SSK

窓ガラス( 6 / 9 )

薬が処方された。

 

感情を平坦にしながら、夜の街を何時間も歩いた。少し前まで、俺が働いていた場所で、次の奴隷が働いている。

 

今度の奴隷は、俺よりも年上のおっさんのようだ。

 

 

窓ガラス( 8 / 9 )

いつの間にか、足から血が流れている。

 

俺は、靴擦れした足を引き摺りながら、誰も居ない暴力団の事務所に向かった。

 

適当に石を拾い、本気で投げた。

 

石は、狙ったガラスの3枚隣のガラスに当たったが、ガラスは割れなかった。

 

俺は、帽子を深く被り直して、駅に向かった。

ニート新書
SSK
5
  • ダウンロード