税理士の探し方・選び方のノウハウ

税理士の契約の失敗( 2 / 3 )

失敗事例その2

こちらの要望を聞いてくれない・・・

よくあるパターンとして依頼者は「税金を少しでも安くしたい」、税理士は「ちゃんと払ってください」という駆け引きがあります。
もちろん脱税など論外で、依頼者が無理な注文をしていることもありますが、全く何も考えないで税務署員のような頭の堅い先生がいるのも事実です。


こういう先生に無理にお願いすると怒られたりするのですが、本来サービス提供者は税理士であるはずなので、このような図式はおかしいはずです。
このようなコミュニケーションが取りにくい先生はおすすめいたしません。


次によくあるクレームとして、作業や手続が遅いというものです。
「試算表が何ヶ月も遅れる」
「前もって伝えてくれといっているのに、急に大きな金額の税金を支払うようにいわれる」
「とりあえず遅い」というものです。

理由は少数でやっていて手が回らない、担当者の性格、作業環境が旧式であるなどいろいろ事情がありますが、要注意です。

税務調査で信頼関係がおかしくなることもあります。
税理士がいいなりだった、経験がなさそうだった、ひどい場合には税務署から税理士を変えたらどうですかと指摘を受けたなどです。

自分に合う税理士を探すのは、大変難しいといわれています!
いい先生が見つかるまで何人も税理士を変えた社長もたくさんいらっしゃいます。

















税理士の契約の失敗( 3 / 3 )

失敗事例その3

よくある税理士トラブル事例

●締切りの超過
各種申告書の期限の超過により、追徴金や延滞金がかかってしまう、優遇措置が受けられなくなったなどのトラブルがあります。

●計算方法や届出の間違い
資産税の評価方法や消費税の届出方法により、税額に大きな差が発生するトラブルが生じる場合があります。

●最初の話と異なるケース
訪問回数や関与方法について、当初と内容に食い違いが生じておこるトラブルです。担当者が辞めたなどの不可抗力の場合は仕方ないにしても、税理士が多忙になることでこういうことがよく生じます。

こういったトラブルでは、双方に言い分がおこり、事業所が損害を負うケースも増えてくるため訴訟沙汰になることもあります。

こういった場合、税理士賠償保険などで対応してくれる場合が有ります。

また、セカンドオピニオンを利用した場合に、それぞれの税理士の見解が異なることもあります。顧問税理士に内緒でセカンドオピニオンを利用するのではなく、きっちりと伝達するのが賢明といえます。

得意分野から探そう!( 1 / 8 )

節税に強い

税理士選びで「節税」をしてもらえるかどうかは基本的なサービスと考えられます。
それは税理士であれば、当然税法に精通していますので節税の知識はあると考えられるからです。
そのため以下に該当する税理士以外はしっかりと節税してくれるはずです。

・税法の知識があまりない(新人など)
・税務署寄りの考えの税理士

税法の知識があまりない税理士は困りますので早く変更しなければなりません。
節税には最新知識を仕入れ対策しなければならない場合もありますので注意が必要です。
税務署寄りというのは、「税金をきっちり払いなさい!」というスタンスの先生です。
いろいろ税理士を知っている依頼者は少ないため、なかなか見分けられない可能性もあります。

税務署寄りかどうかは普段のやり取りでもわかりますが、税務署の調査や対応でその先生のスタンスが垣間見られることもあります。

節税に強い税理士は

・節税について何個かの提案を向こうからしてくれる。
・節税について特別な知識をもっている

こういった特徴をもっています。



得意分野から探そう!( 2 / 8 )

融資に強い

融資に強い税理士とは、銀行交渉や必要になる書類などの知識やノウハウを持っている先生です。

・創業~事業計画書の作成から、金融機関の情報などもっている税理士
・依頼事業所にあった金融機関や制度の情報を把握している税理士

税理士によっては、金融機関に同行してくれたり、推薦状を書いてくれたりする場合も多いようです。

認定支援機関という制度があり、公的融資や補助金などを受ける場合にこの機関の支援を受けながらおこなうことを前提にされていることが多く、税理士の多くは認定支援機関となっています。

また資金繰りについて前もって対策していないといけないため、そのようなフォローもしっかりしてくれる先生がおすすめです。

エキスパート出版
作家:児玉義則
税理士の探し方・選び方のノウハウ
0
  • 0円
  • ダウンロード

3 / 21