嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)

記事1~50( 25 / 50 )

記事25 ブルンストロームステージの考え方なんていらない!

久々に投稿します。

何度もチェックしていた人には申し訳ございません。

他所でもブログ書いているんですけど

ブルンストロームステージで検索をしてくれる人が

非常に多く、かなり戸惑っています。

もちろん、承知で書いてはいるんですけどね。

あまりにも、ブルンストロームステージの間違った解釈を

されている人が多いのにあらためて気づかされることで

きついものを感じます。

さて、それはおいておきますけど

上田先生もそうなんですけど

ブルンストロームステージについては、申し訳ありませんが

脳の機能解剖とか局在診断とか

そういうことでも科学されていない分野です。

ただ、漠然と脳のある部位(特に運動野)の損傷ダメージによって

ある程度の回復予後をできるだけの話であり

実際に、ブルンストロームステージでどの程度の回復が

得られるのかという、そういう予想には、ステージが1とか2の

状態の予想はできるかも知れませんが、それ以上の精度の高い

予後予測は不可能なんですね。

いえいえ、全否定しているつもりはありません。

しかし、純粋に関節運動制限(拘縮)という生活不活発状態が

生じてしまうことが相当の割合で起きる以上は

拘縮を生じさせないようにさせないことを前提に

統計的な処理をしなおさないと、

ステージの評価や治療には、最近はもううんざりしています。

だってね。発病からの経過なんてほとんど関係ないですから、、、

実際に私のところにきている人なんてね

最初、支柱つき短下肢装具つけて四点杖で何とか歩けていた人が

それも3ヶ月前ですけど

今は、杖なし独歩の(装具もはずして)練習ができるように

なったんですからね。

はっきりいって、ブルンストロームステージは単なる

人の上肢や下肢の見かけ上の症状を統計的に処理しただけで

純粋な回復の状況については言及していないのです。

ですから、それを評価しても意味ないですしね

それにしばられて治療をするということも

教科書にはそういうふうに記述されているかも知れませんが

あれは、あくまでも関節運動制限(拘縮)のない状態で

対応ができる人のことを仮定して説明してあるだけで

そんなことを書くのであれば

実際に、急性期からのお客様に対するリハビリ対応と

その経過を克明に記したほうが、はるかに説得力があると

私は思っています。

ま、他の記事も読んでみてくださいね。

ブルンストロームステージで人を判断してはなりません。

そんなことをしているから、人をフィルターをつけて

見るような医療職がどんどん増えていってしまうのです。

これでは、お客様はたまったものではありませんよね。

ということで、皆さんもよく考えていただきたいと感じています。

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記事26 ブルンストロームステージの謎?

遅い時間に投稿していますが(これはリメイク記事です)

今日は閉店間際までパチンコをしていました。

それも1円パチンコです。

なんだかんだで5箱出たんですけどね。

換金したら3600円だそうで、、、(泣)

おいおい玉2個で1円かよって感じでした。

ま、それはともかく、、、

昨日、ブルンストロームステージはいらない

という記事を書きましたが、その続きのような記事です。


ブルンストロームさんは、片麻痺の人のデータを集めたんですが

失敗があります。

それは、関節運動制限の有無について

厳密に調査していないのです。

拘縮があれば、当然、麻痺の人の腕や脚は

それだけで自由に動かすことができません。

したがって、

ステージ3で拘縮のできやすい状態になるわけですから

あのような回復曲線の山(ピーク)が出来てしまうのです。

私がいうのは

ステージ1から6まで

純粋に関節運動制限が生じないで回復したら

どのような段階を経るのかということに尽きます。

おそらくは、回復曲線というよりは

かなり直線的なものに近い状態になるものと思われます。

ブルンストロームさんの考え方は特にどこにも明記されては

ないと思いますけど、

紋きり型の動きになるところの(共同運動パターン)

動きのみみて、実際には拘縮の状況については言及していないのです。

ですから、ステージをあのようにつないでしまうことを

強引に説明するために

いわゆる共同運動パターンという

本来は、重力の影響を受けている動物にはすべて成立している

同時収縮の現象を、麻痺の回復に結び付けて説明しているだけなのです。

???

今はおわかりいただけなくても構いません。

けれど、私達にも日常的に共同運動パターンで説明できる

現象が身体に常に生じていることは事実です。

しかし、私達はそれを病的とは言わないでしょう。

そこに大いなる矛盾があるのです。

今日の夜にでも書ければ説明したいと思います。

誰も、拘縮ということに対して、十分に予防的措置を講じていないのに

それを無視して回復段階を説明することは

明らかに問題があることを、共感していただければ幸いです。

では。

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記事27 共同運動パターンはなぜ起きるのか?

(これはリメイク記事です)

おはようございます。12月2日朝4時です。

変な時間に起きてしまいましたが、このところ、またアクセスが

伸びてきています。うーん! この現象ってなに?

ま、ともかく、興味を持っている人が多くなっていることは

いいこととしましょうね。

さて、最近はブルンストロームステージばかり書きましたけど

共同運動パターンについて説明しておきましょう。

なんでもかんでも、片麻痺については

共同運動という概念を持ち込むのは、

はっきりいって間違いです。断言しても構わないと思います。

なぜ、これをいうか説明しましょう。


では、ちょっと方向性を変えて例を示します。

他所でもありますけどね

あなたは、平均台の上を、りんごの皮を果物ナイフで剥きながら

歩くことができますか?

この設問には大抵の人は、ノー と答えます。

そりゃそうだよね。(笑)

そんなことが平気で出来る人は

それだけで、食べていけるはずですからね(爆笑)。


???

???

では、このことを科学的に説明できる人が

どれだけいるのでしょうか?

いえいえ、難しいことはないんですけどね(苦笑)。

では、答えです。

上肢の機能として、よく見落とされるのがバランスをとるということ。

バランスをとるという状態は

綱渡りなどのように、長い棒を持って微妙な左右の

体重のかかり方を調整する。あの棒が、

通常であれば、腕でバランスをとることと一緒の状況に

なっています。

平均台の上を歩くとき、左右とも上肢には同時収縮が起こっている

はずですよね。

腕を大きく開いて(運動学でいえば外転)、バランスをとります。

???

ですから、そこで、りんごの皮を剥くという作業は

分離運動を起こすということになります。

つまり、バランスをとっているはずの同時収縮の状態と

個々の筋肉を動かさなければならない、さらに高度な

分離した状況となったときに、

単に同時収縮が優位になっている(平均台よりもさらにつり橋など

であれば綱を持って離せない状態になるはず、だってね、身体中

すくんでしまうでしょ)

それだけなんですね。それを病的といえますか?


このことを、病的と証明できるのであれば

私はブルンストロームでも上田先生でも、崇拝しますけど、、、


違いますよね。

片麻痺の状態で起きる共同運動ということは

同時収縮が起きるときには

単に上肢は屈筋が優位なだけ、下肢は伸展が優位であるだけのこと

をいっています。

、、、

、、、

一つだけダメだししておきますね。

上肢の屈曲運動パターンって

肩甲帯は後退、肩は軽度伸展、肘から手指が屈曲を呈します。

うーん、これで屈曲共同運動ですか?

じゃ、下肢の伸展パターンです。

骨盤は後傾、股関節は軽度屈曲、膝は伸展、足は尖足(内反、、、)

足関節の状態が曲者です。底屈ですよね。

これって、手首と同じで言うと、屈曲ではないですか?

何が伸展共同運動なんですか?

形として、上肢が屈曲しているようにみえるだけ

下肢が一本の棒のように伸びているという、それだけの状態を

概念的にいいあらわしただけに過ぎません。

ま、こんないい加減な情報に支配されている、リハビリの世界って

一体なんなんでしょうかね。

では、次回、どうして上肢は屈曲が優位であるのか?

また上肢の伸展パターンについても触れてみたいと思っています。

では。

記事1~50( 28 / 50 )

記事28 仮説 共同運動パターンのメカニズム

こんばんは。

今日は、また1円パチンコをしました(こらこら)。

500円で7箱出ました(パチパチ)。

でもね、換金すると4800円でした。

こりゃ、景品に換えなくちゃものすごい損ですよね。

ま、一昨日も勝ちましたけど。それも同じ機種です。

うーん、オカルトかもね。

ま、つかみはこのくらいにしておきましょう。

さて本題です。

共同運動パターンの説明の前に

なぜ、上肢は屈曲優位になっているのかということの説明です。

簡単です。

上肢は種の生存、保存のために、口へ食べ物を運ぶ、また

パートナーを引き寄せる、あるいは、獲物をとるための攻撃をする

さらに枝にしがみつくなどの、そういった運動特性をもっている

ためです。

つまり、通常において屈曲することが多くなるために

同時収縮の状態がありますと、屈曲優位になります。

でね、下肢はどうして伸筋が優位であるかといいますと

これは個体を前に動かすということ

つまり、身体を前に進めるということで

蹴ることが必要なため、伸展筋が優位になるのです。

なるほど、、、

あまり難しく考える必要はなさそうですが

では、上肢の伸展パターンってなんでしょうね?

これは、私も今日まであまり考えたことはありませんでしたが

ある仮説を立ててみました。

いわゆるテノデーシスアクションというものから

説明できるのではないかということです。

???

???

???

つまりですね、伸展パターンというのは

屈曲パターンの逆の動きではなく

屈曲パターンが戻ろうとした場合の現象ではないかということです。

伸展しようとするのではなく、屈曲共同運動という同時収縮が

緩んだときに、当然テノデーシスアクションが上肢全体に

発生するはずです。

特に着目すべきは、手関節の状態です。

伸展パターンといっても

手関節は屈曲伸展中間位程度にしか伸展しないですよね。

それがいわゆる背屈になるのであれば

これはすでに分離運動ができているとみなしてよいでしょう。

しかし、そういう現象がみられにくい。

このことは、単に前腕の屈筋群が緩んだことを意味すると思います。

上肢の伸展パターンでは

肩甲骨は外転となります。

これが屈曲パターンですと内転ですよね。

すなわち、大胸筋が緩んだ状態において肩甲骨が外転するということに

してもよいと思います。

するといつもは屈曲優位で上腕を後ろに引き込むことが

逆に前方に来た場合に、自動的に肘が伸びることになります。

???

???

だって、大胸筋の作用を考えてみてください。

肩の屈曲の補助的作用があるはずです。

これが緩むということは、、、

おわかりですね。

肘が伸びやすくなるということです。

こういうことが上肢から手指にかけてみられやすくなります。

これを伸展パターンとして説明するのが

きわめて自然であると考えます。

しかしながら、たとえばPNFなどの手技では

これを強化してしまいますので、実際に筋力がかなりともなう

そういう状況で伸展パターンとしてしまう、そんな風潮が

従来からリハビリの世界では巾を利かせていたような

状況にあったのだとしてもよいでしょう。

これも皆さん、よく考えてくださいね。

伸展パターンとしてよいのは

肩関節が伸展して、肘も伸展する、そして手首は背屈し、

手指が伸びるという状況にほかなりません。

なにか違和感を感じませんか?

そんな動きは、私達の日常では後方に手をつくようなことでしか

起こりえない状態です。

それが片麻痺の人に認められるのでしょうか?

ですから、私は、このような概念に振り回されることに

あえて警鐘を鳴らしたいと思っています。

では、次回は運動麻痺はどこから回復してくるのか

上肢についてまず考えることにしましょう。

皆様には、いつもお読みいただきありがとうございます。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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