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ハムスター( 6 / 10 )

少しだけ、わかったような気がしたが、正直、いまの俺には、よくわからない。

 

ぶらぶらと歩いていたら、いつの間にか、海に来ていた。いい景色だな、と思ったが、よく見ると、海岸がゴミだらけになっている。

ハムスター( 7 / 10 )

「小川くん・・・・・」

 

「あ?」

 

「久しぶり、ボクのこと覚えてる?」

 

「・・・・・あっ、川田(こいつ、川田だ)」

ハムスター( 8 / 10 )

川田は、中2のキャンプの授業の次の日から、学校へ来なくなった。

 

『ボクねぇ~、この間、お腹が減って、減って、死にそうになったから、家で飼っていたハムスターを焼いて食べちゃったんだ』

 

この話が広がると、川田は姿を消した。

 

それから、20年。俺の中に、川田は存在していなかった。

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