BL短編小説 50作品セット

泥棒君達に淫らな制裁( 1 / 1 )

遠くから祭の太鼓の音が聞こえる、小さな山の中。
もう何年も使われていない小屋に、二人の少年がいた。浴衣姿の少年達は、一つのバッグを漁っている。

「金目のモンねーなー」
「なー。祭で売ってたおもちゃと変なスプレーくらいだな」

そのバッグは祭の最中に盗んだ物で、財布などを期待していた少年達は愚痴を吐く。

「ってか、そのスプレー何よ?」
「虫よけか何かか?」

持ち上げたスプレー缶を見ている二人。突然、その手から缶がもぎ取られた。

「これはな」

音も無く背後に忍び寄っていた、一人の男。ぎょっとする少年達の顔に、男がスプレーを向ける。

「こう使うんだよっ!」
「あっ、うわぁぁぁっ!?」
「うぐ…目が……!?」




「…いやー、良かったぜ。護身用にこのスプレー買っといて良かった」

大きく開いた小屋の入口の前で、バッグを取り返した男が呟く。

「なぁ、お前らもそう思うだろ?」
「んぐ、ぐぅぅっ!」
「ふっ、うっ」

男の問いかけに、少年達は口を塞がれた状態で応える。
顔に刺激のある液体を噴きかけられ怯んだ少年達は、小屋に置かれていた縄で手を縛り上げられ、低い位置にあった天井の梁にお互いの手首を繋いだ縄を吊るされてしまった。
更にお互いの触れている足を二人三脚のように括られ、反対側の足の膝に巻かれた縄を手と同じく梁を通してもう一人と繋がれた。

腕を高く上げ、膝も高く吊られ、床に着いた足も動かせない。しかも、パンツは脱がされ浴衣ははだけられ、ほぼ全裸に近い格好で拘束された少年達。口には縄を噛まされ、言葉も出せない。

「んん、うーっ!」
「ぐっ、ぐっ!」

必死に暴れ自分を縛った男を睨むが、自分達から奪ったスマートフォンを涼しい顔で勝手に操作していて、全く威力は無い。
しばらくして、男が操作を終え少年達に近付く。なおも睨む少年に、男は言った。

「どうにもさっきから反省してる様子が無いよな。だから、ちょっと痛い目見てもらう事にしたわ」

やれるもんならやってみろよ。そう目で言う少年を、男が鼻で笑う。

「今にそんな目してらんなくなるさ」

すっ、と男が手を動かす。
少年達の、隠せもせず晒されてる股間へと。

「んっ?」

だんだんと近付いていく手。狙われているのが性器だと気付いたのは、二人同時に握られた時だった。

「うぐ…うぅ!」

やめろとでも言いたいのだろうが、口に出来ていてもやめる訳が無い。
男は柔らかいペニスを、二本同時に擦り始めた。

「ふっ…う」
「んぅ、んうぅ」

嫌がるが、快感は二人の意思とは関係無しに流れ込んでくる。
身体をビクつかせ、手足の縄を軋ませながら、ペニスは硬く天を向いていく。

「お前ら変態だな。こんな状況でカチカチじゃねーか」
「ぅん…うふ」

違うと示したいのに。腰は揺れてしまう。
睨む目も快感で緩み、潤んでいて。快感を拒む心が求める心に変わっていく。
切なげに身を捩り、イきたそうにしている少年を見て、男は手を離した。

「うっ…ふ」
「あぐ……ぅ」

刺激が止まり、少し正気に戻る少年達。屈しないとばかりにまた睨んだ少年達を見つつ、男はバッグに手を入れた。

「良い目だ。んじゃ、お前らにプレゼントをやるよ。くじ引き屋で貰って、持て余してたネックレスだ」

それは女の子用の小さな鈴の付いたネックレス。揺れる度、ちりん、と可愛らしい音が鳴った。
何をされるか分からず、二人はペニスを膨らませたまま男を見つめる。前にしゃがみ込んだ男は、ネックレスをペニスに近付け、そして。

「ほら、飾りだ」
「んっ!?」

鎖の部分を、二本のペニスを橋渡しする形で巻き付けた。中心の辺りに鈴がぶら下がり、少年が身悶える度音が鳴る。
それだけでなく、どっちかが動くと鎖が弱い場所を絞め付け二人は暴れる事さえ出来なくなった。

大人しくなった二人を満足そうに見て、男は吊るされた二人の後ろに回った。
上げられた腕が邪魔して振り返って見る事が出来ないから、男がどんな動きをしているのか分からない。

「うぅ、うぅ!」
「ふぐ、んぅ!」

ようやく怖さを覚えた二人は許しを請う悲痛な叫びを上げた。しかし、もう遅い。
男の指は、大きく開かれた足の間。尻の穴を…撫で始めていた。

「んぅ…う!」

訪れた快感に身体がくねり、ペニスに鎖が食い込んだ。同時にした鈴の音に、男が楽しげな声を出す。

「ほら、もっと腰振って鈴鳴らせよ」

それは嫌だと首を左右に震わせる少年。だが、そんな反応は予想済み。

「やらないと、さっきのスプレーチンコにかけるぞ?」
「う!?」

中身は知らないが、目にかけられた時にとんでもない痛みを感じた。その液体を性器になんてかけられたら。

「うっ…くうぅ!」
「おぅ…んぉ!」

脅されて、少年達は腰を振る。自らのペニスに繋がれた鈴を鳴らす為に。

「その調子だ。勝手にやめんなよ?」

言いながら、男はアナルを指で刺激し始める。自分の唾液や少年自身が零した先走りで穴を濡らし、少しずつ柔らかくしていく。


誰か…助けて。


ちりん、ちりん。と鈴を鳴らして、少年は心の中で助けを求めた。
それが通じたかのように、小屋に近付く足音。そして枝を揺らす音がした。

「んーっ!」
「おっ、こっちだ」

聞き覚えのある友人の声。安堵する少年の目を疑う事が起きた。

「おぉ、友達君? 早かったね」

自分を辱めている男が、友人に声を掛けたのだ。
小屋の前に来たのは三人。その三人に、男が歩み寄る。

「いやー、近くにいたもんで。お兄さんもバッグ盗られて大変だったすね」

なんで知ってるんだ。目を見開く少年達に、友人の一人が自分のスマートフォンを見せる。
そこに映っていたのは、吊るされた自分達の写真と『バッグ盗んだこいつらのお仕置き、君らもする?』という文面。
今になって、少年は男がさっき自分のスマートフォンをいじっていた理由を知った。

絶望に囚われる少年に、更なる追い討ちがかかる。

「前々からお前らの悪さは目に余ってたし、助けるつもりは全くねーから」
「警察呼ばれなかっただけ、感謝しろよ?」

見捨てられた事実に打ちひしがれる少年達。拘束され、性器に鈴を繋がれた惨めな姿を、知り合いに視姦される屈辱。
だが、まだまだ罪を許された訳では無い。戻って来た男に軽く尻を叩かれ、それを思い知らされる。

「んっ!」
「腰振るの、勝手にやめんなって言ったろ?」

怯えた表情で、二人は腰をまた振る。鈴が鳴る様子も、友人に見られる。

「エロ…お前らこんなんで興奮してんの?」
「んっ、んぅ!」

否定したいが、腰を淫らに揺らして喘ぎ鳴いている状況では説得力は無かった。

「お兄さん、すいません。俺達の知り合いが」
「良かったら、飯でも奢らせて下さい。祭の屋台程度の予算ですけど」
「お、悪いね」

腰を振り続ける二人を尻目に、小屋にあった板で一人のスマートフォンを固定しながらそんな会話をする男達。
会話を続けながら、小屋を出て行くその姿に、少年達は呼びとめようと必死で呻く。

「んおぉ! おぐぅ!」
「うぅぅーっ! んぅーっ!」
「…あ、そのスマホのカメラで動画撮ってっから。後で見てちゃんと腰振ってなかったら…分かってるよな?」

友人の一人が残酷な宣告をした。
絶句する二人を残し、誰もいなくなる。

誰も助けちゃくれない。少年は愚かだった自分を呪い、言い付け通り身体を動かす。

「うぅ、うぅ…」
「んっ、くぅ」

涙が流れたが、縛られた腕は拭う事も叶わない。

楽しい祭で浮かれ過ぎ、してしまった事への淫らな制裁の夜は…まだ、始まったばかりだった。

公開搾乳調教( 1 / 1 )

ここは、知る人ぞ知る裏の店。集まっているのは財力を持ち、歪んだ性嗜好も持ち合わせた…男のみ。

その男達の目的は『観察』

甘く残酷な性の責め苦を受ける奴隷の男が苦悶する様子を、穴が空くほど観察する。それが、この店のサービス内容だ。
今夜も、憐れな奴隷が拘束されて呻いていた。

「うぉ…んぉぉっ…!」

身体をビクビクと震わせて、自分に巻かれた鎖を鳴らす男。服は着せてもらえず、身に着けている物と言えば隷属の証である黒い首輪だけであった。
厳密に言えば、身に付けられている拘束は数え切れないくらいにあるのだが。

まず、男を座った椅子の上から逃さないようにしている拘束。手は頭の上で交差させた状態、足は太股と足首を寄せた状態で鍵付きの革ベルトで括られ。手を下ろせないよう、足を下ろしたり閉じられないよう、頑丈な鎖で椅子に固定されていた。
この拘束だけでも抵抗を奪うのには事足りているのだが、更に奴隷は行動をを封じられている。

視覚は、黒い目隠しで閉ざされ。言葉は、口にギャグボールを噛まされて封じられていた。

「ふ…ふうぅ」

口から漏れる息に合わせて、ボールの穴から唾液が零れる。
粘りを持って細く長く伸びていく唾液を、観客達がじっと見つめていた。
ぽた、と液が胸に垂れると客のため息が聞こえた。目隠しで見えなくとも、見られている事は自覚出来た。

そこへ、一人の男が現れる。拘束された奴隷と客を少し離す為に置かれた、鉄の柵の内側に。

「皆さん! 本日はお越しいただき、ありがとうございます。 本日このスペースでは性奴隷から精液などを搾取する、公開搾乳調教を行っていきます」

それは、この店の従業員。奴隷に辱めを与える、残酷な存在。
調教と言われ、奴隷はビクンと身体を跳ねさせた。

「では、この器具を取り付けていきます」

従業員が透明なガラスで出来た、底の部分にチューブの付いた器具を三つ取り出す。
見た目には分からないが、チューブはガラス内の空気を吸い込んでいる。

従業員は何の躊躇いも無く、器具を拘束された奴隷の右乳首に近付ける。
そして。

「んっ…んうぅっ!」

チューブが付いていない反対側。ガラスの穴が空いている部分を、乳輪を覆うように押し当てた。
状況が変わっても、チューブは空気を吸い込む。しかし、反対側はいまや奴隷の乳首で塞がれている。
するとどうなるか、器具は奴隷の乳首を強く吸い上げ、奴隷を快感で悶えさせた。

「二つ目です」
「うぅっ!?」

苦しんでいる奴隷に構わず、従業員は淡々と左の乳首にも器具を近付けた。
鎖を鳴らしてやめてくれと首を必死に振る奴隷。だが、そんな制止は何の意味も無い。
拒絶も虚しく、左の乳首にも器具が付けられ…右と同じように強く吸われ始めた。

「あぉっ…ふぉ! んむ、んむぅぅっ!」

目隠しの下で目を剥き、奴隷はギャグボールの穴から唾液を噴き出させる。
吸い出された乳首は少しずつその形を変えていき、やがて乳頭が硬くしこり乳輪もピンクから赤に染まっていった。
それを見届け、従業員は器具から手を離す。支えを失った器具が、奴隷の乳首へ吸い付きの力でぶら下がった。弱い場所を吸われ、引っ張られ、奴隷は荒い息を吐く。

「うー…うぅぅ、うぐぅぅっ…!」

快感と屈辱で息も絶え絶えになるが、逃れる方法は無く。奴隷は責め苦がこれで終わりでない事も…その身を持って教え込まれていた。

「皆様、三つ目でございます」
「うっ!」

聞こえた言葉に、奴隷は恐怖で小さく叫んだ。目が見えず言葉も分からないが、奴隷の怯えようは身体で感じられる程である。
その怯えを見て、誰かが助ける事は無い。客は誰もが奴隷の憐れな姿を愉しむ為に来ているのだから。

「んおぉぉ、ふぅぅ!」

乳首への刺激で勃起させられたペニスに、乳首と同じ器具が被せられた。まだ肌に押し付けられてはいないが、吸われる感覚はある。後は、押し付けて器具自身の力でペニスから落ちないようにすれば下ごしらえの完成だ。

「まばたき厳禁です。いきますよ」

客の視線が奴隷の股間に集中する。そして。

「ふぐぅぅぅぅっ!!」

奴隷のペニスは、残酷な器具の餌食となり、その体液を搾り取る搾乳を施された。
乳首と性器、敏感な個所を無慈悲に責め立てられ、奴隷の拘束された手が助けを求めるかのごとく宙を引っ掻いた。
準備を終えた従業員は奴隷から手を離し、客の方を向く。

「お待たせしました。今からオーダーを承ります」

言って、従業員は奴隷の拘束された椅子の横にある、一枚のプレートを指で示した。

そこに書かれているのは、ここで注文できる商品。奴隷に対してする、行為の数々。

『アナルバイブ』や『射精封じ』
他には『蝋燭責め』や変わった物では『ネコミミコスプレ』や『奴隷そのもの』などもあった。

「なら、早速アナルバイブをもらうよ」
「かしこまりました」
「んぅぅぅっ!」

頼む、許して。
その思いを込めて呻くが、奴隷の意思なんて誰も尊重しない。

この店では、奴隷はただの玩具である。誰かの言いなりになって悶え感じ、気が狂う程快楽に溺れる。それが奴隷の仕事で、役目で、生活を占める全てであった。

「他の皆様も、よろしければご注文下さい」

店の営業は、まだまだ始まったばかり。

魔王は勇者を可愛がる( 1 / 1 )

人里を遠く離れた険しい山の中。そこに、石造りの城があった。
その城の主は、魔王。城内にある魔王の部屋には、討伐に来た勇者の姿がある。

魔王に敗れ、捕らわれた…憐れな青年の勇者の姿が。

「心地良さそうに鳴いているな。そんなに私の指はイイのか?」
「ふぉっ…むぐぅ……!」

玉座に腰掛けた魔王の膝の上で、勇者は拘束された身体を切なげに捩っていた。勇者は今、衣服を剥がれ、手首を一まとめにされ、足は足首と太股を繋がれている。
手足の動きを奪われるだけでも勇者にとっては屈辱。その屈辱を増長させるのは、勇者を拘束する物体の素材だった。

それは…魔王の魔力。魔力を自由自在に変形させた縄で、勇者は身体の動きを封じ込められている。また、勇者の言葉を奪う為に口に入れられた玉、これも魔王の力が凝縮された物で。勇者は倒すべき魔王の魔力に拘束され、魔王の膝の上で可愛がられていた。

「うぐ…っ!」
「反抗的な目だな。だがそうでなければ面白くない」

自分を睨み付ける勇者に、魔王は悠然と笑った。
快感で揺らぎながらも、誇りを力にして耐え続けるその姿は、魔王の目を愉しませていた。

「ほら…お前はここが好きだろう?」
「んぅっ!」

左の乳首を指で捻られ、勇者は背を仰け反らせて悲鳴を上げた。
捕らわれてからずっと身体を甘く刺激され、感度を高められた勇者の乳首は大きく淫らに腫れ上がっている。ぷっくりとふくらんだ突起は弄りやすいようで、魔王は逃れようとする勇者を押さえて執拗に乳首を責めた。

「…どうした? 腰が揺れているぞ」
「くぅ、ん…」

あざ笑われても、腰を止める事は出来ない。右の乳首にも指が伸ばされ、両方同時に弄られ始めた。

「うんっ、ふぅぅ!」

引っ張ったり、押し潰したり、回されたり、捻られたり。自分の乳首が憎い敵の指でふくらまされ、淫らに形を変えさせられている責め苦から、勇者は逃れられない。
手足の拘束を外そうとする力もだんだんと抜けていき、勇者は潤んだ目で魔王の指の動きを見つめ、鼻にかかった呻きを漏らすだけとなっていく。

「うぅ、んうぅ…」
「気持ち良いか?」

問われて思わず、勇者はうなずいてしまった。それを見て、魔王は満足そうに笑う。

「なら、もっと良くしてやろう」

右の乳首を弄っていた手が下に動く。そして…触られてもいないのに透明な先走りを溢れさせていた勇者のペニスに指が絡められた。

「あぉ…んふぅっ!」

ビクンと身体を跳ねさせ、甘い鳴き声を出す勇者。その痴態に、魔王も声を上ずらせる。

「これは…この世界を手に入れるよりも楽しいかも知れんな」

少しの遊びのつもりだったが、勇者の反応は思っていたよりも可愛らしく、更に新しい反応を見たくなる。
手酷く扱って泣き顔を見るくらいの気持ちが、魔王の中で優しく意地悪に責めて、快感で心地良く鳴いている勇者を何よりも見たい気持ちに変わっていた。

「私は今世界なんかより、お前の全てを私の物にしたくなっている」
「ぷぁ…? んむ、くふ…」

勇者の口を塞いでいた魔力の球が、突然に霧散した。一瞬口が自由になるが、すぐさま…魔王の唇で塞がれた。
背中から首を伸ばして唇を重ねてくる魔王。そのキスは不思議とイヤじゃなく、勇者は入れられた舌も拒まず受け入れていた。

当初は、魔王を倒して世界を平和にしようとしていた勇者。
形は変わったが、魔王を自分に夢中にさせる事で、世界を平和にする事が出来た。

…その代わりに、これから先の長い時間。激し過ぎる愛情を注いでくる元魔王に、幸せだけども喘ぎ鳴かされる日々を送る事になってしまったが。

週末は淫乱な子と( 1 / 1 )

「んあっ、あんっ!」

土曜日の夕方、マンションの一室で一人の男が幸せそうな声で喘いでいる。その様子を見つめるのは、男のご主人様にして、恋人の男だ。
主人はソファーに座って、愛しくて堪らないと言った表情で男の痴態を観察していた。

「そんなに気持ち良いかい? 両手を背中で動けなくされて、お尻に大きなバイブをくわえて…僕に向かって、大きく足を開いて見せ付けてる。人間とは思えないくらいにはしたない状態が、そんなに気持ち良いかい?」

貶めるような言葉ではあるが、口調は優しい。まるで、それで良いんだよと暗に告げているみたいだ。
だから、男は安心して感じられる。背中で手錠を使って手の動きを制限され、膝立ちになったままペニスを模した乱暴な淫具にアナルを掻き回されて体液を床に撒き散らし、硬く立ち上がった自身のペニスを上下左右に振り乱しながら喘ぎ鳴く。

そんな倒錯的な状況でも、主人が自分を嬉しそうに見つめてくれるから、男は心から幸せになれる。

「はいぃ、気持ち…良いですっ! 俺…昨日学校終わってから、今日ご主人様に苛めてもらえるのを…ずっと待ってたんですっ!」

言葉にしながら、男は背筋を震わせる。
苛めてもらえる。俺、気持ち良くしてもらえるんだ。

男の期待は、主人がソファーから立った事で急激に加速する。

「あ…あぁっ」

目の前に主人がしゃがんだ時に身体が待ち切れず、アナルの淫具をきゅぅっ、と絞め付けてしまった。
可愛らしい喘ぎに、主人が笑う。

「全く…エッチな子だね。ここをこんなに大きくして」
「んぅっ」

身体と共に揺れていたペニスが、主人の右手に収まる。ただそれだけなのに、刺激を求めていたそこは激しい快感を覚えていた。
反応を確認しつつ、主人は左手を浮かせ…男の乳首へと運んだ。

「ここも…女の子みたいに硬くふくらんでるよ」
「んあぁぁんっ!」

右乳首を指で摘まれ、くりっ、と捻られた。身体中を走る快感に、男は背を仰け反らせて喘いだ。
そのまま乳首と性器を責められ、男は不自由な身体をガクガクと痙攣させた。

「あぁぁんっ、気持ち、良いっよぉ! んぅぅ、乳首、取れちゃうっ」

下手に仰け反ると自分で乳首を伸ばすように引っ張ってしまう。しかし、そんな加減が出来るならば最初からこんなに感じてはいない。
男は涙と涎で顔をぐちゃぐちゃに汚していくが、悦びの表情が強いため悲惨さは存在しない。
主人も激しい快楽を与えつつ、男をいたわるように顔の汚れを舐め取っていた。そのくすぐったさも、主人の優しさも、男の欲情の火をより大きくしていく。

「あぁぁ! イく…イきますっ」

絶頂が近くなり、主人へと報告した。それを聞いた主人は、手の動きを早くして、更に男を責め立てた。

「あんっ、あんんっ! イく、イく…っ!」

切羽詰まった声で男が言い、絶頂を迎える。
…その直前のところで、主人は手をとめてしまった。

「ふぁ…どうし、んぁっ!?」

尋ねようとしたが、言葉は途中で途切れる。主人が男のアナルに入っていたバイブを抜き取ったからだ。
いきなり全ての刺激が無くなり、快感の渦の中で放り出された男は、もどかしそうに身を捩った。自分で続きをしたくとも、手は背中で拘束されている。

「あん、ご主人様、ご主人様ぁ…」

泣きだしそうな表情で助けを求める男。全身を火照らせ性刺激を欲するその姿は淫乱そのもの。
主人は床に寝転がり、ズボンから男の痴態で勃起したペニスを取り出す。
そして、男に助け船を出した。

「ほら…バイブよりも、こっちをお尻に入れたいでしょ?」
「あ…」

天を向く主人の性器に釘付けになり、アナルがきゅんと疼いた。

欲しい、欲しい。

その一心で、男は膝で歩き…主人の腰の上へと跨っていく。

「あぁ…はぁ」
「がんばって、上手に出来たら、ごほうびだよ」

ごほうび。その言葉に、男は悦んで身体を動かし、ついにアナルに主人のペニスをあてるに至った。

「入れても…いいですか…っ?」

もし、ここでおあずけされたら。そんな不安が頭をよぎるが、杞憂で終わった。

「いいよ。たっぷり…味わってね」
「はい…んぁ、あ…ふあぁぁぁっ!」

許しを得て尻穴に性器を飲み込んでいく。ずっと欲しかった、熱くて、硬くて、愛しい肉の棒に、男は根元までくわえ込んだ瞬間耐えきれずに射精してしまった。

「おや…入れただけでイっちゃったんだ」
「うぅ…ごめ…なさ…」

怒られてると勘違いして謝る男に、主人は頭を撫でて慰めてやる。
安堵した男は手の心地良さに頬を緩ませ、蕩けていた表情がまた蕩けた。

「よくがんばったね。じゃあ、ごほうびをあげよう」

言って、主人は男を下から突き上げた。

「あぁぅっ!」

不意を突かれた男は、一際大きな嬌声を上げた。
ガツガツと身体の奥を抉られ、男は主人の上で淫らに踊り狂う。

「ふぁぁんっ! 深いぃっ…中、焼けちゃふよぉっ」

もはや呂律が回らなくなっている男を、主人は貪りつつも、苦痛を感じないように腰を奮った。

「あぅぅっ…ご主人様の、俺の中でびくびくしてりゅ…」
「あぁ、そろそろ…中に出すよ」

それを聞いて、男は主人の射精を促すためにアナルをきつく絞め付けた。

「いっぱい…らしてくだひゃいぃっ! せーえき、たくさん…」
「もう…くぅっ」

舌を突き出して精液をねだる男に、主人は望み通り精液を注ぎ込む。
淫乱な中に、熱い体液を注入され、男は幸福感に包まれていた。

「はぅぅ…中、パンパン…ありがとう、ございまし…」
「何を言っているの? まだ、終わってないよ」

男が感謝を告げ終わる前に、主人が口にした。男はそこで、主人のペニスが自分の中で力を失っていない事に気が付いた。
気が付いたのとほぼ同じ瞬間、主人が再び腰を奮い始める。

「あぁ…あぁっ! また…犯してもらえるのぉ…」

意図していなかった二戦目だが、男に拒む選択肢は考え付かなかった。
だって、主人に抱かれて、感じさせられている時が男にとっては最高の幸せなのだから。

「んむ…んふ……ご主人ひゃまと、キス…」

繋がったまま手錠を外してもらい、男は自由になった手で主人に抱き付いた。お互いに舌を絡め合い、上と下でぶちゅ、ちゅぷ、と淫らな水音を部屋中に響かせた。

明日は、日曜日。誰にも邪魔はされないし、させない。
エッチな事が大好きで淫乱な恋人と過ごすご主人様の週末が、そこにはあった。
五月雨時雨
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