サンフランシスコの夫の友人(サンジョイ)が、彼のお父さんを訪ねて近くに来ているということで、夜招いて食事を一緒にした。
サンジョイはインドからの移民だ。少年の時にアメリカに来たらしい。お父さんはメリーランド大学で物理の教授をしていたということ。75歳になって、少し弱くなってきているのでサンフランシスコから訪ねて様子を見に来ているということだ。
彼自身は政治学のPhDをイエールでとって、今はサンフランシスコの大学で教えている。夫がまだNYに住んでいるころ友達を通じて知り合ったようだ。
95年に彼と奥さん(インド出身)が彼の御両親のところを訪ねているときに私達もサンジョイに会う機会があった。奥さんはとても感じのいい人で、自然にいろいろな話ができる人だった。近くに住んでいたら、仲良くお付き合いするだろう、というタイプの人。
その後2000年に急にその奥さんが亡くなった。インフルエンザのような症状が4,5日続いたあと、ある朝息をしていなかったという。6歳の女の子と3歳の男の子を残して。
サンジョイは今思うと多分Meningitis(髄膜炎)で、症状がはっきりしなかったのかも、と言っていた。
奥さんのお母さんや妹さんがサンフランシスコに住んでいたので、奥さんが亡くなった後はいろいろと手伝ってもらったらしい。今日その話を詳しく聞いたときには私も涙がでた。
そして、その後2年ぐらいたってから、サンジョイは下の男の子のプリスクールのクラスメートのお母さんと親しくなり、今は再婚している。
今の奥さん(アリスン)には前の結婚でもうけた女の子がいるので子供は11歳の女の子と8歳の女の子と男の子だということ。
アリスンの両親も離婚していて、お父さんの方は3回も離婚、結婚を繰り返しているらしく、子供たちは6組のgrandparentsがいるらしい。真ん中の奥さん(アリスンの義母)は離婚後はゲイになり、いまはレズビアンのパートナーがいるのだそう。
聞いていて、「これぞサンフランシスコ!」とうなってしまった。
子供たちはそれなりに仲良くしていて、それぞれの家族ともなかなかうまくいっているらしい。
私自身は6歳に父を亡くしていて、精神的な打撃は並大抵ではなかったので、サンジョイの娘さんが、お母さんのいない生活そのものに適応したり、今度は新しいお義母さんに慣れたりとストレスが随分あったのではないかと思うと私も胸がきゅんとなる。(当時3歳だったという弟の方はたぶん憶えていないだろう。)
子供がいて離婚した人と再婚するということは人間関係、家族関係が当然複雑になってくるけれど、それを乗り越えでも再婚してやっていこうという気持ちになれる人にめぐり合えたのはよかったなあ、と思った。
10年の間にサンジョイ一家は本当にいろいろなことを経験したのだなあ、と思った。人生、どういう転換が待っているかわからない。
自分たちより大きい子供がいて、子育てを少しさきに経験している友人から話を聞けるのはとても楽しい。
サンフランシスコに来たときには泊まっていってね、と言ってくれた。
夫は私に比べると常に連絡をとっている友達の数は圧倒的に少ない。でも夫の友達は皆感じの良い人常識的な人ばかりで、例外なく楽しい人たちなので私も会うのを嬉しく思う。
今日のメニュー
オクラとかに、海老のガンボ(スープ)とても美味しかったのだけれど、見た目が悪いので写真はなし。
Clay Potで夏野菜のラタトイユ
Clay Potでチキンの丸焼き(オレンジソース)
トマトとバジル(バジルはうちの庭先の)写真はなし。
デザートは出張前に作って冷凍しておいたシュークリームとにんじんケーキ。