いろいろな記憶が甦ってくるが、そんなことはどうでもいい。
「奇抜な道」に進むしかない。
現実を知れば知るほど、俺には「奇抜な道」しかないという気持ちになる。
「あの時」と同じ道
だけど・・・それしかない。
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ハリネズミのような髪を、白と、黒に染めている男が歩いている。
真夏なのに皮ジャン、マスクに、マフラー
右手に、紫の電動こけしを持っている。
俺の狂いは、まだまだ足りない。
受信したメールが、126通連続でメールマガジンだった。
橋本から、メールが来て以来、知り合いから1通もメールが来ていない。
気にしなければいいことだが、それでも虚しくなる。
ノートパソコンのキーボードの上で、小バエが交尾をしている。
「(ウゼェ)」
小バエに恨みがあるわけではないが、見つけた時は、すぐに殺虫剤で殺すようにしている。
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