嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)

記事1~50( 26 / 50 )

記事26 ブルンストロームステージの謎?

遅い時間に投稿していますが(これはリメイク記事です)

今日は閉店間際までパチンコをしていました。

それも1円パチンコです。

なんだかんだで5箱出たんですけどね。

換金したら3600円だそうで、、、(泣)

おいおい玉2個で1円かよって感じでした。

ま、それはともかく、、、

昨日、ブルンストロームステージはいらない

という記事を書きましたが、その続きのような記事です。


ブルンストロームさんは、片麻痺の人のデータを集めたんですが

失敗があります。

それは、関節運動制限の有無について

厳密に調査していないのです。

拘縮があれば、当然、麻痺の人の腕や脚は

それだけで自由に動かすことができません。

したがって、

ステージ3で拘縮のできやすい状態になるわけですから

あのような回復曲線の山(ピーク)が出来てしまうのです。

私がいうのは

ステージ1から6まで

純粋に関節運動制限が生じないで回復したら

どのような段階を経るのかということに尽きます。

おそらくは、回復曲線というよりは

かなり直線的なものに近い状態になるものと思われます。

ブルンストロームさんの考え方は特にどこにも明記されては

ないと思いますけど、

紋きり型の動きになるところの(共同運動パターン)

動きのみみて、実際には拘縮の状況については言及していないのです。

ですから、ステージをあのようにつないでしまうことを

強引に説明するために

いわゆる共同運動パターンという

本来は、重力の影響を受けている動物にはすべて成立している

同時収縮の現象を、麻痺の回復に結び付けて説明しているだけなのです。

???

今はおわかりいただけなくても構いません。

けれど、私達にも日常的に共同運動パターンで説明できる

現象が身体に常に生じていることは事実です。

しかし、私達はそれを病的とは言わないでしょう。

そこに大いなる矛盾があるのです。

今日の夜にでも書ければ説明したいと思います。

誰も、拘縮ということに対して、十分に予防的措置を講じていないのに

それを無視して回復段階を説明することは

明らかに問題があることを、共感していただければ幸いです。

では。

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記事27 共同運動パターンはなぜ起きるのか?

(これはリメイク記事です)

おはようございます。12月2日朝4時です。

変な時間に起きてしまいましたが、このところ、またアクセスが

伸びてきています。うーん! この現象ってなに?

ま、ともかく、興味を持っている人が多くなっていることは

いいこととしましょうね。

さて、最近はブルンストロームステージばかり書きましたけど

共同運動パターンについて説明しておきましょう。

なんでもかんでも、片麻痺については

共同運動という概念を持ち込むのは、

はっきりいって間違いです。断言しても構わないと思います。

なぜ、これをいうか説明しましょう。


では、ちょっと方向性を変えて例を示します。

他所でもありますけどね

あなたは、平均台の上を、りんごの皮を果物ナイフで剥きながら

歩くことができますか?

この設問には大抵の人は、ノー と答えます。

そりゃそうだよね。(笑)

そんなことが平気で出来る人は

それだけで、食べていけるはずですからね(爆笑)。


???

???

では、このことを科学的に説明できる人が

どれだけいるのでしょうか?

いえいえ、難しいことはないんですけどね(苦笑)。

では、答えです。

上肢の機能として、よく見落とされるのがバランスをとるということ。

バランスをとるという状態は

綱渡りなどのように、長い棒を持って微妙な左右の

体重のかかり方を調整する。あの棒が、

通常であれば、腕でバランスをとることと一緒の状況に

なっています。

平均台の上を歩くとき、左右とも上肢には同時収縮が起こっている

はずですよね。

腕を大きく開いて(運動学でいえば外転)、バランスをとります。

???

ですから、そこで、りんごの皮を剥くという作業は

分離運動を起こすということになります。

つまり、バランスをとっているはずの同時収縮の状態と

個々の筋肉を動かさなければならない、さらに高度な

分離した状況となったときに、

単に同時収縮が優位になっている(平均台よりもさらにつり橋など

であれば綱を持って離せない状態になるはず、だってね、身体中

すくんでしまうでしょ)

それだけなんですね。それを病的といえますか?


このことを、病的と証明できるのであれば

私はブルンストロームでも上田先生でも、崇拝しますけど、、、


違いますよね。

片麻痺の状態で起きる共同運動ということは

同時収縮が起きるときには

単に上肢は屈筋が優位なだけ、下肢は伸展が優位であるだけのこと

をいっています。

、、、

、、、

一つだけダメだししておきますね。

上肢の屈曲運動パターンって

肩甲帯は後退、肩は軽度伸展、肘から手指が屈曲を呈します。

うーん、これで屈曲共同運動ですか?

じゃ、下肢の伸展パターンです。

骨盤は後傾、股関節は軽度屈曲、膝は伸展、足は尖足(内反、、、)

足関節の状態が曲者です。底屈ですよね。

これって、手首と同じで言うと、屈曲ではないですか?

何が伸展共同運動なんですか?

形として、上肢が屈曲しているようにみえるだけ

下肢が一本の棒のように伸びているという、それだけの状態を

概念的にいいあらわしただけに過ぎません。

ま、こんないい加減な情報に支配されている、リハビリの世界って

一体なんなんでしょうかね。

では、次回、どうして上肢は屈曲が優位であるのか?

また上肢の伸展パターンについても触れてみたいと思っています。

では。

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記事28 仮説 共同運動パターンのメカニズム

こんばんは。

今日は、また1円パチンコをしました(こらこら)。

500円で7箱出ました(パチパチ)。

でもね、換金すると4800円でした。

こりゃ、景品に換えなくちゃものすごい損ですよね。

ま、一昨日も勝ちましたけど。それも同じ機種です。

うーん、オカルトかもね。

ま、つかみはこのくらいにしておきましょう。

さて本題です。

共同運動パターンの説明の前に

なぜ、上肢は屈曲優位になっているのかということの説明です。

簡単です。

上肢は種の生存、保存のために、口へ食べ物を運ぶ、また

パートナーを引き寄せる、あるいは、獲物をとるための攻撃をする

さらに枝にしがみつくなどの、そういった運動特性をもっている

ためです。

つまり、通常において屈曲することが多くなるために

同時収縮の状態がありますと、屈曲優位になります。

でね、下肢はどうして伸筋が優位であるかといいますと

これは個体を前に動かすということ

つまり、身体を前に進めるということで

蹴ることが必要なため、伸展筋が優位になるのです。

なるほど、、、

あまり難しく考える必要はなさそうですが

では、上肢の伸展パターンってなんでしょうね?

これは、私も今日まであまり考えたことはありませんでしたが

ある仮説を立ててみました。

いわゆるテノデーシスアクションというものから

説明できるのではないかということです。

???

???

???

つまりですね、伸展パターンというのは

屈曲パターンの逆の動きではなく

屈曲パターンが戻ろうとした場合の現象ではないかということです。

伸展しようとするのではなく、屈曲共同運動という同時収縮が

緩んだときに、当然テノデーシスアクションが上肢全体に

発生するはずです。

特に着目すべきは、手関節の状態です。

伸展パターンといっても

手関節は屈曲伸展中間位程度にしか伸展しないですよね。

それがいわゆる背屈になるのであれば

これはすでに分離運動ができているとみなしてよいでしょう。

しかし、そういう現象がみられにくい。

このことは、単に前腕の屈筋群が緩んだことを意味すると思います。

上肢の伸展パターンでは

肩甲骨は外転となります。

これが屈曲パターンですと内転ですよね。

すなわち、大胸筋が緩んだ状態において肩甲骨が外転するということに

してもよいと思います。

するといつもは屈曲優位で上腕を後ろに引き込むことが

逆に前方に来た場合に、自動的に肘が伸びることになります。

???

???

だって、大胸筋の作用を考えてみてください。

肩の屈曲の補助的作用があるはずです。

これが緩むということは、、、

おわかりですね。

肘が伸びやすくなるということです。

こういうことが上肢から手指にかけてみられやすくなります。

これを伸展パターンとして説明するのが

きわめて自然であると考えます。

しかしながら、たとえばPNFなどの手技では

これを強化してしまいますので、実際に筋力がかなりともなう

そういう状況で伸展パターンとしてしまう、そんな風潮が

従来からリハビリの世界では巾を利かせていたような

状況にあったのだとしてもよいでしょう。

これも皆さん、よく考えてくださいね。

伸展パターンとしてよいのは

肩関節が伸展して、肘も伸展する、そして手首は背屈し、

手指が伸びるという状況にほかなりません。

なにか違和感を感じませんか?

そんな動きは、私達の日常では後方に手をつくようなことでしか

起こりえない状態です。

それが片麻痺の人に認められるのでしょうか?

ですから、私は、このような概念に振り回されることに

あえて警鐘を鳴らしたいと思っています。

では、次回は運動麻痺はどこから回復してくるのか

上肢についてまず考えることにしましょう。

皆様には、いつもお読みいただきありがとうございます。

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記事29 コメントへの回答です。抗重力筋の筋腱紡錘と共同運動の関係です

こんばんは。

今、カテゴリーの整理をしていましたら

学生さんからコメントがありましたのでお答えします。

中枢性の疾患で麻痺が起きたときのことを指摘していただいたのですが

脊髄反射の受容器が抗重力筋に多いから

上肢が屈曲、下肢が伸展優位になるというのはこれは

微妙な説明であると思います。

伸張反射とはすなわち逃避反射

熱い物にさわればひっこめますよね

画鋲でも踏めば、思わず足が引っ込む

で、これはどちらも屈曲ではありませんか?

ですから、抗重力筋に固有受容器が多いということには

ならないと思います。かなり強引な説明に過ぎないと考えます。

これが脊髄レベルでの問題になる脊髄損傷であれば

また説明は異なりますが

原因が錐体路にある場合には

脊髄に直接の問題は起こりにくいため

そのことで反射弓の説明を持ち込むことは危険な判断であると

私は思います。

たとえば足間代という現象も

麻痺が重度であったり、いわゆる脱抑制という状況

すなわち全身が硬く持続的な強度な緊張が見られる場合には

全身どの筋肉でもいわゆる間代という現象がみられます。

このことは、申し訳ありませんが

何が優位とかの説明では全く解釈が成立しません。

すなわち、

固有受容器、言い換えれば筋紡錘、腱紡錘というものは

すべての筋にあるものです。

受容器の数で、それが屈曲優位とか伸展優位とか

説明するよりは

実際のあらゆる生命体の

特に四つ足動物から進化したものが人間ということで

その前脚、後脚のはたらきということから

説明していくことのほうが、明らかに普遍的な事実であると

思います。

すなわち、人も2足歩行はしていますけれど

実際に脊髄の髄節レベルの絵などをみれば

当然のように四つ脚歩行をする状態での

犬や猫と一緒にしてはいけませんけど

同じ神経支配になっているのですから

そちらから、考えるようにすべきであると思います。

あくまでも、四つ脚動物では

猫でもそうですよね、飛び上がる力は後ろ足です。

だけど、前脚は器用に曲げたりしていませんか?

そういうものと人の身体は一緒であるとすべきです。

進化の過程で、固有受容器の数にばらつきができる可能性は

決して否定できませんけど、、、

引っ込め反射はどういう動きでも生じるはずです。

それが上肢伸展に対して反応速度が特別に

遅くなったりすることはありえないように思っています。

答えになっていないのかも知れませんけど

私は、病気から判断することは行いません。

日常、誰にでも起こりうる状況から判断するようにしていますので

おそらくは、私の説は、比較的万人受けするものと思っています。

では。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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