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金髪( 3 / 5 )

「小川君、居酒屋の仕事辞めちゃったの?」

 

床屋のおやじが話しかけてくる。

 

「あっ・・・はい」

 

そう言えば、居酒屋で働いていたことがあった。

 

「(何年前だ?)」

金髪( 4 / 5 )

いろいろな記憶が甦ってくるが、そんなことはどうでもいい。

 

「奇抜な道」に進むしかない。

 

現実を知れば知るほど、俺には「奇抜な道」しかないという気持ちになる。

 

「あの時」と同じ道

 

だけど・・・それしかない。

金髪( 5 / 5 )

ハリネズミのような髪を、白と、黒に染めている男が歩いている。

 

真夏なのに皮ジャン、マスクに、マフラー

 

右手に、紫の電動こけしを持っている。

 

俺の狂いは、まだまだ足りない。

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