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ハムスター( 8 / 10 )

川田は、中2のキャンプの授業の次の日から、学校へ来なくなった。

 

『ボクねぇ~、この間、お腹が減って、減って、死にそうになったから、家で飼っていたハムスターを焼いて食べちゃったんだ』

 

この話が広がると、川田は姿を消した。

 

それから、20年。俺の中に、川田は存在していなかった。

ハムスター( 9 / 10 )

「久しぶりだな、いま何やってんの?」

 

「いま、ボクは、あそこで暮らしてるんだ」

 

川田は、某国発祥のキリスト教系の宗教施設で暮らしていた。

 

「・・・・・そう」

 

「うん、ボクは、20年前から、ずっと、あそこで生活してるんだ」

ハムスター( 10 / 10 )

川田が、入信した宗教は、霊感商法や、女性信者たちへの性的暴行で、有名になったカルト宗教だ。

 

川田は、これまでの色々な出来事について、話続けた。

 

「(誰が決めるんだ?ペット用とか、食用とか・・・ハムスターと、あの日、俺たちが食べた、牛や、豚たちとの違いは何なんだ?)」

虫歯( 1 / 7 )

なんだかんだで、バイトを続けている。

 

金髪にしたが、この職場では、特にどうのこうのということはない。

 

この間、シール貼りのじじいに、虫歯の治療をしていると話たら、じじいも、いま、虫歯の治療をしていることがわかった。

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