BL短編小説 50作品セット

週末は淫乱な子と( 1 / 1 )

「んあっ、あんっ!」

土曜日の夕方、マンションの一室で一人の男が幸せそうな声で喘いでいる。その様子を見つめるのは、男のご主人様にして、恋人の男だ。
主人はソファーに座って、愛しくて堪らないと言った表情で男の痴態を観察していた。

「そんなに気持ち良いかい? 両手を背中で動けなくされて、お尻に大きなバイブをくわえて…僕に向かって、大きく足を開いて見せ付けてる。人間とは思えないくらいにはしたない状態が、そんなに気持ち良いかい?」

貶めるような言葉ではあるが、口調は優しい。まるで、それで良いんだよと暗に告げているみたいだ。
だから、男は安心して感じられる。背中で手錠を使って手の動きを制限され、膝立ちになったままペニスを模した乱暴な淫具にアナルを掻き回されて体液を床に撒き散らし、硬く立ち上がった自身のペニスを上下左右に振り乱しながら喘ぎ鳴く。

そんな倒錯的な状況でも、主人が自分を嬉しそうに見つめてくれるから、男は心から幸せになれる。

「はいぃ、気持ち…良いですっ! 俺…昨日学校終わってから、今日ご主人様に苛めてもらえるのを…ずっと待ってたんですっ!」

言葉にしながら、男は背筋を震わせる。
苛めてもらえる。俺、気持ち良くしてもらえるんだ。

男の期待は、主人がソファーから立った事で急激に加速する。

「あ…あぁっ」

目の前に主人がしゃがんだ時に身体が待ち切れず、アナルの淫具をきゅぅっ、と絞め付けてしまった。
可愛らしい喘ぎに、主人が笑う。

「全く…エッチな子だね。ここをこんなに大きくして」
「んぅっ」

身体と共に揺れていたペニスが、主人の右手に収まる。ただそれだけなのに、刺激を求めていたそこは激しい快感を覚えていた。
反応を確認しつつ、主人は左手を浮かせ…男の乳首へと運んだ。

「ここも…女の子みたいに硬くふくらんでるよ」
「んあぁぁんっ!」

右乳首を指で摘まれ、くりっ、と捻られた。身体中を走る快感に、男は背を仰け反らせて喘いだ。
そのまま乳首と性器を責められ、男は不自由な身体をガクガクと痙攣させた。

「あぁぁんっ、気持ち、良いっよぉ! んぅぅ、乳首、取れちゃうっ」

下手に仰け反ると自分で乳首を伸ばすように引っ張ってしまう。しかし、そんな加減が出来るならば最初からこんなに感じてはいない。
男は涙と涎で顔をぐちゃぐちゃに汚していくが、悦びの表情が強いため悲惨さは存在しない。
主人も激しい快楽を与えつつ、男をいたわるように顔の汚れを舐め取っていた。そのくすぐったさも、主人の優しさも、男の欲情の火をより大きくしていく。

「あぁぁ! イく…イきますっ」

絶頂が近くなり、主人へと報告した。それを聞いた主人は、手の動きを早くして、更に男を責め立てた。

「あんっ、あんんっ! イく、イく…っ!」

切羽詰まった声で男が言い、絶頂を迎える。
…その直前のところで、主人は手をとめてしまった。

「ふぁ…どうし、んぁっ!?」

尋ねようとしたが、言葉は途中で途切れる。主人が男のアナルに入っていたバイブを抜き取ったからだ。
いきなり全ての刺激が無くなり、快感の渦の中で放り出された男は、もどかしそうに身を捩った。自分で続きをしたくとも、手は背中で拘束されている。

「あん、ご主人様、ご主人様ぁ…」

泣きだしそうな表情で助けを求める男。全身を火照らせ性刺激を欲するその姿は淫乱そのもの。
主人は床に寝転がり、ズボンから男の痴態で勃起したペニスを取り出す。
そして、男に助け船を出した。

「ほら…バイブよりも、こっちをお尻に入れたいでしょ?」
「あ…」

天を向く主人の性器に釘付けになり、アナルがきゅんと疼いた。

欲しい、欲しい。

その一心で、男は膝で歩き…主人の腰の上へと跨っていく。

「あぁ…はぁ」
「がんばって、上手に出来たら、ごほうびだよ」

ごほうび。その言葉に、男は悦んで身体を動かし、ついにアナルに主人のペニスをあてるに至った。

「入れても…いいですか…っ?」

もし、ここでおあずけされたら。そんな不安が頭をよぎるが、杞憂で終わった。

「いいよ。たっぷり…味わってね」
「はい…んぁ、あ…ふあぁぁぁっ!」

許しを得て尻穴に性器を飲み込んでいく。ずっと欲しかった、熱くて、硬くて、愛しい肉の棒に、男は根元までくわえ込んだ瞬間耐えきれずに射精してしまった。

「おや…入れただけでイっちゃったんだ」
「うぅ…ごめ…なさ…」

怒られてると勘違いして謝る男に、主人は頭を撫でて慰めてやる。
安堵した男は手の心地良さに頬を緩ませ、蕩けていた表情がまた蕩けた。

「よくがんばったね。じゃあ、ごほうびをあげよう」

言って、主人は男を下から突き上げた。

「あぁぅっ!」

不意を突かれた男は、一際大きな嬌声を上げた。
ガツガツと身体の奥を抉られ、男は主人の上で淫らに踊り狂う。

「ふぁぁんっ! 深いぃっ…中、焼けちゃふよぉっ」

もはや呂律が回らなくなっている男を、主人は貪りつつも、苦痛を感じないように腰を奮った。

「あぅぅっ…ご主人様の、俺の中でびくびくしてりゅ…」
「あぁ、そろそろ…中に出すよ」

それを聞いて、男は主人の射精を促すためにアナルをきつく絞め付けた。

「いっぱい…らしてくだひゃいぃっ! せーえき、たくさん…」
「もう…くぅっ」

舌を突き出して精液をねだる男に、主人は望み通り精液を注ぎ込む。
淫乱な中に、熱い体液を注入され、男は幸福感に包まれていた。

「はぅぅ…中、パンパン…ありがとう、ございまし…」
「何を言っているの? まだ、終わってないよ」

男が感謝を告げ終わる前に、主人が口にした。男はそこで、主人のペニスが自分の中で力を失っていない事に気が付いた。
気が付いたのとほぼ同じ瞬間、主人が再び腰を奮い始める。

「あぁ…あぁっ! また…犯してもらえるのぉ…」

意図していなかった二戦目だが、男に拒む選択肢は考え付かなかった。
だって、主人に抱かれて、感じさせられている時が男にとっては最高の幸せなのだから。

「んむ…んふ……ご主人ひゃまと、キス…」

繋がったまま手錠を外してもらい、男は自由になった手で主人に抱き付いた。お互いに舌を絡め合い、上と下でぶちゅ、ちゅぷ、と淫らな水音を部屋中に響かせた。

明日は、日曜日。誰にも邪魔はされないし、させない。
エッチな事が大好きで淫乱な恋人と過ごすご主人様の週末が、そこにはあった。

快感責めは箱の中で( 1 / 1 )

真っ白な壁の地下室。防音がされていて、絶対に中の音が外に聞こえないようになっている部屋。
その中で、一人の男の声が響いていた。

「あぁっ…も、やめて。ここから出してぇ…!」

必死に叫ぶが、今この地下室に別の人間はいない。
分かってはいても、男は助けを求めずにいられない。男はその身体に、淫らな仕掛けを施されているからだ。

着せられた上半身の拘束具は男の肌をほとんど隠しておらず、後ろ手に捻り上げた手を固定し、抵抗を奪っている。
足首と膝には二本の足を一本に束ねる為の革のベルトを付けられ、男は足を開く事すらも出来ない。

こうして動きを封じられた状態で、男の性感帯は淫具によって容赦無く責め立てられている。
拘束具と一体になった両乳首のローターは、男がどんなにもがいても、床にローターを擦り付けても外せず、逆に乳首に更なる刺激を与えるだけ。
股間には、男の身体に合わせて作られた特製の貞操帯が付けられていた。

男のペニスの位置、アナルの位置、それどころか男のアナルの奥の前立腺の位置まで計算されて作られた貞操帯。
モーターの付いたラバーがペニスを隙間無くすっぽりと覆い、アナルに入ったバイブは男が少し身じろぎするだけでも敏感な場所にその身が食い込むような形をしていた。そんな男にとっては悪魔のような貞操帯は、鍵でがっちりと固定されている。

もはや拷問とも言える恥辱。しかし、男へ与えられた辱めはこれで終わらない。

「んぁ…出たい。箱から、出して…」

男は地下室に閉じ込められた上、透明な箱の中に閉じ込められていた。
箱は天井部分に南京錠が複数付けられていて、拘束された身体で体当たりしたくらいじゃビクともしない。
また、空気穴は呼吸するには十分な大きさをしていたが、箱に溜まった熱と、男が出した汗や精液などの匂いが逃げ切るにはあまりに小さい。
始めの内は箱の隅にあった清浄な空気を選ぶ事が出来たが、今や男は何処に逃げても淫らさが混じった空気を吸う状態になっている。

「助けへ…誰か……っ!」

舌を突き出し、箱の床に膝を曲げて横たわる男。その顔は赤く上気し、涙と涎と汗でぐちゃぐちゃ。
股間も同じようにぐちゃぐちゃに汚れていたが、ラバーから溢れ出した精液も混ざっているので、よりいやらしく濡れていた。
声は喘ぎ過ぎて枯れ、身体は間断無くイき続ける。壊れ始めた男に、無情な機械音が聞こえた。

カシャッ

「あぁ……撮らないれ、こんな、写真…」

男が入れられた透明な箱を取り囲むように設置されたカメラが、ランダムでシャッターを切る。
何処のフラッシュが光るか。男は怯えて恐れつつも、箱の中からじゃどうしようもない。

男の前のカメラが、チカッと光る。それは、撮影前の予備動作。

「んぁぁ…だめ、らめぇぇ…!」

数瞬後に訪れるその時に絶望する。だが同時に、男は破滅的な興奮も覚えていた。
そして…体液で全身を濡らし、身動きの取れない箱の中の男に、シャッターが切られた。

「あっ、あぁぁぁっ…!」

写真を撮られたと同時に、男は絶頂を極め、射精した。ペニスを包むラバーから、モーターで振動しつつ精液がまた零れた。

「あぁんっ…も、イけないのに。また…気持ちよくなりゅ…」

いつ終わるとも知れない。快感の責め苦。それに悦び、身体を痙攣させる男の声が…箱の中で、虚しく反響していた。

メイド君は乳首が淫乱( 1 / 1 )

「ふふ…とてもよく似合っているよ」

豪邸の主の部屋で、主が微笑みながら褒める。
褒められた人物は、メイド服のスカートを恥ずかしそうに押さえていた。

「似合ってませんよ…俺、男だし」

普段仕事をしている時は使用人の服装だが、今少年はピンク色を基調としたメイド服に身を包んでいる。
少年自身は似合っていないとぼやいているが、知らない人間が見たら誰もが女の子だと見間違えるだろう、と思えるくらいに可愛らしい仕上がりとなっている。
顔を赤く染める少年に、主が呼び掛けた。

「さ…こちらにおいで」

ベッドに腰掛けた主が少年を手招く。呼ばれた少年はピクッと跳ねるが、すぐに歩き始めた。

「は…い。ご主人様」

ゆっくりと、一歩ずつ、少年が主に歩み寄る。
その距離が縮まる度に少年の心臓は高鳴っていき、これから始まる事への期待で…身体は熱くなっていった。
主の近くに立ったところで、少年は足を止めた。そして、次の指示をじっと待つ。

だが、主は何も言わず少年を見つめるだけ。頭のてっぺんからつま先までを、愛おしそうに観察するだけ。
予想外の展開だが、少年は待ち続ける。しかし、声も掛けられず、触ってももらえない状況に、少年の身体はだんだんと焦らされ、その火照りを加速させていく。
それを少年は押し殺してはいるが、主は何もかもをお見通しで、意地悪く見つめる。

やがて我慢できずに少年が自分から口にする時まで、主は観察を続けていた。

「ご主…人さ、ま。何も…してくれないんですか……?」

その言葉は、同時にしてほしいという意味も持っている。望んでいた少年のねだりに、主は尋ね返した。

「じゃあ、私にどうして欲しいんだい? ちゃんと言ってくれないと、何をしたらいいか分からないよ?」

分かっているくせに、主はとぼける。愛のある意地悪で、少年の表情が切なげにしかめられるのを見たいが為に。
何回か口を開いては閉じるを繰り返す少年。口が開く度に、甘く濡れた吐息が零れた。

「さ…触って欲しい、です」

意を決し、顔を真っ赤にして告げる。恥ずかしそうにしているが、その羞恥にさえ、少年は快感を感じていた。

「じゃあ、触ってあげよう…上を捲りなさい」

穏やかだけれど、拒否を許さない口調。少年が着ているメイド服は上下で分かれており、腰の部分から服を捲り上げる事が出来る。

「ん…くふ……」

手をおずおずと伸ばして、少年が裾を掴む。少しずつ服が捲られ、少年の白い肌が露わになっていった。
その様子を、主は穴が空きそうな程に見つめている。時折目が合うと、少年は瞳を更に潤ませる。

「そう…もっと。可愛らしいところが見えるまで上げるんだよ」
「は、い…」

命令に従い、少年は手を動かす。細い腰、お腹が空気に晒され、最後に胸までが晒された。
胸にある二つの可愛らしい突起。そこはまだ何もされてないのに、淫らに赤く尖っていた。

「これで…よろしいですか…?」

自分の手で肌を見せ、乳首を尖らせる少年。触って欲しいという欲求を示すかのように、少年は無意識で胸を突き出していた。

「良い子だ。ごほうびだよ」
「あっ…」

主の指が乳首に近付く。両手で服を持ち、無防備な状態の少年は、期待で震えながら主の指を見つめている。
そして、待ち望んでいた刺激が、少年に訪れた。

「んぁぁっ!」

右の乳首が指に挟まれ、きゅっと捻られた。左の乳首も遅れて挟まれ、快感で仰け反ろうとする少年の身体を制するように引っ張られた。
あまりの気持ち良さに手が震え、腰を揺らす少年に、主が釘を刺した。

「ちゃんと服を持ちなさい。手を離したら、おしおきだよ?」
「は…いぃ…!」

はぁはぁと息を切らしつつ、返事をする。おしおきを恐れて少年は必死で手に力を込めた。
だが、少年の身体は主によって乳首が性器並みの性感帯と作り変えられている。

軽く摘まれただけで身体中に激しい快楽の波が走り、強く捻られると抑えきれず口から唾液と淫らな喘ぎが溢れてしまう。
それをよく知っている主は、乳首のみをじっくりと責める。痛みを感じず、ただ快感だけを感じるように加減をしながら。

「あ…らめ、です…っ! 乳首だけ、そんなにしたら…」

舌を垂らして、ビクビクと跳ねる少年。しかし、乳首を指に挟まれている為、あまり跳ねすぎると自分の動きで乳首を引き伸ばしてしまう。

「どうしてダメなんだい? 君は乳首を苛められるの、気持ち良いでしょう?」
「気持ち良い…でしゅ、けどぉ…」
「なら、何も問題は無いよね」
「あぁぁ!」

反論の余地を与えず、主は指の動きを早め、強めた。
もう、少年は止めて欲しいと思っても、その為に何を言えばいいかを考える余裕は無く。快感に飲み込まれないよう、意識を繋ぎとめる事しか出来ない。

「あぅぅ…やぅ。も、おれ…乳首よしゅぎへ…あぁ、あんっ。もぉ…!」

その整った顔を蕩けさせ、メイド服を着て、自分で晒した乳首を弄られて感じまくる少年。
スカートの下では下着を付けず剥き出しのペニスが硬く勃っており、先程から限界を訴えていた。

「イきそうかい?」
「は、ひ! おれぇ…もぅ…! んぁぁ! 強くしちゃ、らめれふぅぅっ!」

絶頂が近い事を伝えられた主が、とどめとばかりに乳首を責め立てた。
主の目論見通りに少年は一気に昇り詰め、そして。

「んあぁぁっ! イ、くぅぅっ…!」

スカートの内側に、精液をたっぷりと吐き出した。
同時に乳首から手を離され、放心した少年は膝を突き。

離したらおしおきと言われていたのに、手が服を離してしまった。

「おや、勝手に服を離して…いけない子だ」
「うぅ…ごめ、なさ…」

涙目で謝る少年。しかし主は許さず、淫らな罰を課した。

「おしおきとして、自分で乳首を弄りなさい。私がいいというまで、やめてはいけないよ」
「んぅ…わかり、まひたぁ…」

許されるなら、と、少年は手を動かして自分の乳首を摘む。
一生懸命に赤く染まった突起を捻り、腰をくねらせるその姿は、淫らという他は無い。

「ほら、君の好きな物だよ」

言って、主はズボンをくつろげ、大きく立派なペニスを取り出した。
幾度と無く犯され、快感をくれた肉の棒を見て、少年のアナルがきゅんと疼いた。

「あぅ…んぷ」

何も命令されてないのに、少年は自分から口を寄せ、主のペニスをくわえ込む。もちろん、乳首は弄り続けながら。

「くぅ…! とてもエッチで、可愛いよ」

主が気持ち良さそうに吐息を漏らし、その上褒めてくれた。少年は悦び、口に含んだ性器全体を舐め回す。

「ん…ちゅ。む…あ…?」

夢中になって舌を這わせていたペニスが、急に離れる。不思議そうにしている少年に、主は言った。

「仰向けに寝転がって、足を開いて」

はっとして、少年は言い付けに従う。
仰向けに寝転がり、乳首を指で捏ねて、精液で濡れたペニスもその下のヒクつくアナルも主に見えるように、大きく足を開いた。
まるで、犬の服従のような体勢を取り、少年は主を見つめる。

「ご主人、さまっ」

犯してもらえる。嬉しそうに少年は声を弾ませ、アナルをパクパクと開閉させていた。
その淫らな穴に、主がペニスを押し当てる。

「入れるよ」
「あぁ…あぁぁーんっ!」

奥の奥までご主人様に満たされ、高く喘ぐ…淫らな少年。
主が腰を奮い、中を抉られても少年は乳首を弄る。

「あぁぁ…中で、ごりごりこしゅれて…! んぅぅ! 乳首も気持ち良いよぉ…」
「全く…君は何処までエッチで、可愛くて、私を夢中にさせるんだい?」
「ふちゅ…んむ、む…っ」

キスをされ、少年は喜びで主のペニスを絞め付ける。少年の淫乱な痴態に、主も獣に変わり、お互いにお互いを貪り始める。

「大好きだ。愛しているよ」
「俺もぉ…ごひゅじんしゃま、らいしゅきぃぃ…!」

舌足らずに想いを伝えられ、主は腰の動きを強める。

愛しい少年を主が喘ぎ鳴かせる声は、一晩中、部屋に響き続けていた。

駄目社員の使い方( 1 / 1 )

「んん…んぅ…」

日もすっかり暮れた、夜。
とある社員寮の一室で、一人の男が呻いていた。

「くふ、んふぅ…」

鼻にかかった喘ぎを漏らす男は、服を着ておらず。その両手は高く掲げられ、襖の上の壁掛けから吊るされた手枷を嵌められていた。
腕を下ろせず、手を使えない男の口には布が詰め込まれ、その上から詰め込まれた布を吐き出せないよう、別の布を噛まされていた。

声を封じられた男は助けも呼べず、呻くしかない。自分を苦しめている淫具を止めたくても、腕は拘束されている。
男の身体には、ローターが貼り付けられていた。
左右の乳首に、一個ずつ。ペニスには、裏側の先端部分に一個、根元近くに一個、合計二個が固定されている。

それらのローターは専用のテープで何重にも貼り付けられており、男が暴れたくらいじゃ剥がせない。
更に男の下の口、アナルにも二個のローターが埋め込まれていて、こちらは抜けないようにアナルプラグで栓をされていた。
全てのローターは、最強の振動で男の弱い部分を容赦無く嬲っている。

「んぉ…んほぉ…!」

男が腰を突き出し、ビクンと痙攣する。絶頂に達したのだが、ペニスからは何も出ない。ローターを固定しているテープの絞め付けで、精液が塞き止められているからだ。
射精を我慢させられている男は、半狂乱になって身悶えする。もう、朝からこの状態が続いていて、男は気が狂いそうだった。

「んも…ふぅ」

男の目から涙が零れた時、男が拘束されている部屋のドアが開いた。
入って来たのは、男を拘束した…会社の同僚の男達。

「ちょっとは、反省したかよ?」

同僚の一人が、男を見ながら言う。

反省。男は同僚達の怒りを買い、今こうして凌辱されている。
遅刻、無断欠勤、会社の備品の持ち帰り、書類の重大ミス。数えれば怒りの原因はキリが無い。
しかし、男に反省の色は見えず、また無断欠勤をした男は部屋で取り押さえられ、今、男は自分の部屋で制裁として性刺激を与えられていた。

「反省してる訳無いだろ? 本当ならとっくの昔にクビになってるのにこいつ重役の親戚だからって好き放題してたんだぜ」

立場にあぐらをかく傲慢な態度も、怒りの一因だ。しかし、今の男は度重なる責めですっかりしおらしくなり、許しを請うように同僚を見つめていた。
だが、それを無視して同僚達は、男の身体に手を掛けた。

「だな、その性格を治す為に、プライドも壊してやるか」
「んぅっ!?」

拘束されていなかった右足、右の膝を抱えられ、持ち上げられる。身の危険を感じ、男は不自由な身体をもがかせた。

「んぅっ、んぅーっ!」
「うるせぇな…大人しくしろ!」

暴れる男の尻が、強く叩かれる。

「んぐぅっ!」

乾いた音と共に痛みが走り、同時に尻の筋肉にも力が入る。
思わずアナルのローターを強く絞め付けてしまい、中を抉られた男は甘い声を上げてしまう。

「ふぅ、んふぅぅ…」
「尻叩かれて感じてんのか。とんでもねぇ淫乱だな」

違うと示したくても、口では言えない。膝をもっと高く持ち上げられても、男は叩かれるのを恐れて震えているだけだ。
やがて、膝にも枷が巻き付けられた。そして、別の壁掛けに繋がれる。これで、男は右足を上げたまま、自分の意思では下ろせない。
大きく広げられた股間を隠す事も、出来なかった。

「うわ…ぐちょぐちょじゃねーか。お前ケツ弄られて汁垂らしてんの?」
「よく見たら床もすげーな。垂れ流しじゃん」

嘲笑混じりの罵倒。男は屈辱を覚えるが、何故か背筋がゾクゾクと震えてしまう。
顔を赤くしている男を見て、同僚は口の布を外してやる。唾液で色を変えた布を引きずり出された瞬間、今まで封じ込められていた喘ぎが溢れ出した。

「あぁぁ…んぁっ! 気持ち良い…イきてぇよぉ…!」
「ん? イきたいって? じゃ、手伝ってやるよ」
「あぅっ!」

手伝ってやる。そう言って同僚はアナルプラグを引き抜き…ローターを入れたまま、指で男のアナルを掻き回し始めた。
その様子を見て、他の同僚が男のペニスの先端を指で擦り、もう一人が尻を叩く。

「あぅっ、あぁ! 痛っ、んぅ! 痛ぐで、気持ち良くて、いやぁ!」

幾ら刺激されても、テープで塞き止められていては射精出来ない。ローターと手、快楽と痛みの責め苦に、男は感じまくって必死に悶える。
男としての尊厳も無く喘ぎ叫ぶ姿に、同僚達は完成を理解した。

「そんなにイきたいのか?」
「は、ひっ! イきたいれふ…俺、をっ、イかせてくらしゃいぃっ!」

その言葉を聞いた瞬間、部屋のドアが開いて人が入って来た。全て社員寮に住む男で、男に対し腹に据えかねていた同僚だ。
その数は十を超えていて、男は目を疑った。

「俺達全員で犯しまくってイかせてやっから、期待しろよ」
「あ、しっかり写真も撮ってやるからな」

犯される、写真を撮られる。絶望的な予告なのに、男の身体は悦んでいる。男には元々、マゾヒストの傾向があったようだ。

こうして会社で疎まれていた男はその身を男根で犯し抜かれ、社員寮の性処理係として、新しい仕事を与えられたのだった。
五月雨時雨
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