「小川君、何かあったの?頭を坊主にするなんて」
「いや~、何となくです」
「そう、でも、坊主の方が似合ってると思うよ」
「はぁ(微笑)」
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いつの間にか、痩せた俺が、鏡の中にいる。
プルルルルルルルルルルル
「あっ、ごめんね、電話だ」
おやじさんが、受話器を取りに行く。
キラッ
「!?」
おやじさんがしているネックレスが、太陽の光を反射した。
「・・・・・え?」
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