嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)

記事1~50( 12 / 50 )

記事12 ブルンストロームの回復段階(ステージ)とは?

まあ、こんなブログ読まれなくてもね、、、(泣き)

日本中で片麻痺の人ってものすごい数あるとおもうんですけど。

いずれ、読まれるのかなあ?

なんて思いながら書いております。

ということで、今日はブルンストロームステージの話題です。

これを読まれる皆さんは、大抵は医療関係者か学生だと思いますけど

本当にブルンストロームステージってわかりますか?

私ははっきりいって

ブルンストロームステージは単なるデータの集合体であると

信じております。

だってね、ブルンストロームステージって

誰が仮説を立てているの? そりゃブルンストロームさんですけど

実は、ブルンストロームさんは理学療法士です。同業者なんですね。

これは

片麻痺になった人をものすごい標本数として処理したときに

発症からの経過において、どのような回復段階にあるかということを

統計的に処理したものです。

つまり、片麻痺の人のそれぞれの障害を、たとえば全身の状態が

どのようになっているかというような区分をせずに

腕や脚の動きのみで分類してしまったということになります。

???

???

わかりませんよね。何を言っているのかね。

あのー、、、

麻痺の回復ってさ、純粋に重力の影響をあまり受けていないという

ことが本来は必要なんですね。

他でも記事にしてありますけれど

片麻痺って、全身の左右のバランスが極端に崩れるわけですね。

ですから、麻痺のない側の過剰な努力というものは

大変なものであり、そのことにより麻痺側にも連合反応と呼ばれる

ような、同時収縮が起きるわけです。

さらに姿勢緊張、すなわち立ち直りですけれど

麻痺側に運動障害が重度であろうと、たとえ、微妙であっても

立ち直りにともなう筋収縮(これをバランス反応といいます)が

持続して起きていることになります。

???

これもよそで書いたことですけれど

たとえばステージ3の人の上肢

これは共同運動パターンでのみ、肘が屈曲するとか

そういう動きになるわけで、これでは常に持続的に

上腕二頭筋などの屈筋群に収縮が起こっていない限り

肘は重力により下がる(伸びる)ことでなければなりません。

では、そのような人が

常に肘を曲げるような力を持続的にいれていなければ

いわゆる片麻痺固有の姿勢とされる

マンウエルニッケ姿勢という状態を呈することが

できなくなります。果たしてそうなんでしょうか。


だって、随意的に肘を曲げるようにずっとしているということは

非麻痺側に過剰な努力を起こさなければできないことになり

このとき、非麻痺側は同時収縮を起こしていることになります。

もし、それが持続していなければ、麻痺側の肘が屈曲しないので

あれば、どうなりますか?

???

答えは、非麻痺側は何も分離運動ができないような状態になる

ということです。言い換えれば、非麻痺側では、細かな随意的な

運動や動作が起こりにくくなり、それはすなわち、日常生活動作の

破綻を意味します。

ですから、常に非麻痺側に過剰な努力をしているのではなく

他の力もはたらいて、麻痺側の肘を重力に逆らって曲げてしまう

そういう状態にあるといわなければ説明できません。


わからなくても全くかまいませんけど

ブルンストロームステージ3の上肢は

その多くの人がすでに関節運動制限を起こして症状が固まって

しまっています。ですから、ブルンストロームステージの

回復の区分では、そのような関節運動制限の状態をどの程度

考慮しているのか、分析として不明確であり

本当に回復曲線になるのかという点、非常に大きな問題が残ります。

したがって、実際にステージ3、マンウエルニッケ姿勢から抜けられる

そういう人の割合が、少なくなってくるようになっているのは

単に関節運動制限をともなわないで回復していく人の割合が

ステージ4以上では急速に少なくなるということでのみ

説明ができることになるのです。


まとまりませんけど、結論です。

ステージに振り回されているのが、今の片麻痺の治療(リハビリ)の

実態です。

もっといいますと、最初から分離運動ということは

確かに難しいのかもしれませんけれど

もっと簡単に考えれば、なぜ分離運動を獲得できる人に

あえて共同運動というものを誘発しなければならないのか

本当にその治療が必要なのかということは

私にはどうしても理解できない問題なのです。

最初から共同運動を抑えるようにできるはずなのに

(このことはここではあえて述べません)

いつまでたっても、共同運動とか連合反応を

強化してしまう。そして、左右の姿勢バランスを崩し

結局、そこで不可逆的な変化で固めてしまっているから

いわゆる、片麻痺の後遺症が強くなってしまうだけなのです。

きりがありませんので、今日の記事はここまでにしておきましょう。

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記事13 ブルンストロームステージについて(続き)

なんだかなあー。

まだ、この記事もあまり信用されていないといいますか

あんまり読まれないのが結構、きつい管理者です。

ま、どうでもいいですけど。

さて、そんなことを考えるよりも

少しでもお読みいただいている皆さんに、

さらに考えていただくこととしましょう。

ブルンストロームステージをめったぎりします。

というか、共同運動パターンのカラクリを示してしまいましょう。


よろしいでしょうか?

片麻痺の共同運動パターンは簡単にいうと

屈曲共同運動パターンと伸展運動パターンがあります。

そのときの屈曲共同運動パターンとは

上肢については

肩は伸展位になり肘は屈曲位、前腕は回外位、手首および手指は

屈曲位を呈することが多くなります。

うーん、微妙な感じがしませんか?

では伸展運動パターンを下肢で示しましょう。

股関節は軽度屈曲位、膝関節は伸展位、足関節は尖足(つまりは底屈位

)を示します。

うーん、これもなんだかわかりませんよね。

 

で、今、説明の中にはいれませんでしたけど


上肢屈曲運動パターンにおいては肩甲帯は後退、さらに内転位になり

下肢伸展パターンでは、骨盤は後傾、さらに下制という形を呈します。

???

???

???

よく分からないですよね。

では、さらに分析します。

肩が屈曲するのであれば、肩甲骨は当然のように外転、さらに挙上を

呈しなければなりません。それなのになぜ、屈曲共同運動パターンと

いうのでしょうか?

また、下肢についていえば、なぜ股関節が屈曲位にあるのに、また、

足関節についていえば、伸展は背屈になるはずなのに、それに反して

底屈位であるにもかかわらず、これらを伸展パターンというので

しょうか?

仮に、上肢が全体に曲がって見えるから

そして下肢が全体に伸びて見えるから

という安易な状況でネーミングしているのであれば

まだ理解できるのですが、運動学的にはあくまでも矛盾だらけです。

それなのに、いまだにこういうことで専門職そのものが

正確に判断できていないということが

とんでもない問題になります。

つまり、こういう姿勢を示すということは

ネーミングに左右されるのではなく

各関節の位置関係(アラインメント)がこのようになる

その理由を明らかにすべきであり、

それははっきりいえば、実際には屈筋群、伸筋群ということで

判断してはいけないことになります。


結論をいえば、こんなことも説明できないのに

リハビリをしているということは、本当に大問題ということに

なります。

特に、ステージ3という状況において、共同運動パターンが最大に

なるなんていいながら、実際は、そのことにともない

どういう異常なパターンが起きるかということにまで

ブルンストロームステージではどこにも説明がありません。


よく異常歩行などといいますが

そのメカニズムを説明できなければ、ブルンストロームステージと

いうものは、明らかに机上の空論でしかないことになるはずです。

かなり過激なことを書いていますが、もし片麻痺で

異常歩行を呈している人がみられるのであれば

それがどうして起きているかということを

科学的に説明できなければ、当然ですが、対応の仕方がないということ

になり、それでは、リハビリの治療体系は成立しないということを

専門職が認めてしまうことになるのではないでしょうか?

で、最後になりますが、逆にそういうことが

明確に説明できるということは

いわゆる異常歩行などの対応ができるということになり

それであれば、なぜ未だに異常歩行を呈する人が

後を絶たないのかという課題が解決されないのか?

という問題が残るのです。

こういうことに興味をもてなければ、どうしたって

片麻痺の症状がよくなるようには考えを切り替えることができない

と思います。

以上、ブルンストロームステージに見られる問題について

一部の例を提示して説明しましたが、皆さんも少しでも

考えてほしいと願ってやみません。では。

記事1~50( 14 / 50 )

記事14 右麻痺と左麻痺の違いとは?

こんばんは。

ブルンストロームステージについてはあんまり読まれなかったような

気がしましたが、やっぱり難しすぎましたでしょうか?

ま、今は概論ですから、あんまり気にしなくていいんですけどね。

実は、ものすごい真実がブルンストロームステージには隠されている

んですよ。いずれ分かってくると思いますけど。

さて、今日はちょっと目先を変えまして

右麻痺と左麻痺の違いです。

特に、男女比とかそういうことはデータ上大きな差はありません。

よく、そういう人もありますけど、根拠はどこにもないんです。

ですから、そういう話題ではなく

わかりやすく症状の違いを考えてみましょう。

でもね。圧倒的に右利きの人が多いのは事実ですから

生活に支障を来たすことが多いのは、当然、右麻痺です。

ですが、症状としての運動麻痺という点では

明らかに左右の麻痺の違いで、明確に回復の程度に差があるとは

これもいいきれません。

特に問題になってしまうのは、やはり片手という概念であって

人は、多くのことを片手でもできてしまうという

そういうことで、上肢の麻痺については

ある程度のところで、実際の訓練を打ち切ってしまうことが多いわけ

です。したがって、このことも、状態を見えにくくしてしまうのです。


もう一度ここまで整理しますと、

左右の運動麻痺には大きな違いが見られないということです。

では、何に違いができているのか?

感覚麻痺でもありません。

これは大脳運動および中枢の局在の部位において左右差がみられない

からです。したがって、左右どちらかにのみ中枢があるような

身体所見に麻痺の違いということが見え隠れします。

一つは言語障害(失語症)という問題であり

さらには高次脳神経機能障害というものがあります。

あんまり難しくいいますとこんがらがりますので

具体的に説明しましょう(簡単にね)。

はっきり聞き取れないような言語障害は、左右どちらの麻痺にも

出現しますが、いわゆる失語症という症状は右麻痺に生じます。

医療関係者には常識ですけれど。

それから、たとえば注意障害なんていう状態は、かなり右麻痺に

みられますし、身体の左側半分の認知障害とか、空間的な認知の問題

なども左麻痺にみられる症状としてとらえています。

ですから、私達は、一概に左右のどちらの麻痺が症状的に

軽いとか重いとかは、しっかりと評価をしてみなければ

なかなか理解できにくく、当然のように認知症とか意識障害などが

そこに乗っていると、ますます、事態を明確に分析することが

困難になってきます。

あと、今日は一つだけ書いておきますけど

やっぱり、日常的に上肢は利き手と非利き手の能力に

相当の開きがありますので、

利き手が麻痺になったときには、利き手に対してのアプローチは

かなりの確率で継続されますけれど

逆に非利き手が麻痺になった場合には、利き手の機能により日常生活

に、とんでもない支障とはいえない状態になることがありますので

非利き手についてのアプローチは、おざなりにされてしまうことが

相当の割合で医療現場ではみられます。

したがって、やはり左麻痺の上肢ということを考えた場合では

後遺症を残しやすいということが、見かけ上はあるとしても

仕方ないのかもしれません。こういうことがリハビリの真実なんです。

では。今日はここまでにしておきますね。

記事1~50( 15 / 50 )

記事15 号外 左右対称姿勢を意識するという方法論その1

こんばんは。

今日は、まだまだ仕事がありまして、かいつまんで書いておきますけど

結構、真実をついていると思いますので

信じる信じないはあなた次第ですけど

興味のある人は、最後までお読みください。

さて、いろいろな原因があって脳血管障害という状態に

なってしまいますと、片麻痺という状況が生じます。

で、急性期のベッド上ではすでにリハビリがはじまることも

最近は当然のようになってきましたけれど

もっとも手っ取り早くリハビリを成功させるのは

誰が考えても関節を硬くしてしまわないということに

尽きると思います。

これはいまや常識化した概念だと思うんですが、

これだけでは良い結果にはならないともいえます。

で、それをクリアした上で

次のようにリハビリを実施していくとかなり良い結果に

なると思います。

で、それはなにかといいますと

簡単です。

身体の左右対称ということを限りなく意識することなんです。

ただ、イメージするだけではだめで

しっかりと体重計とかね、全身写る姿見とかね

しっかり確認できるものを利用しながらしなければだめです。

それで、もっとも早期から対応できればいいものは

やはり立位ということになります。

リスクがある場合にはできませんけど

たとえ下肢に装具をしっかりとつけてしまっても

介助が必要としても、できるだけ病前の状況と同じような姿勢で

立位がとれる、あるいは歩行練習を

とっとと実行してしまえれば、

非常に良い結果が得られるものと信じています。

でもね、私は今老人保健施設で勤務していますので

これを実行はできません(苦笑)。

ただ、どんなに発病からの時間が経過した人であっても

このような対応を心がけると

どういうわけか、かなりの割合で状況の改善がみられます。

よくね、発病からの期間でね、回復予後を予測したりしますけど

ごめんなさい。あーいうのは、まゆつばものです。

そんな人の身体に秘められている可能性を

簡単に否定するようなことは、断じてしてはならないと思います。


ただ、今日はここまでにして、さらに奥義については、その2に書きま

すけれど、すでに関節が硬くなってしまっているような場合には

このままですと、可能性が低くなってしまいますので、

さらに、そのような場合の対処方法について、いずれ投稿することに

します。

そうそう、立位のことだけを書きましたけれど

座位も重要なんですね。いわゆる端座位。これも左右対称的に

姿勢がとれることを意識してみてくださいね。

ま、いずれ、さらに詳しく書きますけど。今日は号外でした。

では。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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