S系
[P1,X1]=-i
[P0,X0]=i
S’系
A=[P’1,X’1]
B=[P’0,X’0]
C=[P’1,X’0]
D=[P’0,X’1]
E=(C+D)・sinh(2θ)/2
[P1,X1]
=[P’1・coshθ+P’0・sinhθ,X’1・coshθ+X’0・sinhθ]
=A・(coshθ)^2+B・(sinhθ)^2+E
=-i
[P0,X0]
=[P’0・coshθ+P’1・sinhθ,X’0・coshθ+X’1・sinhθ]
=B・(coshθ)^2+A・(sinhθ)^2+E
=i
(coshθ)^2・A+(sinhθ)^2・B=-i-E
(sinhθ)^2・A+(coshθ)^2・B=i-E
T(θ)
=( (coshθ)^2 (sinhθ)^2
(sinhθ)^2 (coshθ)^2 )
detT(θ)=(coshθ)^4-(sinhθ)^4=cosh(2θ)
逆行列Tinv(θ)
=(1/detT(θ))
×( (coshθ)^2 -(sinhθ)^2
-(sinhθ)^2 (coshθ)^2 )
(A
B)
=Tinv(θ)
×(-i-E
i-E)
∴A=-i-E/(cosh(2θ))
B=i-E/(cosh(2θ))
E/(cosh(2θ))=(1/2)・(C+D)・tanh(2θ)
β=tanhθ=-dX1/dX0=-(dX1/dt)/(dX0/dt)=-V1/c
tanh (2θ)=2・tanhθ/(1+(tanhθ)^2)=2・β/(1+β-2)
相対性原理により、E=0 つまりC+D=0
A+B=0
E:「いきなり相対性原理だと!」
θ:「そういうこと、この世界の掟だから。」
E:「いったい、どうなるんだ?」
A:「君の出る幕はもうないってこと。」
X’1:「ぼくはノンビリしていいの?」
D:「わたしがゼロならね。」
B:「見方によっては案外、光速で駆けずり回らないといけないかもね。」
記号
[A,B]±=AB±BA
慣性系S
(P0,Pj) (X0,Xj)
慣性系S’
(P’0,P’j) (X’0,X’j)
X1方向のローレンツブースト(P’2or3=P2or3 X’2or3=X2or3)
P’1X’1-P’0X’0=P1X1-P0X0
X’1P’1-X’0P’0=X1P1-X0P0
∴([P’1,X’1]±)-([P’0,X’0]±)=([P1,X1]±)-([P0,X0]±)
係数a~dを用いて
[P’1,X’1]± =a・([P1,X1]±)+b・([P0,X0]±)
[P’0,X’0]± =c・([P1,X1]±)+d・([P0,X0]±) とおく。
([P’1,X’1]±)-([P’0,X’0]±)
=(a-c)・([P1,X1]±) +(b-d)・([P0,X0]±)
a-c=1
b-d=-1
ad-bc=1
a=d
∴a=d=1
b=c=0
P0:「定係数a~dを使って一次変換を仮定したワケね。」
X0:「ad-bc=1はどこから出るの?」
P1:「逆変換の行列式からでしょ。」
X1:「a=dは?」
P2:「もちろん、相対性原理からよ。」
X2:「そう来たか。」
P3:「そんなことしなくても、[P’1,X’1]±が-iなんだから、ローレンツ不変に決まってるじゃん。」
X3:「それをいっちゃ~おしまいよ!」
[P0,X0]=i
[Pj,Xk]=i・δjk :クロネコ、もといクロネッカーデルタ記号 j,k=1-3
P0とPjが無関係の場合
[P0、Xj]=[Pj,X0]=0
[Pμ,Xν]=i・ημν :ミンコフスキー計量テンソル
一般座標変換すると、
[P’ μ,X’ ν]=i・gμν :計量テンソル
cf)
gμ’ν’・dX’μ’・dX’ν’ =ημν・dXμ・dXν
シュワルツシルト球対称外部解
(ds)^2=g00・(dX0)^2+g11・(dr)^2 :線素長
g00=N
g11=-1/N
N=(1-R/r) :r 動径
R=2・G・M/c^2 :シュワルツシルト半径 G:万有引力定数 M:質量
[P0,X0]=i・g00=i/N
[Pr,r]=i・g11=-ⅰ・N
Pr=-i・∂/∂r ( ’ を省略)
r:「僕がRに等しいと、N=0になる。」
Pr:「rと交換日記でも始めようかな。」
P0:「わたしはどうなるのよ!」
R:「危ないから、事象の地平面には近づかないでね。」
X0:「彼から離れていれば安全さ。」
g:「どういうこと?」
η:「君がしゃしゃりでない方がいいってことよ。」
記号
μ=0、1-4
j、k=1-4
i:虚数単位
σμ:パウリ行列 μ=0、1-3
m:質量
c:光速
h(=2π):プランク定数
@:直積
Xμ:四元位置ベクター X0=c・t
Pμ:四元運動量ベクター P4=m・c
Φn:n元スピナー
Φ4¥=(Φ0 Φ1 Φ2 Φ3) ¥:転置記号
∂μ≡∂/∂Xμ
{A,B}=AB+BA:反交換関係
ρ0
=σ0@σ0
=(σ0 0
0 σ0)
ρj j=1-3
=σ1@σj
=(0 σj
σj 0)
ρ4
=σ3@σ0
=(σ0 0
0 -σ0)
{ρj,ρk}=0 (j≠k)
{ρ0,ρk}=2ρ0
ρjρj =(ρj)2=ρ0
±ρ0P0Φ4=ρjPjΦ4
P0Φk=i∂0Φk k=0、1-3
PjΦk=-iρj∂jΦk j=1-3
P4Φk=(m・c)Φk
±iρ0∂0Φ4=-iρj∂jΦ4+ρ4P4Φ4
X:「ディラック氏は、
(ρ0P0)2-(ρkPk)2
=(ρ0P0-ρkPk)・(ρ0P0+ρkPk)
という因数分解を思いついたんだ。」
P:「空中分解よりも凄い!」
σ:「ところで、直積@って何?」
ρ:「σj@σkは、σjの中で1の場所にσkを入れ込んだものだよ。
パウリ行列は2行2列だから、4行4列に拡張されるのさ。」
@:「σ2@σ1は、σ2の中で-i、iを、-iσ1、iσ1に置き換えればいい。」
∂:「ベクターとスピナーは?」
σ:「例えば3成分のベクターは、仲良しダンゴ3兄弟ってこと。
スピナーはふつう2成分だから、婚姻関係みたいなものさ。」
Φ:「おかげで、ぼくは4成分になった。」
h:「粒子の夫婦Φa と、反粒子の夫婦Φb。」
Φ4¥=(Φa Φb)
Φa¥=(Φ0 Φ1)
Φb¥=(Φ2 Φ3)
±σ0P0Φa=σ0P4Φa + σjPjΦb
±σ0P0Φb=σjPjΦa - σ0P4Φb
σ0(P0-m・c)Φa=σjPjΦb
σ0(P0+m・c)Φb=σjPjΦa