ねこども

働きものの良太郎( 2 / 4 )




むかしむかし、そのむかし 

ある村に、ひとりぼっちの男の子がいました。

その男の子には食べるものも、眠るところもありませんでした

働きものの良太郎( 3 / 4 )

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家がないので橋の下で寝て、川で体を洗ってくらしていました。

大人の手伝いをするかわりに、おにぎりをもらってたべました。

お手伝いのない日には、できるだけじぃっとしておなかを鳴らさないようにしていました。


その男の子には名前がなかったので、村の人から太郎と呼ばれていましたが、

働き者で、すなおな良い子だから、良太郎と呼ばれるようになりました。

働きものの良太郎( 4 / 4 )





村には人から尊敬されている庄屋さんがいました。

村の庄屋さんは、そんな良太郎をみて、かわいそうに思いました

庄屋さんのお屋敷に( 1 / 4 )




ある日、村の庄屋さんは良太郎に

「お屋敷の仕事を手伝うなら、かわりに、食べるものも寝床もあげよう」

と言って、良太郎をお屋敷へつれて帰りました

由井青朗
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