嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)

記事1~50( 24 / 50 )

記事24 片麻痺とマーフィーの法則について

こんばんは。

突然ですが、マーフィーの法則は皆さん承知ですよね?

片麻痺に限らず、リハビリの世界でもマーフィーの法則は

成立すると私は思っています。

???

つまり、リハビリ実施側が、お客様の症状の回復が

ある程度で限界の状態であると思った瞬間に

本来は回復する可能性があっても、それは実施側が限界であると

設定したところで、回復は止まってしまうということです。

???

だって、あるところまでは回復したとしても、それ以上の

対応をしなくなってしまいますよね。

ですから、私はお客様の回復の可能性については、

どこまでも良くなっていくと仮定し、

対応を進めるようにしています。

特にリハビリ、それも片麻痺の世界では

発症からの経過とブルンストロームステージの回復段階に

着目して、かなりの場合、リハビリ治療が半年くらいで

打ち止めにされてしまうことが多いです。実際に、厚生労働省でも

そのような対応をしばらく続けましたよね。

それが、その後も回復できる状態にある人のことなど

某国営放送でも取り上げていましたよね。

発病からの期間などについてさらに知りたい人は

どうぞ、ブルンストロームステージで

ヤフーさんから検索をかけてみてください。

いえいえ、私のブログもトップページで4本入っていますけど

さらに調べると、学界で発表されたような内容の研究が報告されて

います。


でね。結局のところ、そんなデータをもとに対応しても

実際に治療実施側が回復予後を設定してしまえば

それ以上の回復は得られないということになるのです。

研究としては成立しますが、それでは片麻痺の人には

納得がいきませんよね。だってね、データにお客様をあてはめて

それでいいのでしょうか?

ということで、

いくらいい治療をしようが、最終的にはどこかで頭打ちの回復と

いうことを意識して対応を続けることは本末転倒ということになります。

ですから、最初から回復予後については設定することなく

出来る限り基本的な対応を続けてみることが必要になると思うのです。

前回にも書きましたけどね、全身的な対応を実施することが基本であり

さらに、全身の筋緊張を正常化させるということだけでも

お客様の回復には良い影響が大きいと感じています。

続きは、また後日に投稿します。お楽しみに。

そうそう、マーフィーの法則について、

続きを読む に事例を一つ載せておきますね。では。

 

たとえば、高級な絨毯の上にテーブルがあり

その上にお皿とトースター、パンとバターがあったとします。

パンにはたっぷりと片面にバターが塗ってあります。

もし、そのパンが絨毯の上に落ちたとします。

すると、パンのバターを塗った面が

絨毯に触れてしまう確率は

絨毯が高級になればなるほど

高くなっていくということです。

???

起こってはいけないよね、と思うことが

実際に起こってしまうという事実です。

これはたとえば教習所のことでもいえます。

相性の悪い教官がいたとします。

あたりたくないよねって思うと

確率を越して、その教官が自動車の教習に一緒になる、、、

よくありますよね。

こういうことをマーフィーの法則といいます。

だから、良くなっていくと思えば

実際にことは良く進んでいくということを

いうわけです。では。今日はここまでにしましょう。

 

 

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記事25 ブルンストロームステージの考え方なんていらない!

久々に投稿します。

何度もチェックしていた人には申し訳ございません。

他所でもブログ書いているんですけど

ブルンストロームステージで検索をしてくれる人が

非常に多く、かなり戸惑っています。

もちろん、承知で書いてはいるんですけどね。

あまりにも、ブルンストロームステージの間違った解釈を

されている人が多いのにあらためて気づかされることで

きついものを感じます。

さて、それはおいておきますけど

上田先生もそうなんですけど

ブルンストロームステージについては、申し訳ありませんが

脳の機能解剖とか局在診断とか

そういうことでも科学されていない分野です。

ただ、漠然と脳のある部位(特に運動野)の損傷ダメージによって

ある程度の回復予後をできるだけの話であり

実際に、ブルンストロームステージでどの程度の回復が

得られるのかという、そういう予想には、ステージが1とか2の

状態の予想はできるかも知れませんが、それ以上の精度の高い

予後予測は不可能なんですね。

いえいえ、全否定しているつもりはありません。

しかし、純粋に関節運動制限(拘縮)という生活不活発状態が

生じてしまうことが相当の割合で起きる以上は

拘縮を生じさせないようにさせないことを前提に

統計的な処理をしなおさないと、

ステージの評価や治療には、最近はもううんざりしています。

だってね。発病からの経過なんてほとんど関係ないですから、、、

実際に私のところにきている人なんてね

最初、支柱つき短下肢装具つけて四点杖で何とか歩けていた人が

それも3ヶ月前ですけど

今は、杖なし独歩の(装具もはずして)練習ができるように

なったんですからね。

はっきりいって、ブルンストロームステージは単なる

人の上肢や下肢の見かけ上の症状を統計的に処理しただけで

純粋な回復の状況については言及していないのです。

ですから、それを評価しても意味ないですしね

それにしばられて治療をするということも

教科書にはそういうふうに記述されているかも知れませんが

あれは、あくまでも関節運動制限(拘縮)のない状態で

対応ができる人のことを仮定して説明してあるだけで

そんなことを書くのであれば

実際に、急性期からのお客様に対するリハビリ対応と

その経過を克明に記したほうが、はるかに説得力があると

私は思っています。

ま、他の記事も読んでみてくださいね。

ブルンストロームステージで人を判断してはなりません。

そんなことをしているから、人をフィルターをつけて

見るような医療職がどんどん増えていってしまうのです。

これでは、お客様はたまったものではありませんよね。

ということで、皆さんもよく考えていただきたいと感じています。

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記事26 ブルンストロームステージの謎?

遅い時間に投稿していますが(これはリメイク記事です)

今日は閉店間際までパチンコをしていました。

それも1円パチンコです。

なんだかんだで5箱出たんですけどね。

換金したら3600円だそうで、、、(泣)

おいおい玉2個で1円かよって感じでした。

ま、それはともかく、、、

昨日、ブルンストロームステージはいらない

という記事を書きましたが、その続きのような記事です。


ブルンストロームさんは、片麻痺の人のデータを集めたんですが

失敗があります。

それは、関節運動制限の有無について

厳密に調査していないのです。

拘縮があれば、当然、麻痺の人の腕や脚は

それだけで自由に動かすことができません。

したがって、

ステージ3で拘縮のできやすい状態になるわけですから

あのような回復曲線の山(ピーク)が出来てしまうのです。

私がいうのは

ステージ1から6まで

純粋に関節運動制限が生じないで回復したら

どのような段階を経るのかということに尽きます。

おそらくは、回復曲線というよりは

かなり直線的なものに近い状態になるものと思われます。

ブルンストロームさんの考え方は特にどこにも明記されては

ないと思いますけど、

紋きり型の動きになるところの(共同運動パターン)

動きのみみて、実際には拘縮の状況については言及していないのです。

ですから、ステージをあのようにつないでしまうことを

強引に説明するために

いわゆる共同運動パターンという

本来は、重力の影響を受けている動物にはすべて成立している

同時収縮の現象を、麻痺の回復に結び付けて説明しているだけなのです。

???

今はおわかりいただけなくても構いません。

けれど、私達にも日常的に共同運動パターンで説明できる

現象が身体に常に生じていることは事実です。

しかし、私達はそれを病的とは言わないでしょう。

そこに大いなる矛盾があるのです。

今日の夜にでも書ければ説明したいと思います。

誰も、拘縮ということに対して、十分に予防的措置を講じていないのに

それを無視して回復段階を説明することは

明らかに問題があることを、共感していただければ幸いです。

では。

記事1~50( 27 / 50 )

記事27 共同運動パターンはなぜ起きるのか?

(これはリメイク記事です)

おはようございます。12月2日朝4時です。

変な時間に起きてしまいましたが、このところ、またアクセスが

伸びてきています。うーん! この現象ってなに?

ま、ともかく、興味を持っている人が多くなっていることは

いいこととしましょうね。

さて、最近はブルンストロームステージばかり書きましたけど

共同運動パターンについて説明しておきましょう。

なんでもかんでも、片麻痺については

共同運動という概念を持ち込むのは、

はっきりいって間違いです。断言しても構わないと思います。

なぜ、これをいうか説明しましょう。


では、ちょっと方向性を変えて例を示します。

他所でもありますけどね

あなたは、平均台の上を、りんごの皮を果物ナイフで剥きながら

歩くことができますか?

この設問には大抵の人は、ノー と答えます。

そりゃそうだよね。(笑)

そんなことが平気で出来る人は

それだけで、食べていけるはずですからね(爆笑)。


???

???

では、このことを科学的に説明できる人が

どれだけいるのでしょうか?

いえいえ、難しいことはないんですけどね(苦笑)。

では、答えです。

上肢の機能として、よく見落とされるのがバランスをとるということ。

バランスをとるという状態は

綱渡りなどのように、長い棒を持って微妙な左右の

体重のかかり方を調整する。あの棒が、

通常であれば、腕でバランスをとることと一緒の状況に

なっています。

平均台の上を歩くとき、左右とも上肢には同時収縮が起こっている

はずですよね。

腕を大きく開いて(運動学でいえば外転)、バランスをとります。

???

ですから、そこで、りんごの皮を剥くという作業は

分離運動を起こすということになります。

つまり、バランスをとっているはずの同時収縮の状態と

個々の筋肉を動かさなければならない、さらに高度な

分離した状況となったときに、

単に同時収縮が優位になっている(平均台よりもさらにつり橋など

であれば綱を持って離せない状態になるはず、だってね、身体中

すくんでしまうでしょ)

それだけなんですね。それを病的といえますか?


このことを、病的と証明できるのであれば

私はブルンストロームでも上田先生でも、崇拝しますけど、、、


違いますよね。

片麻痺の状態で起きる共同運動ということは

同時収縮が起きるときには

単に上肢は屈筋が優位なだけ、下肢は伸展が優位であるだけのこと

をいっています。

、、、

、、、

一つだけダメだししておきますね。

上肢の屈曲運動パターンって

肩甲帯は後退、肩は軽度伸展、肘から手指が屈曲を呈します。

うーん、これで屈曲共同運動ですか?

じゃ、下肢の伸展パターンです。

骨盤は後傾、股関節は軽度屈曲、膝は伸展、足は尖足(内反、、、)

足関節の状態が曲者です。底屈ですよね。

これって、手首と同じで言うと、屈曲ではないですか?

何が伸展共同運動なんですか?

形として、上肢が屈曲しているようにみえるだけ

下肢が一本の棒のように伸びているという、それだけの状態を

概念的にいいあらわしただけに過ぎません。

ま、こんないい加減な情報に支配されている、リハビリの世界って

一体なんなんでしょうかね。

では、次回、どうして上肢は屈曲が優位であるのか?

また上肢の伸展パターンについても触れてみたいと思っています。

では。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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