嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)

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記事101 身体柔軟性ということを再考しましょう!

引き続き、第2部スタートです。

少し、やわらかい話題からいきましょうね。

誰でもそうであると思うんですけど

運動とかアウトドアとか、スポーツとかね

皆さん、誰でも準備体操しますよね。

なぜですか?

テニスの錦織君だって、ゴルフの石川君だって

みんな、ただ試合にでているだけじゃないですよね?

どのくらいのトレーニングをしているのかって

想像もつかないくらいしていると思いますよ。

って、別に他のスポーツが何もしていないとかいっては

いませんけど(笑)。

じゃ、片麻痺の状態では、リハビリを行うだけでなく

日常生活を過ごすにあたって、そういう準備体操的なこと

は必要ではないのでしょうか?

当然、必要になるはずです。

では、本当にそういうことを誰もが行っているのでしょうか?

ここには相当の疑問が生じていいと思うのです。

???

???

身体が硬い状態であっても、動作練習や麻痺の回復の練習を

する。ま、それでいいのでしたら問題はないのかも知れませんけどね。

私には理解できないことです。

誰が考えても、身体が柔らかければ、動かしやすいはず。

確かに、柔軟性を一時的にでも改善させるということが

身体にとってデメリットになることも承知してはいますけど

お客様は、良くなりたいのですから

しっかりと良くなるための対応をしてみるべきであると

常々思っております。

そこで、こういうことが生じてしまいます。

時間を要する。ということです。

全身の柔軟性を改善させるだけでなく、左右の状態を

できるだけ均等にしていくという、そういう調整には

非常に時間がかかります。

しかし、効果は、非常にあると思っています。

すると、動作練習などは、もはや、お客様の日常の過ごし方に

ゆだねるようになります。

こうすると、直接的には、動作や機能の回復は

判断の難しいところになりますけどね

、、、

なんか違うよねって思われる方にもう一度説明します。

リハビリってね、実際に日常でどんなことができるとか

できないとか、そういうことを

お客様の中で体験していき、少しずつでも病前の動きになれるか

どうか、そのことに対して専門的な指導を受けることを

いうのです。主体はあくまで、生活の中にあるんですね。

でも、本来、自身で身体をやわらかくすることができていたのが

できなくなってしまうために

最初から、そういう部分も含めて、専門職にゆだね

何らかの指導を受けることをリハビリと誤解しています。

これではいけません。

日常、いろいろなことで不自由を感じていることは

どんどんとリハビリの専門職にいえばいいんです。

必要な所作や動きから、対応してもらうように

していく、そのために、どうしても必要なことは

やはり身体そのものの柔軟性であると私は思っております。

では、今後、第2部を進めていきますけどね

よろしくお願いいたします。

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記事102 片麻痺リハビリの実際とは?

こんばんは。

まだまだ寒い日が続いています。

今日も、灯油を買ってきましたけどね

随分と値段が安くなって助かっております。

さて、寒いときに何となく寒い記事を書くのは

気が引けるのですけど

やっぱ書いてしまいましょうね。

リハビリの仕事して25年目になりますけど

片麻痺のリハビリって一体どういう治療をしているのでしょうか?

麻痺の回復を促す練習ってもちろんありますけどね

定量的にはどのくらいとか決まっているのでしょうか?

私にはいまだにわかりません(無責任!)

もっとも、一回の対応できる時間も限られていますから

どうしても経験則でこなしてはいますけどね。

もちろん、麻痺の回復の練習もそうですけど

関節可動域練習とか、徒手での筋トレとかね

うーん、回数とか力加減とかね

マシーンとか使ったほうがいいんじゃないのって

非常に思うんですけど、皆さんはいかが思われますか?

、、、

どういうことかといいますとね

別に他の疾患などでもいいんですけど

治療の対象となる状態に対して

具体的にプログラムを立てたとしても

その効果っていつ、どうやって測定できるかというと

これは、とんでもなく難しいんです。

明らかに、筋力がついたとかね

それですら、治療側のほとんど目分量でしかないと思うんです。

だから、だれがみてもわかるような数値で

本来、いろいろな状況を説明できなければいけません。

でもね、、、

リハビリの世界では、いまだに、徒手でね

抵抗運動とか行いますけど

本当に力がついたとかいえるんですかね?

要するに、リハビリの対応によって

本当に随意性とか、関節の角度とか、筋力とか

アップしているのであれば

データとして提示できなければ、まず問題であって

さらに、日常の活動量に変化が少ない状態という

条件をクリアして、日常生活は変わりないけれど

リハビリの分だけ運動量が増えたとかね

そういうことで、以前よりも状態が良くなったって

いえるのなら、まだ許せるんですけど、、、

言っていることわかりますか?

お客様には日常の生活があって

それをするには、大変なエネルギーを消費しています。

そこにリハビリが乗るわけです。

ですから、基本的には、日常生活の継続が出来ている状態

を評価できていなければ、追加の活動としての

リハビリって、両刃の剣のようなもので

かえって、日常生活に支障を来たすこともあるのです。

話がこんがらがってしまいましたけど

リハビリそのものって、意外とそのプログラムの設定が

あやふやです。

ですから、リハビリ専門職の指導を受けながら

やはり日常的に、相当不足していると思われる

いろいろな運動や練習を実践するようにしなければ

おそらくは、そうは簡単によくなるものとは思えないのです。

現在のリハビリってそういう感じです。

ですから、もっと、データを定量的にあらわせるような

そういう治療や評価というものの確立が望まれるんですけど

一向にそういう気配が感じられません。

また、細かな部分についてはちょくちょく説明したいと

思っています。

、、、

え、私はどういう練習しているのかって

うーん。私はよくわからないので

もっぱら全身柔軟性とか左右対称の姿勢というものを

意識しての対応にとどめています。

それでも、効果は相当あるんですけどね。では。

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記事103 再度ブルンストロームステージを説明します!

こんばんは。

第2部なんですけどね、

相変わらず、新しく読まれる方はブルンストロームステージで

検索をかけておられます。

ときどきは仕方ないので、新しく書き直しますけどね

で、ブルンストロームステージって何のことかといいますと

片麻痺の人の、発症からのある一定期間での

回復をデータとしてみたものです。

ですから、特定の人の回復をずっと追っているものとは

ちょっと違うと思うんですね。

もっとも、どういうデータを取ったかなんてわかりませんけど

するとどういうことが起きるかっていいますとね

ステージは6段階になっていますけど

1っていうと、全く弛緩している状態ですね。

2は、連合反応(たとえばくしゃみをしたりすると、反射的に

微弱ながら筋肉の収縮が起こったり)がみられるようになっている

けれど、とても随意的な関節運動には至らない。

3になると、いわゆる共同運動とよばれるような

腕全体とかの動きがなんとかできるんですけど

紋切り型の動きにとどまり、緊張も強かったりしてね

4になって、何とか粗大であるけれど、若干、随意的な

運動ができるような感じが出てきて、それでも実用性には

まだ程遠いって言う状態。

5でだいぶ緊張の影響が抜けてくるんですけど

それでも、細かな動きがコントロールしにくい

6で、ほぼ正常に近い状態というように

分類されています。これらは、上肢と手指、下肢というところで

分けられて、評価できるようになっていますけど、、、

って、非常に簡単に書いちゃいましたけどね

ここには、相当の問題があると思うんです。

姿勢不良や、関節拘縮、ほかにもありますけれど

そういう廃用症状については、特に明記されていません。

、、、

、、、

急性期であるからといっても

すでにベッド上で廃用症状というものは起こっています。

ですが、ブルンストロームステージって

ある期間の身体状態をみているはずですから

当然、そのような廃用症状も上乗せされた状態で

データを取っていることになります。

???

私が言いたいのは

純粋に、できるだけ廃用症状が起こっていないという条件で

一定期間の片麻痺の方の経過を追わなければ

ならないということです。

それも、廃用症状を起こさないというような

対応をしていなければ、わからないことですよね。

でも、ブルンストロームの研究については、

まだ、リハビリという分野が広く普及していない頃の

データであると思われます。

これでは、確かにある程度の回復の流れのようなものは

説明ができるかも知れませんけど

本当の一人の人の回復を如実に追い求めているものには

ならないはずです。

私は、ブルンストロームステージは当然使用しますけれど

いかにステージって、廃用症状を除外するかによって

やはり真の状態と見かけ上のステージが微妙に違うことを

日常的に経験します。

ですから、また、細かな筋緊張についても再度投稿しますけれど

必ずしも、ステージがある時期でどこまで達しているかとか

あんまり回復予後とは直接の関係がないように思っています。

で、皆さんに一つ、いつも出している疑問を投げかけます。

分離運動と呼ばれる若干でも同時収縮から

抜けられる動きができる人がいたとします。

こういう状態に最初からなれるのであれば

共同運動を強化しての対応って必要ないと思いませんか?

???

だって、最初から分離運動が出来る要素があるのに

どうして連合反応とか、共同運動とかの練習を

しなければならないのでしょうか?

人の身体の運動発達ってそういうように

改善するって、どこかに説明されているのでしょうか?

ま、ここまでにしておきましょう。

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記事104 痙性(痙縮)とは何? どのように評価しているのか?

こんばんは。

基本的な説明を何度もしていますけど

痙性(痙縮)っていうのが、片麻痺にはついて回る概念なんですけど

これが、脊髄損傷の方とか、脳性まひにおける痙性というものとは

やはり異なるものがあると思います。

脳血管障害(錐体路障害で説明しますけど)の場合の痙性って

これは特定の脳の部位の損傷としてとらえると

一体、どうして痙性が出現しているのかって

非常に説明ができない部分であると思うんですね。

脊髄損傷では、脳自体のダメージはうーん、どうなんでしょうか?

これが、脳性まひにおいては、脳および脊髄まで

中枢神経全体での障害の出現と

して考えたほうが良いと思います。

???

急に難しく説明しまして、申し訳ありませんね。

脳血管障害(錐体路障害)では、脊髄は申し訳ないですが

問題が少ないはずですよね。

もちろん

脊髄損傷にしても、脳性まひにしても

痙性というものがあることは事実です。

しかし、脳血管障害においての痙性って

一体なんなのでしょうか?

よく、ジャックナイフ現象とかいいますけどね

あれって、肘の動きでは確認できることはありますけどね

他の筋肉、関節ではどうなんですか?

痙性に対して、ベッドサイドの神経の診方

にも、筋緊張の亢進ということで、書かれていますけど

痙性の特徴的なものの一つにジャックナイフってあるんですが

他には何かあるのでしょうか?

とすれば、ジャックナイフ現象が認められない場合には

何を持って痙性と判断するのでしょうかね。

???

???

で、筋緊張の診方では

被動運動ってあります。

そのときに、痙性って、運動のスピードによって

抵抗感がかわると記されています。

これって、単に筋紡錘とか腱紡錘という固有受容器の

反応性のことと関係しているだけに過ぎないように思えるんですが

違うんでしょうかね?

でもね、それしか書いてありません。

じゃ、何をもって痙性って判断するのか

もっと科学されていなければおかしいと思うんですけどね。

、、、

、、、

確かに腱反射が亢進しているとか、病的反射が出現している

とかね、それは錐体路障害の特徴かも知れませんが

ジャックナイフ現象が出現しなければ

何をもって痙性っていうんでしょうか?

いえいえ、この概念を否定しているわけではありませんし

他の疾患についての痙性があることは認めます。

けれど、100歩ゆずって

痙性があるとしても

じゃ、それって筋緊張の亢進であっていいんですけど

どうして、回復の途中でさらに亢進したり

それが正常化されたりするって、どこでコントロールしている

ことになるのでしょうか?

もし、これが脊髄レベルであれば、片麻痺とは直接は

関係ないことになりますし

これが脳でコントロールされているのであれば

一体、どこが中枢になるのでしょうか?

私には、ごめんなさい、よくわかりませんけどね。

でも、それがある程度リハビリでコントロールできるのであれば

それって、脳からっていうことには

はなはだ疑問を抱くことになりますけどね。

、、、

、、、

で、こういうことよりも問題なのは

なかなか、痙性っていうわりには

それが評価されるって、かなりアバウトであると思うんです。

よく、軽度とか中等度とか、こういう表現はするんですけど

だからなにってことなんですね。

問題は、何をもって、今の現状をはたして

よいものなのか、それともコントロール困難なことなのか

そういうことを判断するのかっていうことなんです。

学生を24年も実習で指導していても

いまだにこういうことに及ぶ学生にはあたりません。

ということは、最新を教える学校であっても

こういうことの研究や学問的な部分はそれほど

20年前とは変わらないということになるとは思いませんか?

であるならば、それでも、ある程度、リハビリでコントロール

できるという仮説に対して

きちんと、誰にでもわかるような理論を持ち込む姿勢が

もっと医学にはほしいと思うんですね。

ま、こういうのが現状であり、何かを痙性と混同している

ということで、私は認識をしているんですけど

このことについては、また、投稿しますね。では。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)
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