嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)

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記事104 痙性(痙縮)とは何? どのように評価しているのか?

こんばんは。

基本的な説明を何度もしていますけど

痙性(痙縮)っていうのが、片麻痺にはついて回る概念なんですけど

これが、脊髄損傷の方とか、脳性まひにおける痙性というものとは

やはり異なるものがあると思います。

脳血管障害(錐体路障害で説明しますけど)の場合の痙性って

これは特定の脳の部位の損傷としてとらえると

一体、どうして痙性が出現しているのかって

非常に説明ができない部分であると思うんですね。

脊髄損傷では、脳自体のダメージはうーん、どうなんでしょうか?

これが、脳性まひにおいては、脳および脊髄まで

中枢神経全体での障害の出現と

して考えたほうが良いと思います。

???

急に難しく説明しまして、申し訳ありませんね。

脳血管障害(錐体路障害)では、脊髄は申し訳ないですが

問題が少ないはずですよね。

もちろん

脊髄損傷にしても、脳性まひにしても

痙性というものがあることは事実です。

しかし、脳血管障害においての痙性って

一体なんなのでしょうか?

よく、ジャックナイフ現象とかいいますけどね

あれって、肘の動きでは確認できることはありますけどね

他の筋肉、関節ではどうなんですか?

痙性に対して、ベッドサイドの神経の診方

にも、筋緊張の亢進ということで、書かれていますけど

痙性の特徴的なものの一つにジャックナイフってあるんですが

他には何かあるのでしょうか?

とすれば、ジャックナイフ現象が認められない場合には

何を持って痙性と判断するのでしょうかね。

???

???

で、筋緊張の診方では

被動運動ってあります。

そのときに、痙性って、運動のスピードによって

抵抗感がかわると記されています。

これって、単に筋紡錘とか腱紡錘という固有受容器の

反応性のことと関係しているだけに過ぎないように思えるんですが

違うんでしょうかね?

でもね、それしか書いてありません。

じゃ、何をもって痙性って判断するのか

もっと科学されていなければおかしいと思うんですけどね。

、、、

、、、

確かに腱反射が亢進しているとか、病的反射が出現している

とかね、それは錐体路障害の特徴かも知れませんが

ジャックナイフ現象が出現しなければ

何をもって痙性っていうんでしょうか?

いえいえ、この概念を否定しているわけではありませんし

他の疾患についての痙性があることは認めます。

けれど、100歩ゆずって

痙性があるとしても

じゃ、それって筋緊張の亢進であっていいんですけど

どうして、回復の途中でさらに亢進したり

それが正常化されたりするって、どこでコントロールしている

ことになるのでしょうか?

もし、これが脊髄レベルであれば、片麻痺とは直接は

関係ないことになりますし

これが脳でコントロールされているのであれば

一体、どこが中枢になるのでしょうか?

私には、ごめんなさい、よくわかりませんけどね。

でも、それがある程度リハビリでコントロールできるのであれば

それって、脳からっていうことには

はなはだ疑問を抱くことになりますけどね。

、、、

、、、

で、こういうことよりも問題なのは

なかなか、痙性っていうわりには

それが評価されるって、かなりアバウトであると思うんです。

よく、軽度とか中等度とか、こういう表現はするんですけど

だからなにってことなんですね。

問題は、何をもって、今の現状をはたして

よいものなのか、それともコントロール困難なことなのか

そういうことを判断するのかっていうことなんです。

学生を24年も実習で指導していても

いまだにこういうことに及ぶ学生にはあたりません。

ということは、最新を教える学校であっても

こういうことの研究や学問的な部分はそれほど

20年前とは変わらないということになるとは思いませんか?

であるならば、それでも、ある程度、リハビリでコントロール

できるという仮説に対して

きちんと、誰にでもわかるような理論を持ち込む姿勢が

もっと医学にはほしいと思うんですね。

ま、こういうのが現状であり、何かを痙性と混同している

ということで、私は認識をしているんですけど

このことについては、また、投稿しますね。では。

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記事105 痙性ではないが、一見すると痙性と誤解される所見ばかりです?

おはようございます。

痙性については、昨夜投稿しましたけれど

まだ、よくわからないですよね。

私も、あんまりわかりません(笑)。

ですが、確かに痙性ってありますしね

難しいんだと思います。

いずれ、除脳固縮ってことにもおよびますけど

さて、今日は、単純に

痙性と混同してしまう、筋の緊張のようにみえる

状態を列挙しておきますね。

姿勢緊張(これも結構あやふやな部分ですけど)

バランス反応にともなう同時収縮

関節拘縮にともなう、筋の短縮

神経筋疾患や末梢神経障害による筋の萎縮

浮腫などとも関係して、触診上の張っている感じ

非麻痺側に過緊張があるときの連合反応(同時収縮)

、、、

???

結構、あるんですね。

でもって、こういうことが良く理解できていないで

なおかつ、筋緊張の診方(評価)が

さらに不十分であると

本当の意味での筋緊張が解明されていないことに

なると思うんですね。

これらについては、夜に投稿できればと思っております。

では。

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記事106 同時収縮という概念を理解していただきたんですけどね!

こんばんは。

一日お疲れ様です。

私も、今日は結構ハードでしたけど

信州は今日は相当暖かで、気持ちが良かったですね。

さて、今朝、ちょこっと投稿しましたけど

痙性だけが治療の対象であるのであれば

これは、まあ何とかできたりすることもあるんでしょうけど

自然の身体の状態および、片麻痺という

いわば病前とは明らかに異なった全身状態という

そこに起こっている現象が、さらに物事の理解を

わかりしくくしているのは、これは

当たり前のことなんですけど、あんまり世の中では

取り上げないところです。

、、、

で、早速ですけど

いつも投げかける質問です。

あなたが、立っているとします。

広い体育館の床の上で立っているとします。

そこで、りんごと果物ナイフを与えられたとしましょう。

あなたは、立っていて、りんごの皮を果物ナイフで

剥くことはできますか?

、、、

これは、大抵の人はできるというでしょうね。

では、あなたが、体育館にある平均台の上で

同じように立った状態でかまいません。

歩けてできたら、それだけで、相当食べていけると

思いますからね

(非常に危険ですから、決してマネをしないでください)

できますか?

、、、

これは、逆にできないという人がほとんどであるはずです。

???

なんでできないんですか?

きちんと説明してほしいと思うんですけど、

、、、

ま、答えですけどね。

簡単です。全身が緊張しますよね。

だって、足元は10センチしか巾がない。

そういところで、全身のバランスをとろうとするときに

身体全体が緊張してしまいますよね。

こういうことを同時収縮っていいます。

そのときに、りんごの皮を剥くという作業ができることを

分離運動ができるというんです。

全身に同時収縮が起こっている

というのは、麻痺で説明するところの

共同運動とか、緊張が強いということと同じことに

なると思うんですね。

でもって、細かな動き、危険な道具の操作などが

できるようなことを、私達は常には平気で行えるけれど

実際に足元が不安定なところではできない。

、、、

でも、これって病気でもなんでもないじゃないですか?

けれど、実際には麻痺のような状態になるのです。

、、、

痙性と混同してしまう現象の一つに

こういう同時収縮って実際にはほぼ常時みられるといって

よいと思いますけどね。

???

え、麻痺で動かないから、バランスをとるとかできない?

、、、

、、、

そうなんです。そこが盲点なんですね。

バランスをとろうとする腕とかが麻痺していると

実際には、同時収縮が起こっていないようにみえますよね。

これは違います。単に動きが出せない状態であって

実際には、筋肉そのものも、立ち直りという反応がある限り

これは収縮を起こしていなければ、立ち直ることが

できないということを逆に認めてしまうことになるのです。

???

つまり、麻痺とか動くとかに関係なく

(って本当には断言しづらいところですけど)

身体のバランスが崩れている、すなわち基底面から重心が

外れそうになるようなときには

全身に同時収縮という現象が起こっているといっても

いいのです。

もちろん全く弛緩している人とかね、決してすべてが

あてはまるとは言いませんよ。

、、、

、、、

それで、同時収縮が起こっているときに

被動的、他動的にどこかを動かしてみてください。

当然、力が入っていますので、抵抗感がありますよね

それも双方向性でね。

こういうことを、錐体外路障害では固縮っていいますけど

いえいえ、このこととは別物ですが(笑)

いずれにしても、抵抗感があることを

よく、痙性と勘違い、誤解してしまう人があります。

これは、明らかに違うといってよいでしょう。

この記事の最後にしますけど

被動運動って、限りなくダラーっとした状態

すなわち脱力できている状態で検査しなければいけません。

それなのに、このように同時収縮が起こっているのに

被動運動することそのものが、間違っています。

、、、

というように、私達が痙性というものを評価するには

かなり厳密に場面設定をしていかないといけないのですね。

では、次回は、過剰な努力による連合反応というものを

説明しましょう。

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記事107 果たして片麻痺はしっかりと評価されているのか?

痙性の続きを書こうと思ったんですけどね

ちょっと一休み。

それで代わりにはこういうことを書きましょう。

あのー

片麻痺って、なった人が自身の状態を

客観的に語れればいいんですけど

これを研究・学問している人って

はっきりいって頭でっかちです。

自分でなってもみないのに

なんで人のことが研究できるんでしょかね?

よく考えてみてくださいね。

あなた、人の気持ちって判らないですよね

それって、なってみもしないからです。

もちろん、近づくことは出来るのでしょうけど

それでわかったつもりで

得られるって事は、

ただの自己満足に過ぎません。

余計なお節介ってことでもいいでしょうね。

じゃ、片麻痺の人の身体に起こっていることは

誰が客観的に評価できるんでしょうか?

科学されているんでしょうか?

まず、そこからであると思うんですね。

それを神経解剖とか脳の機能局在とかで説明する

って、それは、脳の標本をもとにしているんであってね

今、その人はこの世にいないじゃないですか?

確かに、ある程度のデータは得られるけれど

だから、同じような状態になるって、確率的なことは

いえてもね、だからそれに当てはめるって

かなり強引な持ち込み方ですよね。

だって、人の動きがどうであるかって

脳の機能局在とかでは純粋には説明できないものであり

もちろんですけど

私が持論としている重力の影響って

地球上のあらゆる生命体に絡んでいることですから

人間の動きだけで判断することそのものが

私には無謀であると思うのです。

だとしたら、もっと

確かに脳の障害ですから、いろいろとあるんでしょうけれど

それにとらわれず、人の動きが、麻痺があってもなくても

重力の影響を受けたときに、どういうことが起こるかと

いうところから、まず科学してみて

それを麻痺の動きのないところで

どういうことが起きるかって

こういう学問があってもいいと思うんですね。

それをね

、、、

、、、

あたかも脳血管障害が起きると

こういう症状が必ず起きるというような形に

持ち込む主義って

私には、どうしても解釈できません。

じゃ、同じ症状の人があっても不思議ではないということに

なりますよね。

こんなこと

ありません。あったら、チッチキチーです(笑)。

それなのに、ある部位の損傷では、こういう状態が起きる

確かに典型的なものはあると思いますけどね

だからといってそれにあてはまらない人も

相当の割合であるんです。どのくらいとかそんなことは

いえませんけど。

なんとなくですが、そういう風潮にはうんざりしています。

頭で考えすぎのような気がしてなりません。

それも、人のことだからではないでしょうか?

もっと、自分のこと、家族のこと、大事な人のこととして

そういう人によくなってほしいと思うような

そういう気持ちで考えれば、

かなり真実に近づいていくのではないかと思うんですけどね。

では。ちょっとブレイクでした。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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