嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)

記事1~50( 15 / 50 )

記事15 号外 左右対称姿勢を意識するという方法論その1

こんばんは。

今日は、まだまだ仕事がありまして、かいつまんで書いておきますけど

結構、真実をついていると思いますので

信じる信じないはあなた次第ですけど

興味のある人は、最後までお読みください。

さて、いろいろな原因があって脳血管障害という状態に

なってしまいますと、片麻痺という状況が生じます。

で、急性期のベッド上ではすでにリハビリがはじまることも

最近は当然のようになってきましたけれど

もっとも手っ取り早くリハビリを成功させるのは

誰が考えても関節を硬くしてしまわないということに

尽きると思います。

これはいまや常識化した概念だと思うんですが、

これだけでは良い結果にはならないともいえます。

で、それをクリアした上で

次のようにリハビリを実施していくとかなり良い結果に

なると思います。

で、それはなにかといいますと

簡単です。

身体の左右対称ということを限りなく意識することなんです。

ただ、イメージするだけではだめで

しっかりと体重計とかね、全身写る姿見とかね

しっかり確認できるものを利用しながらしなければだめです。

それで、もっとも早期から対応できればいいものは

やはり立位ということになります。

リスクがある場合にはできませんけど

たとえ下肢に装具をしっかりとつけてしまっても

介助が必要としても、できるだけ病前の状況と同じような姿勢で

立位がとれる、あるいは歩行練習を

とっとと実行してしまえれば、

非常に良い結果が得られるものと信じています。

でもね、私は今老人保健施設で勤務していますので

これを実行はできません(苦笑)。

ただ、どんなに発病からの時間が経過した人であっても

このような対応を心がけると

どういうわけか、かなりの割合で状況の改善がみられます。

よくね、発病からの期間でね、回復予後を予測したりしますけど

ごめんなさい。あーいうのは、まゆつばものです。

そんな人の身体に秘められている可能性を

簡単に否定するようなことは、断じてしてはならないと思います。


ただ、今日はここまでにして、さらに奥義については、その2に書きま

すけれど、すでに関節が硬くなってしまっているような場合には

このままですと、可能性が低くなってしまいますので、

さらに、そのような場合の対処方法について、いずれ投稿することに

します。

そうそう、立位のことだけを書きましたけれど

座位も重要なんですね。いわゆる端座位。これも左右対称的に

姿勢がとれることを意識してみてくださいね。

ま、いずれ、さらに詳しく書きますけど。今日は号外でした。

では。

記事1~50( 16 / 50 )

記事16 片麻痺の回復予後について

こんばんは。

今日は、皆さんが気になるところの回復予後について

考えてみましょう。

ただし、まだ総論の状態ですので、細かくは書きませんけど。

片麻痺の回復予後については

通常、発病からの期間によってそのときのブルンストロームステージ

の状態で推測するのが一般的な判断基準です。

たとえば、発症からの期間が3ヶ月経過したときに

ブルンストロームステージが

上肢 手指 下肢 という順序で2-2-2であれば

単純に回復予後は不良ということを予測します。

いえいえ、これはまだ回復する可能性はかなり残されています。

しかし、発症からの期間が6ヶ月ということになると

上記のステージでは、さらに回復する可能性が

低くなるというようなことなんですね。

すなわち確率の問題としてとらえているようなものなんです。

したがって、結果、発症から5年過ぎようが10年過ぎても

麻痺の症状が改善(するようにみえるということですが)したという

事例はいくらでもあります。

回復予後の目安としては、ステージで4以上というのが

回復の可能性が飛躍的に高くなり

ステージ3以下の場合には、どちらかというと予後不良と

いうように判断することがもっとも多いと考えられます。

これはあくまでも一般的なデータ上の確率であり

実際は異なるということを伝えておきましょう。

何となくですけど

いわゆる期間というものは

脳が何らかのダメージを受けてそれがかなりの期間は

脳がむくんだような状態になっているということであり

そのために回復がしづらい状態があるわけです。

そして、リハビリを受けることにより

脳損傷部位の周囲にかなりの刺激が入りますと

徐々に損傷部周囲の神経細胞の代償が行われるようになり

脳神経は再生しませんけど、機能的な回復が認められるように

なってきます。

問題は、関節拘縮ということが起きていない状態であれば

いわゆる損傷部位周辺の神経細胞の代償が

さらに期間が過ぎても事実上代償の可能性があれば

麻痺の回復に期間設定は不必要ということなんですね。

ですから、ある程度の期間が経過していても

さらなる麻痺の回復予後という状況において

たとえゆるやかなカーブであっても

改善を認めるという事実に結びつけることができるのです。

いかがでしょうか?

皆さんは、ある程度教科書的な判断で

回復予後をみているのではないでしょうか?

少なくとも私は、回復予後という点では1年半から2年くらい

積極的なリハビリを適正な状態で実施しない限り

簡単に判断すべきではないと考えます。

、、、

、、、

で、はっきりいうと

しばらく前に問題になった

リハビリは半年で終了するという

ある程度、国の方針が出されたこと、これは打ち切りが

あまりにも早いということ。

そんなことを、国が勝手に決めてしまう。

現場の声を聞かないで、勝手に判断してしまう。

こういうことに断固抗議したいのです。

ですから、ご病気になられた方も

決して早い時期であきらめることはないんです。

そのことだけ申し上げて、今日は終了としましょう。

記事1~50( 17 / 50 )

記事17 片麻痺リハビリの落とし穴(盲点)とは?

こんばんは。

久しぶりでごめんなさい。

さきほど、FC2ブログで

リハビリ検定番外編(ブルンストロームステージ)を投稿しました。

良かったらチャレンジしてください。

新ダイエット・リハビリテーション・虎の巻

というブログです。

さて、今日の話題は

片麻痺のリハビリテーションの落とし穴

という、業界追放も覚悟(、、、?)の内容です。


片麻痺のリハビリテーションにははなはだ疑問を抱き

私は、通常のリハビリの対応は行わないでいる変わり者です。

でも、実際には私の考え方でも

相当、限界とされていた状態の人が、かなりの割合で改善を

していることがある以上(としておいてくださいね)

あえてその落とし穴(袋小路)を説明しようと思います。


その第1には、左右非対称を認めてしまっていることがあります。

なぜかといいますと、

特に座位、立位というような抗重力の姿勢では

片麻痺という症状では、どうしてもバランスを崩しやすいため

非麻痺側に重心を移動させることで

麻痺側への荷重が通常の姿勢よりも少なくなってしまいます。

そのことで、片麻痺の人の身体(全身)には、病前とくらべ明らかに

非日常の現象が生じてしまっているのです。

いわゆるバランス反応にともなう同時収縮と呼ばれる現象です。

そして上肢は屈筋が、下肢は伸筋が優位なため

共同運動パターンと呼ばれるような、見かけ上の動きが麻痺側に

生じてくるのです。これでは、はっきりいって改善できる状態も

改善することが非常に困難になっています。


あまり難しくかいてもしかたありませんので次に進みます。

第2の問題は

片麻痺の症状への対応については

誰が考えても、麻痺側にしか治療的対応が行われません。

これは、大問題です。

皆さんに想像してもらいたいのは

自分が片麻痺を呈したときに、自身の身体を動かすものはなにか?

ということです。これは非麻痺側に他ならないのです。

そして、非麻痺側に麻痺側の影響を受けないはずがなく

そのことを最初から評価しようとしない場合が

あまりにも多すぎます。これは、かなり残酷な状態といえます。

なぜ、こんなことを書くかといいますと

誰が考えても、非麻痺側の過剰な努力により

麻痺側に強力な連合反応を生じさせてしまうということです。


ま、これもこのくらいにしておきましょう。

第3に(、、、しつこい!)

勘弁してくださいね。

これを伝えないと真実は語れないという事実です。

亜脱臼とか尖足とか

それを予防するような措置(処置)があまりにおろそかであり

そのことによって、

実際の改善が得られなくなることが明らかなのです。

それを、片麻痺の症状として済ませてしまうことが

本当はそうでなくても、実際に、そういうことが

臨床現場では明らかに、はびこっているといってもよいのです。

こうなりますと、医療ミスといってもよいくらいです。

でもね、こういうことをリハビリ医学でも、厚生労働省でも

あまり取り上げないんですね。

まさに、日本のリハビリは遅れているとしかいえません。

したがって、上記のような状態に対して、いくら発症からの期間が

長く経っていても、実際には改善していくという現象が

比較的簡単に見られるようになります。

ただし、このことは症状が明らかに治るということとは違います。

そのことだけは誤解しないようにしましょう。

今、某国営放送でなにか放送していますが

自分で何でもするのがリハビリテーションとか偉そうにいっていますが

状態を勝手に悪くさせているのは、医療の現場です。

それを、あえて、そのような状態にさせてから、リハビリとして

バリアを多く使った施設を作っているとか

わけのわからないことを言っている

そういう作業療法士もいるようですが

そんなことで、いい仕事をしているようなリハビリを

某国営放送が取り上げる、これはもう、自分達の非を認めている

そういうことに他ならないと思います。

断言します。先に、悪くしない処置をきちんとする

そのようなリハビリを十分に受けられる状況

そちらを優先すべきです。悪くさせてから、何とかしようとする

こんな旧態依然としている対応は、大手ゼネコンの公共工事のようなものです。

まったくひどい世の中であり、リハビリの現場でもこういうことが

日常的に行われています。

デイサービスで機能回復が行われるのであれば

なぜ、急性期の病院、一般病院でのリハビリがそれを

もっと最初からできないのでしょうか?

皆さんには、もっと真実をしっかりと考えてほしいと思います。

では。

記事1~50( 18 / 50 )

記事18 効率的なリハビリを進める上での大則とは?

こんばんは。

今日からは、リハビリの実際について基本的なことから

書いていきたいと思います。

はっきり言いますと

片麻痺のリハビリのポイントは

いかに関節拘縮を起こさないか

これにつきます。

したがって、大原則は

急性期に関節を硬くしないこと

すなわち、

第三者により、関節可動域訓練を実施すること

さらに、急性期のポジショニングを

おろそかにしないこと

これだけになります。

というようなことから考えますと

いわゆるROM(関節可動域)訓練というものは

関節拘縮を予防するための手技であるということが

再確認できると思います。

硬くしてしまってから、ROM訓練をするなんて

ナンセンスもはなはだしいことなのです。

リハビリ治療を受ける前から

関節が硬くなっているなんていうことだけは

最低、起きていないようにしなければなりません。

ということで、今日は簡単でしたけれど

ここまでとします。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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