主人の指を見つめていた。
息は荒く乱れ、身体中が疼いている。青年の本心はとうの昔に見透かされ、意地悪な主人は言わせる為に、何も言わず笑っている。
やがて、青年は耐え切れなくなった。背後の主人に向かって、淫猥なおねだりをする。

「乳首…弄って、ください」
「どうして? 駄目じゃなかったの?」

とぼける主人と、切羽詰まった青年。どっちが有利かなんて、聞くまでもない。

「良い…です。乳首弄られるの、良いんですぅ…」
「そっか…そんなに、乳首を摘まんだり、捻ったり、押し潰したり、引っ張ったりしてほしいんだ?」

見え見えの誘導も、深く考えられない。青年は主人の目論見通りに、その言葉を口にした。

「はいぃ…ちゅまんだり、捻ったり、押し潰ひたり、引っ張ったりぃ…俺の乳首を…いっぱいいっぱい、弄ってくらひゃい…っ!」

望んでいた以上の卑猥な台詞に、主人の欲情が一気にふくれ上がる。背筋を震わせて、主人は青年に言った。

「エッチな良い子だ。ごほうびに、おかしくなるまで可愛がってあげるよ」
「んぁっ、ふあぁぁっ!!」

左右の乳首が、再び指に挟まれた。待ち侘びた感覚に、ペニスの先から液が零れた。

「目だけじゃなくおチンチンからも涙を流して…そんなに僕の指は良いかい?」
「んぁっ、いいれふっ。きもひいいれひゅぅぅぅっ!!」

舌も回らない程一方的に快感を注ぎ込まれて、相変わらず縄は青年の弱点を残酷に責めている。
だが青年の表情は恍惚に支配されていて、悲痛な様子は見受けられない。

それは、青年が心から悦んでいて、主人を愛している証拠。そうなるまで可愛がるのも、主人が青年を愛している証拠だった。

「大好きだよ。君は?」
「んぁっ…俺も、ごひゅじんさまだいしゅきれす…!」
五月雨時雨
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