嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)

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記事116 上肢の回復への対応には下肢からはじめるという手順を踏むべし!

こんにちは。

引き続き、久々に格言を投稿しましょう。

上肢の回復には、下肢から始めよ!

って、中国の格言じゃありませんけどね(笑)。

特にリハビリの世界では

下肢とか上肢とかって、理学療法とか作業療法とかに

分化されているところがあります。

これもやむをえないところではあるんでしょうけど

上肢の回復を作業療法では良く行いますけど

まあ、なかなか対応し切れていないと思うんですね。

なぜかっていいますと

痙性とかブルンストロームとかのカテゴリーには

何度となく投稿していますので省略しますけど

上肢の機能として、バランスをとるという部分を

どうしても見逃してしまいやすいからなんです。

????

分からない人は、別の記事にも目を通してみてくださいね。

上肢の機能で、バランスをとるって

当たり前ですけど、目ではなかなか見えない。

いえいえ、見えますよね、通常では。

でも、片麻痺の人ではどうですか

麻痺側にバランスをとるって見えないことが多いんじゃ

ないでしょうか?

、、、、

、、、、

目ではみえないことが多いと思います。

でも、本当に何も生じていないんですか?

では、マンウエルニッケ姿勢ってどうして起きるんでしょうかね?

、、、、

すなわち、上肢を回復させるためには

少なからず、全身のバランスを非麻痺側の上肢で

とらなくても済むような状態にしなければ

同時収縮から分離した、細かな動作を引き出すことが

できないんですね。

で、そのためには

土台である、下肢、もっといえば体幹が安定していること

これがどうしても必要なんです。

、、、、

、、、、

だけど、下肢も当然片麻痺で影響を受けているわけですから

まず、麻痺側の下肢がしっかりしてこないと

体幹もしっかりしてこないと

木でたとえれば

根や幹がしっかりしていない木の枝が上肢になります。

いくら枝そのものがしっかりしているようでも

ふらふらとしていれば

葉に相当する手を自由に動かすことができるのでしょうか?

、、、、

、、、、

ま、そういうことで

上肢を回復させたいのであれば

特に体幹、下肢をしっかりと安定するように対応が

必要なんですね。

で、引き続き、このことに関係して

関節支持ということを、投稿します。参考にしてください。

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記事117 関節支持っておわかりですか?

こんにちは。

本日3本目ですけど

日ごろ、アクセスをみていますと

最近は1日150名くらいの人がご覧いただいております。

多い日には600ページくらい読まれるようになりました。

ありがとうございます。

さらに、お役に立てるように(ほんとかな?)

頑張りますね。

さて、いきなり関節支持って書きましたけど

これはどういうことかといいますと、

簡単にいえば

ガイコツ、いえいえホラーマンじゃないですよ。

よくある、学校の理科室のね

骨格標本ってあるじゃないですか?

頭から足まで、関節で骨は連結しています。

この骨、関節の長軸方向には

当然、それがつぶれないでいられるという

耐久性があるわけですね。

????

????

すなわち、私達の身体って

本当にたっているときに

全身がとんでもなく過緊張になっていなければ

立っていられないのでしょうか?

そんな、バージンロードを歩くお父さんじゃ

ないんですから、ある程度

ダラーっとしていても、立っていられますよね。

すなわち、全身の筋肉の緊張が最小限であっても

重心が基底面を外れないでいる

もちろん、膝が相当曲がっているようなことがあると

だめですけど、しっかりと垂直方向に

受けられるような状態にさえなっていれば

全身の骨関節(腕はまあ、この場合はいいですけど)

で、体重を支えていられることができることになります。

????

????

わからないですか

緊張が少なくて済むわけですから

筋肉が動かしやすい状態になっているはずですよね。

同時収縮を起こしていると、人って細かな動きはとんでもなく

不器用になってしまうんです。

????

????

片麻痺ですと、麻痺側の随意性が回復してほしいと

いうことになるのですけど

実際に随意性って

同時収縮のことではなく、最初から細かな動きが

良くなりたいってことですよね。

ならば、最初から、全身ががちがちになるような

姿勢ではダメですよね。

ですから、関節支持という現象を利用する。

すなわち、左右対称に近ければ近いほど

左右のバランスはとらなくてもよくなるはず。

もちろん前後もあるでしょうけど

、、、、

、、、、

だけど、麻痺側に重心が移動すると

怖いんですね。転倒しやすくなりますし

受身が取れないですからね

、、、

、、、

ただし、たとえば腰掛に肘受けなどあるとかね

壁などを利用してね、できるだけ転倒しないような状況で

あれば、本来は麻痺側に少し重心を移動できること

こういうことで、関節支持という現象が利用しやすくなる。

って、本来のバランスのとれた姿勢にすぎないんですけどね。

そうすれば、分離した運動って、若干最初から対応しやすく

なると思うんです。

もちろん、このことに当てはまらない事例も

日常的には数多く経験しますけど

少なくとも、リハビリの世界においては

このくらいのことを最初から意識して対応しなければ

お客様の上肢の回復って

どんどんと遅れてしまい、そしてさらに後遺症を残すという

ことになっていってしまうのです。

細かな同時収縮とか分離運動とかについては

他の記事も参考にしてみてくださいね。

麻痺があるから動かないではないのです。

全身の同時収縮が強い場合には、

私達が普段でも経験できますけど、分離運動って

困難になるのです。これがこの記事の肝ですね。では。

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記事118 回復曲線を否定する事例を紹介しておきます!

こんにちは。

まだまだ、ちまたではブルンストロームステージについて

検索が後を絶たないでいます。

最初から事例を出しておきますね。

23年も前の話ですけど

ある女性のお客様がおられました。

私はリハビリ専門病院で仕事をしていましたけどね

その方は、はっきりいって最初は

ステージ的には1でした。って上肢ですけれどね

下肢は最初から3あるいは4くらいあったでしょうか。

あんまり昔のことですから良く覚えてはいませんけど

発症後3ヶ月以内くらいであったと思います。


信じる信じないはあなたしだいですけど

主治医からは、腕はなおらないってさじを投げられたと

お客様は悲観しておられました。

でもね、

その方、3ヶ月くらいで退院されたんですけど

ステージ的にはほぼ6まで改善しました。

おそばを打つのが得意な人でして

私にもおそばを打ってくれるという

そういう言葉を残して退院されました。

もちろん、杖なしで歩行もできるようになりましたけどね。

、、、

、、、

で、このときに、たとえば例の回復曲線を重ね合わせると

合うはずはなく

直線的に1から6というような回復を認めています。

こういう人って、共同運動なんてほとんど通り過ぎてしまい

すぐに分離運動でどんどんと練習できるようになります。

これがTIAと呼ばれるような人では

当然こういうふうな回復になるんですけどね。

でも、発症後リハビリを受けても、しばらくは回復しなかった

そして、実際に、あるところから回復した

ということになりますけど

いえいえ自慢話ではないんです。

この方を最初対応したときに、筋の収縮をわずか感じたんですね。

ですから、ステージでいけばすでに2にはなるんですけど

もともと、回復するという要素をたぶんにもっておられたんです。

右麻痺でしたけどね。

ですから、当時はなんだか私も新米でよくわかりませんでしたが

上肢全体にいろいろと刺激を入れているうちに

どんどんとよくなっていきました。

特に何とか法とかは用いていませんよ。

で、共同運動もほとんどみられませんでしたしね

だったら、ステージとか回復曲線って一体何の意味があるの

でしょうか?

、、、

、、、

あの通りに回復しないというのが例外であっても

それをしっかりと説明している文献って、そうはないと

思うんです。

でもって、あの回復曲線に準じて回復を促さなければ

いけないなんて、誰が決めたのでしょうか?

そんな必要があるのかどうか

確かに、見かけ上だけでも動くということは

大事な大切な要素であると思います。

しかしいつも書きますけど

分離運動までもっていくことが出来る人は

訓練でよくなるわけではありません。

最初からそこまで回復できるそういう人であったはずです。

じゃ、なぜ、共同運動を通さなければならないのでしょうか?

最初から分離運動を促せばいいだけの話になると思いますけど?

わざわざ、袋小路においつめて

そこから逃げられないような習慣的な動作に

支配される必要なんてありません。

少しでも自由意志で動かせるように

最初から対応できないということが

盲点であり、落とし穴であると思います。

ですから、たしかにそういう系統の治療法があるという

事実は認めますし、決して全否定はしませんけど

やはり表と裏があるように

私のような考え方でも

リハビリにおいて成功事例をみつけることができます。

ということは、それも科学的に説明できるものであり

決して医学とか、神経機能解剖だけで

解釈するのは、どうなのかと思うんですね。

お客様がよくなれば、申し訳ないんですが

私は、どういう方法論をもちこんでもいいと思っています。

ということで、これからも

経験則ですけど、事実をもとに投稿を続けていきます。

非難批判などは、特に議論するつもりはありませんので

あしからずご了承くださいね。では。

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記事119 片麻痺回復の鍵は正中線を越えることができるかどうかにある!

こんばんは。

今日5本目ですけどね。

いろいろとネタがあるんですけど

まとまりがなくてすみませんね。

って、誰にいっているんでしょうか(一人ツッコミ!)

で、このタイトルで私のいいたいことが分かる人は

きっといないと思うんですね。

あはは、正中線を越えるってね

麻痺側のことじゃないんです。

非麻痺側が、いかに麻痺側へということで

正中線を越えるって説明したいんですね。

もっとも、専門的な治療体系では、こういうことは

確かに従来からもありますけれど

私のいっていることは

重心がまずもって麻痺側にシフトできるか?

ということから始まります。

ついで、非麻痺側の上肢とかが

麻痺側で動作を行うようにするという意味です。

非常にリスクの高い場面設定になりますけれど

実際には、こうすることは、かなりの効果を期待しても

よいと考えます。

もっとも、これでなんなの?って言われちゃいそうですよね。

ポイントですけれど

麻痺側の下肢あるいは坐骨結節にどれだけ

体重をかけることができるかということになります。

????

????

最近ハテナマークを多くしていますけど(笑)

とにかく、まずは、少なくとも非麻痺側の過緊張を抑えること

これを実行することがよろしいかと思っています。

なぜかといいますとね

今日すでに関節支持ということで投稿しましたけど

片麻痺の麻痺側には、かなり持続的な収縮が

生じているからなんです。

これは厳密にはバランス反応や連合反応ということで

説明できると思うんですけど

それ以外にも、さらに生じる関節拘縮などによって

増強されていく可能性がもっと高くなります。

片麻痺が回復する可能性というのは

当然ですけど

急性期、すなわち、後遺症がほとんど出ていない状態を

保ち続ければ、それだけ急性期、言い換えれば教科書的な

リハビリがいつまでも成立することになりますので

かなり長い期間であっても

可能性は意外と高いものであると思います。

ですから、発症から5年であろうが10年であろうが

後遺症の状態が改善されることで

見かけ上ですが、症状が改善されていくことも

しばしば起こります。

、、、、

、、、、

話がまたそれてしまいましたけどね

重心を移動させる、それも麻痺側に移動ですから

誰がみても麻痺側が随意的に麻痺側に動かすようなことは

そうは簡単にはできませんから

非麻痺側を麻痺側に移動させる

すなわち正中線を越えた活動を行うことということは

視覚的にも理解しやすいことなのです。

単に、体幹を麻痺側に移動させるだけでなく

非麻痺側が積極的に正中線を越えるということを

実行するようにしないと、いつまでも

それは安全かもしれませんけど

お客様の回復をさらにたかめたいのであれば

こういうことにもトライする価値はあると思うのです。

ただ、上肢の回復については、この説明では

いわゆる支持性とか固定性ということをどうするのか

という説明に不足していますので

いずれ上肢の治療ということで、詳しく説明したいと

考えます。では、今日はここまでにしておきましょう。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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