嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)

記事1~50( 17 / 50 )

記事17 片麻痺リハビリの落とし穴(盲点)とは?

こんばんは。

久しぶりでごめんなさい。

さきほど、FC2ブログで

リハビリ検定番外編(ブルンストロームステージ)を投稿しました。

良かったらチャレンジしてください。

新ダイエット・リハビリテーション・虎の巻

というブログです。

さて、今日の話題は

片麻痺のリハビリテーションの落とし穴

という、業界追放も覚悟(、、、?)の内容です。


片麻痺のリハビリテーションにははなはだ疑問を抱き

私は、通常のリハビリの対応は行わないでいる変わり者です。

でも、実際には私の考え方でも

相当、限界とされていた状態の人が、かなりの割合で改善を

していることがある以上(としておいてくださいね)

あえてその落とし穴(袋小路)を説明しようと思います。


その第1には、左右非対称を認めてしまっていることがあります。

なぜかといいますと、

特に座位、立位というような抗重力の姿勢では

片麻痺という症状では、どうしてもバランスを崩しやすいため

非麻痺側に重心を移動させることで

麻痺側への荷重が通常の姿勢よりも少なくなってしまいます。

そのことで、片麻痺の人の身体(全身)には、病前とくらべ明らかに

非日常の現象が生じてしまっているのです。

いわゆるバランス反応にともなう同時収縮と呼ばれる現象です。

そして上肢は屈筋が、下肢は伸筋が優位なため

共同運動パターンと呼ばれるような、見かけ上の動きが麻痺側に

生じてくるのです。これでは、はっきりいって改善できる状態も

改善することが非常に困難になっています。


あまり難しくかいてもしかたありませんので次に進みます。

第2の問題は

片麻痺の症状への対応については

誰が考えても、麻痺側にしか治療的対応が行われません。

これは、大問題です。

皆さんに想像してもらいたいのは

自分が片麻痺を呈したときに、自身の身体を動かすものはなにか?

ということです。これは非麻痺側に他ならないのです。

そして、非麻痺側に麻痺側の影響を受けないはずがなく

そのことを最初から評価しようとしない場合が

あまりにも多すぎます。これは、かなり残酷な状態といえます。

なぜ、こんなことを書くかといいますと

誰が考えても、非麻痺側の過剰な努力により

麻痺側に強力な連合反応を生じさせてしまうということです。


ま、これもこのくらいにしておきましょう。

第3に(、、、しつこい!)

勘弁してくださいね。

これを伝えないと真実は語れないという事実です。

亜脱臼とか尖足とか

それを予防するような措置(処置)があまりにおろそかであり

そのことによって、

実際の改善が得られなくなることが明らかなのです。

それを、片麻痺の症状として済ませてしまうことが

本当はそうでなくても、実際に、そういうことが

臨床現場では明らかに、はびこっているといってもよいのです。

こうなりますと、医療ミスといってもよいくらいです。

でもね、こういうことをリハビリ医学でも、厚生労働省でも

あまり取り上げないんですね。

まさに、日本のリハビリは遅れているとしかいえません。

したがって、上記のような状態に対して、いくら発症からの期間が

長く経っていても、実際には改善していくという現象が

比較的簡単に見られるようになります。

ただし、このことは症状が明らかに治るということとは違います。

そのことだけは誤解しないようにしましょう。

今、某国営放送でなにか放送していますが

自分で何でもするのがリハビリテーションとか偉そうにいっていますが

状態を勝手に悪くさせているのは、医療の現場です。

それを、あえて、そのような状態にさせてから、リハビリとして

バリアを多く使った施設を作っているとか

わけのわからないことを言っている

そういう作業療法士もいるようですが

そんなことで、いい仕事をしているようなリハビリを

某国営放送が取り上げる、これはもう、自分達の非を認めている

そういうことに他ならないと思います。

断言します。先に、悪くしない処置をきちんとする

そのようなリハビリを十分に受けられる状況

そちらを優先すべきです。悪くさせてから、何とかしようとする

こんな旧態依然としている対応は、大手ゼネコンの公共工事のようなものです。

まったくひどい世の中であり、リハビリの現場でもこういうことが

日常的に行われています。

デイサービスで機能回復が行われるのであれば

なぜ、急性期の病院、一般病院でのリハビリがそれを

もっと最初からできないのでしょうか?

皆さんには、もっと真実をしっかりと考えてほしいと思います。

では。

記事1~50( 18 / 50 )

記事18 効率的なリハビリを進める上での大則とは?

こんばんは。

今日からは、リハビリの実際について基本的なことから

書いていきたいと思います。

はっきり言いますと

片麻痺のリハビリのポイントは

いかに関節拘縮を起こさないか

これにつきます。

したがって、大原則は

急性期に関節を硬くしないこと

すなわち、

第三者により、関節可動域訓練を実施すること

さらに、急性期のポジショニングを

おろそかにしないこと

これだけになります。

というようなことから考えますと

いわゆるROM(関節可動域)訓練というものは

関節拘縮を予防するための手技であるということが

再確認できると思います。

硬くしてしまってから、ROM訓練をするなんて

ナンセンスもはなはだしいことなのです。

リハビリ治療を受ける前から

関節が硬くなっているなんていうことだけは

最低、起きていないようにしなければなりません。

ということで、今日は簡単でしたけれど

ここまでとします。

記事1~50( 19 / 50 )

記事19 片麻痺のお客様にみられる関節の所見(拘縮)

こんばんは。

寒くなりましたね。(これはリメイク記事です、あしからず)

布団の中で縮こまっています。

さて、前回は関節拘縮が非常に問題であると述べました。

で、片麻痺についていえば

さらに起こしてはならない症状が

他にもあります。

もっとも関節拘縮とも関係するんですけどね

一つには尖足という状態です。

これは非常に大きな問題になります。

それから、肩の亜脱臼ですよね。

さらにいえば、手指のむくみにともなう伸展拘縮ということも

非常に回復予後に影響しています。

ですから、

以上のような状態を

いかに急性期に生じさせないようにするかということに

注意しての対応が必要になるわけです。

したがって、このような状態の予防的対応というものは

やはりリハビリ資格者の存在有無にかかわらず

急性期ケアの徹底ということが必要になるのです。

では、今日の3つの症状

尖足・亜脱臼・手指の伸展拘縮

については

また、別の記事で追加投稿しますので

その現象のメカニズムを中心に説明してみたいと思います。では。

記事1~50( 20 / 50 )

記事20 尖足(せんそく)とは何か?

こんばんは。

今日は、尖足、亜脱臼、手指の伸展拘縮について軽く書きましたけど

早速、尖足について説明をしておきましょう。

片麻痺で尖足になることはありません。

???

いきなりハテナマークですけど

麻痺があるためにではなく

急性期の意識が回復しない時期

そして

麻痺が重度であり、麻痺足に関節可動域訓練が

成されなかった場合に尖足が起きるということで

私は理解しています。

仰向けに寝ているときの足関節は

誰が考えても底屈位にあります。

簡単ですよね。その状態で固まってしまうだけなんです。

麻痺がなければ、筋力がありますので

動きさえすれば、動きにより足関節は背屈できますので

ほとんど制限が起きることはありませんし

仮にある程度縮んでも、それは何とか時間さえかければ

いずれ元の状態になるといえますが

片麻痺で、麻痺側に随意性が戻り、足にかなりの体重をかけるように

なるまでには、相当の時間がかかりますし

全身的にバランスをとることが難しいわけですから

当然のように、麻痺足に体重をかけるということが困難に

なるのです。

???

何をいっているのかわからない?

いえいえ

この状態こそ

下肢の伸展パターンということになるのです。

よく考えてみてくださいね。

下肢の伸展パターンを分析してください。

骨盤が後退ですよね。

股関節は屈曲、内転、内旋

膝関節は伸展

足関節は底屈(手首でいうところの屈曲に相当します)

一体、どこが伸展共同運動になるのでしょうか?

では、上肢はどうかといいますと

これも微妙ではあるんですけどね

上肢帯(肩甲骨)は後退

肩関節は軽度伸展

肘関節が屈曲

手関節が屈曲

指が屈曲

というような状態になっています。

どちらかというと上肢のほうが統一性のある状態になっていますが

本当に屈曲かというとかなり怪しいです。

ま、上肢のことはここでは放っておきますけど

下肢の伸展といいながら

どうして足関節は底屈になるのでしょうか?

もう、おわかりですよね。

先に尖足の状態になっているだけなんです。

お暇なら

足関節を尖足の状態にして立ってみてください。

それで立位を示すとどうなりますか?

いわゆる伸展パターンとなるのではないでしょうか?

これを、リハビリの世界ではいまだに伸展パターンとして

扱っているはずです。

いかがでしょうか?

伸展パターンなら

股関節も伸展位に近い状態

膝関節伸展

足関節も背屈しなければおかしいのです。

ということで、

尖足が先に生じていることから、このような誤解が生じてしまうのです。

ですから、尖足が起きていない状態であれば

いわゆるこのような伸展パターンの状況が生じることは

少なくなるはずです(ただし、下肢ステージが2以下であれば下垂足と

いう現象で、似たような状況が生じますけれどね)。

くれぐれも、尖足を片麻痺の症状ととらえるのだけは

今後しないようにお願いいたします。では。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)
6
  • 300円
  • 購入