嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)

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記事118 回復曲線を否定する事例を紹介しておきます!

こんにちは。

まだまだ、ちまたではブルンストロームステージについて

検索が後を絶たないでいます。

最初から事例を出しておきますね。

23年も前の話ですけど

ある女性のお客様がおられました。

私はリハビリ専門病院で仕事をしていましたけどね

その方は、はっきりいって最初は

ステージ的には1でした。って上肢ですけれどね

下肢は最初から3あるいは4くらいあったでしょうか。

あんまり昔のことですから良く覚えてはいませんけど

発症後3ヶ月以内くらいであったと思います。


信じる信じないはあなたしだいですけど

主治医からは、腕はなおらないってさじを投げられたと

お客様は悲観しておられました。

でもね、

その方、3ヶ月くらいで退院されたんですけど

ステージ的にはほぼ6まで改善しました。

おそばを打つのが得意な人でして

私にもおそばを打ってくれるという

そういう言葉を残して退院されました。

もちろん、杖なしで歩行もできるようになりましたけどね。

、、、

、、、

で、このときに、たとえば例の回復曲線を重ね合わせると

合うはずはなく

直線的に1から6というような回復を認めています。

こういう人って、共同運動なんてほとんど通り過ぎてしまい

すぐに分離運動でどんどんと練習できるようになります。

これがTIAと呼ばれるような人では

当然こういうふうな回復になるんですけどね。

でも、発症後リハビリを受けても、しばらくは回復しなかった

そして、実際に、あるところから回復した

ということになりますけど

いえいえ自慢話ではないんです。

この方を最初対応したときに、筋の収縮をわずか感じたんですね。

ですから、ステージでいけばすでに2にはなるんですけど

もともと、回復するという要素をたぶんにもっておられたんです。

右麻痺でしたけどね。

ですから、当時はなんだか私も新米でよくわかりませんでしたが

上肢全体にいろいろと刺激を入れているうちに

どんどんとよくなっていきました。

特に何とか法とかは用いていませんよ。

で、共同運動もほとんどみられませんでしたしね

だったら、ステージとか回復曲線って一体何の意味があるの

でしょうか?

、、、

、、、

あの通りに回復しないというのが例外であっても

それをしっかりと説明している文献って、そうはないと

思うんです。

でもって、あの回復曲線に準じて回復を促さなければ

いけないなんて、誰が決めたのでしょうか?

そんな必要があるのかどうか

確かに、見かけ上だけでも動くということは

大事な大切な要素であると思います。

しかしいつも書きますけど

分離運動までもっていくことが出来る人は

訓練でよくなるわけではありません。

最初からそこまで回復できるそういう人であったはずです。

じゃ、なぜ、共同運動を通さなければならないのでしょうか?

最初から分離運動を促せばいいだけの話になると思いますけど?

わざわざ、袋小路においつめて

そこから逃げられないような習慣的な動作に

支配される必要なんてありません。

少しでも自由意志で動かせるように

最初から対応できないということが

盲点であり、落とし穴であると思います。

ですから、たしかにそういう系統の治療法があるという

事実は認めますし、決して全否定はしませんけど

やはり表と裏があるように

私のような考え方でも

リハビリにおいて成功事例をみつけることができます。

ということは、それも科学的に説明できるものであり

決して医学とか、神経機能解剖だけで

解釈するのは、どうなのかと思うんですね。

お客様がよくなれば、申し訳ないんですが

私は、どういう方法論をもちこんでもいいと思っています。

ということで、これからも

経験則ですけど、事実をもとに投稿を続けていきます。

非難批判などは、特に議論するつもりはありませんので

あしからずご了承くださいね。では。

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記事119 片麻痺回復の鍵は正中線を越えることができるかどうかにある!

こんばんは。

今日5本目ですけどね。

いろいろとネタがあるんですけど

まとまりがなくてすみませんね。

って、誰にいっているんでしょうか(一人ツッコミ!)

で、このタイトルで私のいいたいことが分かる人は

きっといないと思うんですね。

あはは、正中線を越えるってね

麻痺側のことじゃないんです。

非麻痺側が、いかに麻痺側へということで

正中線を越えるって説明したいんですね。

もっとも、専門的な治療体系では、こういうことは

確かに従来からもありますけれど

私のいっていることは

重心がまずもって麻痺側にシフトできるか?

ということから始まります。

ついで、非麻痺側の上肢とかが

麻痺側で動作を行うようにするという意味です。

非常にリスクの高い場面設定になりますけれど

実際には、こうすることは、かなりの効果を期待しても

よいと考えます。

もっとも、これでなんなの?って言われちゃいそうですよね。

ポイントですけれど

麻痺側の下肢あるいは坐骨結節にどれだけ

体重をかけることができるかということになります。

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最近ハテナマークを多くしていますけど(笑)

とにかく、まずは、少なくとも非麻痺側の過緊張を抑えること

これを実行することがよろしいかと思っています。

なぜかといいますとね

今日すでに関節支持ということで投稿しましたけど

片麻痺の麻痺側には、かなり持続的な収縮が

生じているからなんです。

これは厳密にはバランス反応や連合反応ということで

説明できると思うんですけど

それ以外にも、さらに生じる関節拘縮などによって

増強されていく可能性がもっと高くなります。

片麻痺が回復する可能性というのは

当然ですけど

急性期、すなわち、後遺症がほとんど出ていない状態を

保ち続ければ、それだけ急性期、言い換えれば教科書的な

リハビリがいつまでも成立することになりますので

かなり長い期間であっても

可能性は意外と高いものであると思います。

ですから、発症から5年であろうが10年であろうが

後遺症の状態が改善されることで

見かけ上ですが、症状が改善されていくことも

しばしば起こります。

、、、、

、、、、

話がまたそれてしまいましたけどね

重心を移動させる、それも麻痺側に移動ですから

誰がみても麻痺側が随意的に麻痺側に動かすようなことは

そうは簡単にはできませんから

非麻痺側を麻痺側に移動させる

すなわち正中線を越えた活動を行うことということは

視覚的にも理解しやすいことなのです。

単に、体幹を麻痺側に移動させるだけでなく

非麻痺側が積極的に正中線を越えるということを

実行するようにしないと、いつまでも

それは安全かもしれませんけど

お客様の回復をさらにたかめたいのであれば

こういうことにもトライする価値はあると思うのです。

ただ、上肢の回復については、この説明では

いわゆる支持性とか固定性ということをどうするのか

という説明に不足していますので

いずれ上肢の治療ということで、詳しく説明したいと

考えます。では、今日はここまでにしておきましょう。

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記事120 片麻痺の症状が進行するはずはどこにもありません!

こんばんは。

また皆さんに一石を投じましょうね。

片麻痺の症状は進行するのかどうかということです。

いかがですか?

答えは、この記事の一番最後に書きますけどね

大体はおわかりかと思います。

さて、片麻痺の本当の症状ってなんでしょう?

高次とかの話はここではおいておきますけどね

運動麻痺および感覚麻痺ですね。

で、急性期、発症直後ってどうなっていますか?

、、、、

、、、、

もちろん、意識のないときの話ではありません。

ある程度意識が戻られてからのこととしますけど

そこでは、単純に動かせない、あるいは感覚がないとか

シビレがあるとかね、

そういう現象があるだけです(厳密には時間経過で随分と

違う場合もありますけどね)

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脳血管障害では、急性期では、脳全体が浮腫んだような

状態になっていると考えてもよいでしょう。

それが徐々に状態が改善していくわけですけど

果たして、そのときに、片麻痺の病状って

進行するものなのでしょうか?

もし、そういう説が成立するのであれば

急性期では、もっと良い状態になっているとしなければ

おかしいですよね。

でも、脳そのものの確かに損傷は回復しないのですけど

回復しないからといっても

それ以上悪くなるってどういうことなんでしょう?

????

????

いえいえ、悪くなるっていうことですけど

いわゆる、マンウエルニッケ姿勢のような状態になる

そういうことをいっているのです。

あれって、脳からくるんでしょうか?

一度脳血管障害になって症状が確かに出ますけど

それが、別に脳の損傷がさらに加わらないのに

どうして、さらに病気だからといって

姿勢不良などを説明できるのでしょうか?

私にはそのメカニズムは理解できません。

で、よくね

痙性とか、亢進するとか正常化するとかいいますけど

それも脳と何か関係しているのでしょうか?

だって、脳血管障害ってそれ以上、損傷部位が広がるとか

通常考えればありえないじゃないですか?

それなのに、痙性がころころ変わるとかね

明らかに脳の機能解剖で説明しきれないと思うんです。

ということで、そろそろ結論を申し上げます。

片麻痺の症状って

純粋に運動麻痺、感覚麻痺(ほかは省略しますけど)

であって、だからといって、筋緊張が異常に亢進するとか

そういうことがおこり、それが麻痺症状として

進行することは、私はおかしいと思います。

明らかに、他の力がはたらいている。それは紛れもなく

重力によるものなのです。ということで

ここまでにしておきましょう。では。

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記事121 マンウエルニッケ姿勢が生じるメカニズムとは?

おはようございます。

せっかく修行してきたのに

寝坊ばかりしていて、気合が足らない管理者です。

もっと、しっかりと生活できるようにしていきましょう。

さて、昨日は

片麻痺の症状の進行って?いうことで書きましたが

いかがでしたでしょうか?

実際には、片麻痺の症状は見かけ上のものであり

いわゆる後遺症という状態が時間を経ることに

進んでいるということになります。

従来の説明では

痙性が亢進していくということで

いわゆる共同運動に支配され、あるステージで頭打ちに

なると、結局、身体ってその形で固定してしまう

というような考えから、マンウエルニッケ姿勢が作られる

ように説明されているのではないかと思います。

って、そういう文献がどのくらいあるのかはわかりませんけど。

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では、痙性って一体どこが中枢のようになっているのでしょうか?

これは中枢神経系統の複雑な連繋の中でコントロールされて

いるものであることは、疑う余地はないんですけど

はたして、脳のそれも損傷部位だけで説明できるのでしょうか?

そういうことはまずないと思うんですね。

でも、時間を追うごとに痙性が変化してくる。

もちろん、定量的に痙性を評価することもできないんですけど

それを、従来、あたかも痙性が相当の意味をもつように

説明されています。

以前にも書きましたけど

確かに脊髄損傷とか脳性まひとかでは痙性という状態は

事実、存在するとはいえると思うんですけどね

脊髄損傷の痙性って、脳は申し訳ないですけど

ほとんど関係しないはずです。

ということからも想像できるんですけど

はたして、脳血管障害の片麻痺という錐体路障害という症状に

よって、痙性をすべて説明するのは、私は間違っていると

思っています。

で、時間がありませんので本題の説明までには至りませんけど

そろそろ核心をついた、片麻痺の説明に入ります。

マンウエルニッケ姿勢って

これは重力の影響を受けて生じていると考えるように

仮説を立てたいと思います。

いえいえ、それがすべてではないということはわかっていますので

あくまでも仮説ですから、怒らないでくださいね。

これを説明する要素は、すでにかなり書いていますけど

一つには、姿勢緊張とか関節支持

さらには、バランス反応

そして、過剰な努力

また、左右非対称が増強されている環境

もっといいますと、リハビリの功罪ということも

あると思うんです。

でも、ここに共通するカテゴリーはたった一つです。

それが重力ということになるのです。

では。

この後は

続きを読む

をチェックしてくださいね。

 

こんばんは。

早速ですけどね、朝の記事の続きです。

説明は結構、しつこいことになりますけどお許しくださいね。

まずは、そもそも、マンウエルニッケ姿勢ってなに?

っていうところからになりますけど。

片麻痺で、上肢は屈曲で引きこもり、下肢は何となく棒のように

なっている状態を、マンウエルニッケ姿勢といいます。

これがまずヒントになります。

上肢ってそもそも四足の動物では前足にあたります。

これは顔に近いということで、食物を口に運ぶ

あるいは種の保存ということで、異性を引き寄せるという

そういうことで、屈曲することが多くなりますので

屈筋がどちらかというと優位に発達しています。

下肢をみると、これは身体を前に動かすということ

すなわち蹴るという力が強いということになり

伸展筋群が発達しているといえるのです。

よく言われますけど、下肢は上肢の三倍筋力があるということで

猫なんかね、下肢の力で相当高いところまでジャンプできるでしょ。

ということで、下肢は伸展筋群の発達が優れているのです。

????

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まだわからなくて結構です。

それから、皆さんね、綱渡りの人を思い出してみてください。

あの人たちは、かなり長い棒を持ってバランスを保っていますよね。

で、棒がなかったらどうなりますか?

これは腕でバランスをとるということになります。

なぜ、綱渡りでは棒を持たなければならないか?

これは基底面がほとんどないからですね。

平均台の上くらいであれば、綱渡りの人はおそらく

目をつぶってでもわたれると思うのです。

だって、綱の面積と、10センチ巾の平均台の上では

ほとんどバランスをとる必要がなくなるからです。

????

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けれど、綱の上では、ほんのわずかな揺れもすぐに転落

ということに結びつきます。それを腕でバランスをとるには

あまりに左右の微妙な動きを感じるまでには

アバウトすぎるのです。したがって、うーんと長い棒をもって

ほんのわずかな左右のバランスにも反応できるように

しているんです。

????

????

まだまだわからなくて結構です。

人の身体って、左右のバランスをとるために腕のはたらき(機能)

として、バランスをとるということがあるんですね。

通常の生活では、片麻痺ではありませんので

あんまり左右にバランスをとるということには意識がはたらかない

んですけどね。

そうかといって、平均台の上を歩くような場合には

みなさん、腕を大きく広げて歩かれると思います。

では、もう何度もたずねていることですけど

その状態で、りんごの皮を果物ナイフで剥きながら歩けますか?

この質問をすると、ほとんどの人はできないといいます。

もちろんそれでいいんですけどね

では、平均台の上でなければどうなんでしょうか?

こうなると、かなりの人は皮を剥きながらでも歩けるはずです。

いえいえ、決して危険ですから実行しないでくださいね。

では、これらの違いは何なのでしょうか?

????

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こういうところに片麻痺の状態を解明する手がかりがあると

思うんですね。

バランスをとらなければならないときには

細かな動きはできない。

そして、バランスをとらなくてもいいときには細かな動きができる。

でも、これには病気とかは関係ない!

これがヒントです。

片麻痺になったときには、バランスをとるとらないではなく

すでに非麻痺側に重心がシフトしています。

すなわち、真直ぐなようであっても身体の重心は

非麻痺側に偏位しているのです。

これが何を意味するか?

綱渡りの場合であれば、すでに転落していることになります。

でも、そういう状態ではないのですけど

そこにはバランスを保とうとしている力が

働いているのではないでしょうか?

、、、、

、、、、

そうです、はたらくんですね。

しかし、麻痺によって動きとしては出ていないだけなんです。

これを、見えないけれど、バランス反応とか連合反応とか

結局は同時収縮なんですけど

麻痺側の筋肉にもはたらくんです。

そしてそのときに

さきほど申しましたように

上肢は屈曲する筋群が優位であり

下肢は伸展する筋群が優位であるとすれば

同時収縮で、主動作筋群と拮抗筋群が同じ力関係であれば

見かけ上動きは生じないはずですよね。

綱引きと一緒です。

ただ赤白のチームが、綱を持っていても

それは動きませんし、

同じ力で引き合っていても動かないことになります。

でも、上肢は屈曲、下肢は伸展という筋群が優位であるとします。

そうすれば、同時収縮のときに何が起こりますか?

これが、マンウエルニッケ姿勢の発端になると思うんです。

、、、、

、、、、

いえね、私の考えはさらに違うんですけど

便宜的に説明していますので、また後日投稿しますから

今日のところはこれでお許しくださいね。

、、、、

上肢についてのみ説明を加えます。

なぜ、肘から手指にかけて

抗重力位において、屈曲してきてしまうのでしょうか?

だって、腕の重さを重力に抗して引き上げているんですよね。

あれって随意的に動かしているのですか?

それにしたって、なんで、重力がはたらいているのに

肘が上に曲がるのですか?

これを痙性というのであれば

どうして痙性が片麻痺の回復の状態にもよりますけれど

たとえばステージ2の人と3の人

この人たちの違いを脳の損傷部位で説明できるのでしょうか?

、、、、

ま、このくらいにしておきますけれど

よろしいでしょうか?

持続的に、同時収縮が起こっていると

それは麻痺とか関係ないんですね。

だけど上肢は屈曲、下肢は伸展

私は抗重力筋なんて、そういう説明はいたしませんけど

そういうように身体ってできているんです。

どちらかが優位であるから、同時収縮によってある方向に

関節は動いてしまう。これは随意性とは関係ありません。

また、痙性という概念とも違うと思うんですね。

????

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で、これだけでは、同時収縮の力としては弱いと思うんです。

しかし、片麻痺の人の身体の動かし方を考えてみてください。

どうしても非麻痺側に重心を移動し、さらに

非麻痺側の力を過剰に要して、身体を動かさなければなりません。

このときに

これは教科書にかいてあるはずです。

連合反応ですよね。すなわち過剰な努力にともなう

同時収縮が起こるんです。

これは、非麻痺側にも当然相当の影響をもたらしています。

、、、、

、、、、

よろしいでしょうかね。

片麻痺によってマンウエルニッケ姿勢が起きるのではなく

片麻痺という状態になって

バランス反応、連合反応

さらに過剰な非麻痺側の努力による同時収縮

もっとあるんですけど、

そういうことによって、常に同時収縮が

全身に起こっているとしたら

麻痺側の筋肉の中で、優位、劣位が生じます。

これは、四足動物から進化しても人間の身体に当てはまること

それが、マンウエルニッケ姿勢というものにつながる

というのが私の仮説です。

いえいえ、本当は下肢については、違うんですけど

便宜的に、共同運動パターンとからめて説明すると

とりあえずこれでいいのかなって思っています。

長くなりましたけれど、下肢については、次の記事を

お待ちくださいね。では。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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