病院のリハビリがダメにした症例 実はこんなに回復します!(完結)

ファイルナンバー3 別の肩手症候群( 4 / 4 )

ショルダーハンドシンドローム 悪化事例 その4 再受診の結果

介護保険の現場では、お客様と関係しているサービスの事業所職員が集まっての

担当者会議というものがあります。

で、このお客様にも、デイケアのリハビリの状況についての説明も行うわけです。

そこで、このお客様の方向性については

このように説明させていただいたわけです。

、、、、

肩の痛みの原因が不明であるために、リハビリの対応を行えといわれても

それは、厳密には安全策の中での処遇しかできないので

入院していた病院での整形外科受診をお願いしたい。

必要であれば、外来での治療結果も踏まえて、指導をいただければ

それにあわせてのリハビリを行うこととします。

ということです。

これは、間違いのないことを申し上げたので

このお客様は、デイケアは終了とし、つまり、医療でのリハビリをある程度

きちんと受けている間は、デイケアを終了するということになったんですね。

で、しばらくしてから、

病院から、次のような情報をもらったわけです。

、、、、

肩の運動制限は、非常に強いため、リハビリでは現状維持程度の回復しか

期待できない。そのため、物理療法などの継続で対応する。

というものでした。

、、、、

いかが、思われますか?

こういう情報を、後から、建設的に指摘されてから、レントゲンを撮影したという

証拠なんですね。

つまり、この方の肩の運動制限、言い換えれば、肩手症候群については

すでに、症状固定ということで

退院させるようにしたのは、実は病院対応の不備があったということなんです。

実にひどい、あきれた話です。

当然ですけど、退院時のリハビリの要約もあるわけですね。

ということは、何人もの専門職がいるはずですけど

誰も、お客様のリハビリのことは考えていますけど

肩のレントゲンのことまでは、考えていなかったということになります。

、、、、

間違っていますよね。

、、、、

この方の顛末です。

しばらくは、デイサービスを利用されていたようですけど。

その後の話は、わかりません。

つまり、医療的なリハビリも、効果を認めることなく

徐々に状態を悪化させていったと考えられます。

、、、、

しかし、それでも、デイケアの対応として

このお客様に、リラクゼーションを実施していたとき

このお客様の全身状態は、悪いながらもベストに近いものであったと

思っています。

医療に差し戻した時には、時すでに遅しだったんですね。

 

ま、なんとも情けない話もあったものです。

では、この方の説明については、ここまでにしておきます。

 

ファイルナンバー4 パーキンソン氏病( 1 / 4 )

要介護5のパーキンソン症事例 その1 歩ける方です、、、?

こんにちは。

肩手症候群の話題が続きましたので

本当は、その手のお客様の所見は、いくらでもあるんですけど

違う病気についての事例を紹介します。

つい、この間、担当者会議のあったお客様ですけどね。

パーキンソン氏病です。

といっても、顕著な症状は、それほどみられない方ですけど。

介護度が 5 なんですね。

つまり、もっとも重いとされています。

、、、、

先に書いておきますけど

この方は、歩行が可能なんです。

????

いえいえ、実用性のある歩行か?

といえば、なかなか、うまく説明できないんですけど。

実用という点では、歩行そのものの意味は低いんですね。

しかし、とにかく、デイケアでは

この方が、とにかく歩行しているといういう現実があります。

 

では、要介護5のお客様のことを、しばらく書くこととしましょう。

 

ファイルナンバー4 パーキンソン氏病( 2 / 4 )

要介護5のパーキンソン症事例 その2 もともとは歩けていました!

では、要介護5のパーキンソン氏病のお客様について説明します。

もう4年くらいになりますけどね。

デイケアの利用開始のころには、実際には、歩けていたんです。

ですから、それで、今の時点で

要介護5になったといえば

なんとなく、パーキンソン氏病の進行によって

介護度が重症化してしまったと思われそうですけど。

実は、そうではないといえるんですね。

前回の記事にも書きましたけど

このお客様については、女性とも男性とも言いませんけど

とにかく、利用開始のころには、杖で歩けていたということです。

????

で、ある時期に、体調を崩して、入院することとなったんですね。

発熱されて、しばらく入院ということになったんですけど

お客様の身体所見に大きな変化が生じたのは

明らかに入院が原因になっていたんですね。

????

実は、お客様の右手の屈曲拘縮がとんでもない状態になっており

要するに、握ったまま、開けないという状態ができてしまっていました。

そして、左足関節には、これも極端な尖足が認められてしまいました。

、、、、

申し上げておきますけど。

この方は、パーキンソン氏病です。

ですから、特に、関節状態については、問題が生じても

それは不思議ではありませんけど

左右非対称に、こういう状態を認めるというのは

パーキンソン氏病では説明もできません。

また、片麻痺といっても

上肢と下肢について、左右の異なる側での所見ですから

片麻痺でも説明ができません。

つまり、このお客様の身体所見の悪化は

明らかに、入院中に、何もリハビリ的処遇を行わなかった

病院の判断ミスによるものです。

、、、、

であって、さらに、このお客様のベッド上での

体動が困難になっているがために

ハルンカテーテル、要するに

おしっこの管をつけられたままになってしまいました。

 

しかし、このお客様の、実際の身体機能の低下というのは

実は顕著ではなく、やがて、平行棒での歩行が安定し

現在は、歩行器での歩行を、日々、実行していても

もちろん、介助しているんですけどね

それでも、歩行そのものは、それほど危険な状態ではないんですね。

しかし、事実上、このお客様は介護度は5であるのです。

、、、、

ま、結果としては、利用の枠が大きいのですから

それは、メリットではあるんですけどね。

さて、それでは、次回は、このお客様の

日常生活全般、身体状況などを詳しく書いてみようと思います。では。

ファイルナンバー4 パーキンソン氏病( 3 / 4 )

要介護5のパーキンソン症事例 その3 日常生活はレベルダウンしましたけど、、、

このパーキンソン氏病のお客様は

病院の入院ということをきっかけにして

それまで出来ていた動作、つまりは

日常生活の状況が、一変しました。

それまでは、何とか、自力で家の中を歩けていたんですね。

、、、、

それが証拠に、管理者は、このお客様の入院前には

ベッド周辺環境や、トイレの環境調整に立ち会っていたからです。

しかし、それらは

入院中の身体所見の悪化によって、すべて対応不可の状況と

なってしまいました。

ま、それは、不可逆的変化として、身体に認められてしまったものですから

もはや、どうすることもできませんけど。

、、、、

、、、、

しかし、このお客様の、いわゆるパーキンソン氏病の病状は

特に進行などはみられないということ

それは、管理者には、はっきり理解できていましたので

いくら、日常生活が、相当の自立度の低下、つまり

介助量の増加を認めたとしても

医学的には、なんら、難病所見が変化したわけではありませんから

特にリハビリ対応に、変化をもたらすものではなかったということです。

????

したがって、このお客様は、たしかに

前回も書きましたけど

右手の握りこんだ状態、はっきりいえば

ドラえもんの手みたいになってしまったということです。

そして、左足関節はとんでもない、尖足になってしまったほかは

身体には、特に異常所見は見られないということの認識で

リハビリ内容は、変化させることなく

デイケアでの対応を続けたということです。

????

そのことにより

別に、このお客様のパーキンソン氏病の変化、進行はありませんので

見かけ上の問題は、だんだんと落ち着いてきたわけです。

やがて、日々、車椅子の自走から始まり

平行棒であっても、わずかの介助で、何回も往復することが

簡単にできるようになったということです。

そして、馬蹄形の歩行器で、施設内を介助ですけど

かなりの距離、そうですよね、200から300メートルくらいは十分に

歩けるようになっています。

、、、、

しかし、自力での寝返りとか起き上がりとかは、いまだに

要介助状態です。もっとも、要介護5のお客様ですからね。

、、、、

、、、、

いかがでしょうか。

では、もう少しだけ、このお客様の状況について、次に補足して

書き足すこととしましょうね。では。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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