嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)

記事101~150( 21 / 50 )

記事121 マンウエルニッケ姿勢が生じるメカニズムとは?

おはようございます。

せっかく修行してきたのに

寝坊ばかりしていて、気合が足らない管理者です。

もっと、しっかりと生活できるようにしていきましょう。

さて、昨日は

片麻痺の症状の進行って?いうことで書きましたが

いかがでしたでしょうか?

実際には、片麻痺の症状は見かけ上のものであり

いわゆる後遺症という状態が時間を経ることに

進んでいるということになります。

従来の説明では

痙性が亢進していくということで

いわゆる共同運動に支配され、あるステージで頭打ちに

なると、結局、身体ってその形で固定してしまう

というような考えから、マンウエルニッケ姿勢が作られる

ように説明されているのではないかと思います。

って、そういう文献がどのくらいあるのかはわかりませんけど。

????

????

では、痙性って一体どこが中枢のようになっているのでしょうか?

これは中枢神経系統の複雑な連繋の中でコントロールされて

いるものであることは、疑う余地はないんですけど

はたして、脳のそれも損傷部位だけで説明できるのでしょうか?

そういうことはまずないと思うんですね。

でも、時間を追うごとに痙性が変化してくる。

もちろん、定量的に痙性を評価することもできないんですけど

それを、従来、あたかも痙性が相当の意味をもつように

説明されています。

以前にも書きましたけど

確かに脊髄損傷とか脳性まひとかでは痙性という状態は

事実、存在するとはいえると思うんですけどね

脊髄損傷の痙性って、脳は申し訳ないですけど

ほとんど関係しないはずです。

ということからも想像できるんですけど

はたして、脳血管障害の片麻痺という錐体路障害という症状に

よって、痙性をすべて説明するのは、私は間違っていると

思っています。

で、時間がありませんので本題の説明までには至りませんけど

そろそろ核心をついた、片麻痺の説明に入ります。

マンウエルニッケ姿勢って

これは重力の影響を受けて生じていると考えるように

仮説を立てたいと思います。

いえいえ、それがすべてではないということはわかっていますので

あくまでも仮説ですから、怒らないでくださいね。

これを説明する要素は、すでにかなり書いていますけど

一つには、姿勢緊張とか関節支持

さらには、バランス反応

そして、過剰な努力

また、左右非対称が増強されている環境

もっといいますと、リハビリの功罪ということも

あると思うんです。

でも、ここに共通するカテゴリーはたった一つです。

それが重力ということになるのです。

では。

この後は

続きを読む

をチェックしてくださいね。

 

こんばんは。

早速ですけどね、朝の記事の続きです。

説明は結構、しつこいことになりますけどお許しくださいね。

まずは、そもそも、マンウエルニッケ姿勢ってなに?

っていうところからになりますけど。

片麻痺で、上肢は屈曲で引きこもり、下肢は何となく棒のように

なっている状態を、マンウエルニッケ姿勢といいます。

これがまずヒントになります。

上肢ってそもそも四足の動物では前足にあたります。

これは顔に近いということで、食物を口に運ぶ

あるいは種の保存ということで、異性を引き寄せるという

そういうことで、屈曲することが多くなりますので

屈筋がどちらかというと優位に発達しています。

下肢をみると、これは身体を前に動かすということ

すなわち蹴るという力が強いということになり

伸展筋群が発達しているといえるのです。

よく言われますけど、下肢は上肢の三倍筋力があるということで

猫なんかね、下肢の力で相当高いところまでジャンプできるでしょ。

ということで、下肢は伸展筋群の発達が優れているのです。

????

????

まだわからなくて結構です。

それから、皆さんね、綱渡りの人を思い出してみてください。

あの人たちは、かなり長い棒を持ってバランスを保っていますよね。

で、棒がなかったらどうなりますか?

これは腕でバランスをとるということになります。

なぜ、綱渡りでは棒を持たなければならないか?

これは基底面がほとんどないからですね。

平均台の上くらいであれば、綱渡りの人はおそらく

目をつぶってでもわたれると思うのです。

だって、綱の面積と、10センチ巾の平均台の上では

ほとんどバランスをとる必要がなくなるからです。

????

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けれど、綱の上では、ほんのわずかな揺れもすぐに転落

ということに結びつきます。それを腕でバランスをとるには

あまりに左右の微妙な動きを感じるまでには

アバウトすぎるのです。したがって、うーんと長い棒をもって

ほんのわずかな左右のバランスにも反応できるように

しているんです。

????

????

まだまだわからなくて結構です。

人の身体って、左右のバランスをとるために腕のはたらき(機能)

として、バランスをとるということがあるんですね。

通常の生活では、片麻痺ではありませんので

あんまり左右にバランスをとるということには意識がはたらかない

んですけどね。

そうかといって、平均台の上を歩くような場合には

みなさん、腕を大きく広げて歩かれると思います。

では、もう何度もたずねていることですけど

その状態で、りんごの皮を果物ナイフで剥きながら歩けますか?

この質問をすると、ほとんどの人はできないといいます。

もちろんそれでいいんですけどね

では、平均台の上でなければどうなんでしょうか?

こうなると、かなりの人は皮を剥きながらでも歩けるはずです。

いえいえ、決して危険ですから実行しないでくださいね。

では、これらの違いは何なのでしょうか?

????

????

こういうところに片麻痺の状態を解明する手がかりがあると

思うんですね。

バランスをとらなければならないときには

細かな動きはできない。

そして、バランスをとらなくてもいいときには細かな動きができる。

でも、これには病気とかは関係ない!

これがヒントです。

片麻痺になったときには、バランスをとるとらないではなく

すでに非麻痺側に重心がシフトしています。

すなわち、真直ぐなようであっても身体の重心は

非麻痺側に偏位しているのです。

これが何を意味するか?

綱渡りの場合であれば、すでに転落していることになります。

でも、そういう状態ではないのですけど

そこにはバランスを保とうとしている力が

働いているのではないでしょうか?

、、、、

、、、、

そうです、はたらくんですね。

しかし、麻痺によって動きとしては出ていないだけなんです。

これを、見えないけれど、バランス反応とか連合反応とか

結局は同時収縮なんですけど

麻痺側の筋肉にもはたらくんです。

そしてそのときに

さきほど申しましたように

上肢は屈曲する筋群が優位であり

下肢は伸展する筋群が優位であるとすれば

同時収縮で、主動作筋群と拮抗筋群が同じ力関係であれば

見かけ上動きは生じないはずですよね。

綱引きと一緒です。

ただ赤白のチームが、綱を持っていても

それは動きませんし、

同じ力で引き合っていても動かないことになります。

でも、上肢は屈曲、下肢は伸展という筋群が優位であるとします。

そうすれば、同時収縮のときに何が起こりますか?

これが、マンウエルニッケ姿勢の発端になると思うんです。

、、、、

、、、、

いえね、私の考えはさらに違うんですけど

便宜的に説明していますので、また後日投稿しますから

今日のところはこれでお許しくださいね。

、、、、

上肢についてのみ説明を加えます。

なぜ、肘から手指にかけて

抗重力位において、屈曲してきてしまうのでしょうか?

だって、腕の重さを重力に抗して引き上げているんですよね。

あれって随意的に動かしているのですか?

それにしたって、なんで、重力がはたらいているのに

肘が上に曲がるのですか?

これを痙性というのであれば

どうして痙性が片麻痺の回復の状態にもよりますけれど

たとえばステージ2の人と3の人

この人たちの違いを脳の損傷部位で説明できるのでしょうか?

、、、、

ま、このくらいにしておきますけれど

よろしいでしょうか?

持続的に、同時収縮が起こっていると

それは麻痺とか関係ないんですね。

だけど上肢は屈曲、下肢は伸展

私は抗重力筋なんて、そういう説明はいたしませんけど

そういうように身体ってできているんです。

どちらかが優位であるから、同時収縮によってある方向に

関節は動いてしまう。これは随意性とは関係ありません。

また、痙性という概念とも違うと思うんですね。

????

????

で、これだけでは、同時収縮の力としては弱いと思うんです。

しかし、片麻痺の人の身体の動かし方を考えてみてください。

どうしても非麻痺側に重心を移動し、さらに

非麻痺側の力を過剰に要して、身体を動かさなければなりません。

このときに

これは教科書にかいてあるはずです。

連合反応ですよね。すなわち過剰な努力にともなう

同時収縮が起こるんです。

これは、非麻痺側にも当然相当の影響をもたらしています。

、、、、

、、、、

よろしいでしょうかね。

片麻痺によってマンウエルニッケ姿勢が起きるのではなく

片麻痺という状態になって

バランス反応、連合反応

さらに過剰な非麻痺側の努力による同時収縮

もっとあるんですけど、

そういうことによって、常に同時収縮が

全身に起こっているとしたら

麻痺側の筋肉の中で、優位、劣位が生じます。

これは、四足動物から進化しても人間の身体に当てはまること

それが、マンウエルニッケ姿勢というものにつながる

というのが私の仮説です。

いえいえ、本当は下肢については、違うんですけど

便宜的に、共同運動パターンとからめて説明すると

とりあえずこれでいいのかなって思っています。

長くなりましたけれど、下肢については、次の記事を

お待ちくださいね。では。

記事101~150( 22 / 50 )

記事122 ブルンストロームステージ評価のための条件とは?

こんばんは。

さきほど、マンウエルニッケ肢位について投稿しましたけれど

あれって、半分は自分でも正しいと思っているんですけどね

下肢については、本当は自説があります。

それは、もうちょっと待っていてください。

で、ブルンストロームについては

あんまり書きたくもないんですけど

また、はじめてお読みいただく人もありますので

書いておきましょう。

ブルンストロームステージを評価するには

どこにも書いてありませんけど

絶対的な条件があります。

これは、申し訳ないですけど

関節拘縮がほとんどないことが必要になるんです。

それじゃ、評価できない?

っていわないでください。

言い換えれば、関節拘縮の理解が出来ていれば

どんな関節拘縮の人であっても、ステージの評価は

成立するということになります。

けれど、教科書的には

どんなことをしても急性期すなわち

関節拘縮のある人のステージの評価については

記載がないんです。

、、、、

、、、、

ですから、ステージって最初からデータの集合体に

過ぎないと申し上げているのです。

どんな状態の人であってもステージについて説明できていない

このような考え方を単に誤解している

そういう医療関係者は非常に多いのではないかと思うのです。

ま、私はあんまりステージとか回復曲線とか

関係なく対応していますので、どうでもいいんですけど

それでも、やはりステージの考え方に支配されていて

結局、片麻痺の方にきちんと対応できないようであれば

それはお客様には大変申し訳なく思いますので

誰も書かないことを書いていますけどね

ステージよりも大切なことは

関節拘縮があった場合、生じている場合

何が原因で起こったのかを、科学的に解明することだと思います。

でも、今の片麻痺評価には

そういう部分が、欠けたまま、実際の評価や治療が

行われているような気がしてならないのです。

そういうことで、もし、関節拘縮がある人のステージについて

評価する場合には、自由度のある範囲内であっても

どの程度の運動が随意的に可能であるかをみるべきです。

その達成度が、実際に不十分であってもかまわないのです。

評価基準の中で、わずかでも動きの要素を認める場合には

おそらく、ステージは最低でもそこまではあると

私は判断しています。

ま、ここまでにしておきましょう。では。

記事101~150( 23 / 50 )

記事123 新説 共同運動の説明に異議を唱える!

こんばんは。

マンウエルニッケ姿勢について、下肢のことを書こうかなって

思っていながら、上肢のことも昨日ずっと説明の不足を

覚えまして、いろいろ検討した結果

新説にたどりつきました。

共同運動パターンとかいいますけど

昨日の説明では、上肢は屈曲が優位ということで

これは間違いないことなんですけどね。

本当にそうでいいのかということなんですね。

で、なぜかといいますと

屈曲共同運動パターンでは

マンウエルニッケ姿勢と同じように

肩は後退、伸展という形ですよね。

もっというと肩甲骨は内転しています。

で、良く考えますと

共同運動って全身の同時収縮にほかなりません。

????

????

上肢自体は屈曲が優位にできています。

でも体幹はどうなんでしょうか

それから、肩甲骨って何のためにあるのかといいますと

鳥類から進化した名残のようなものですよね。

っていうことは、人がもし飛ぶ(決してマネはしないでください)

ように出来ていれば

羽ばたくということが必要になり

腹と背、どちらの筋肉が発達するかといえば

当然、背中側が発達しますよね。

????

????

だから、同時収縮が全身に生じているときに

腕をあげる(肩の屈曲)をしようとしても

同時収縮ですから、力関係が体幹、肩甲骨周囲にもあるはず。

特に肩の屈曲となりますと

大胸筋とか、前鋸筋とか、三角筋とか、肩甲挙筋とか

上腕二頭筋とかね

強い筋肉もあるんですけど

もっと強い広背筋とか、菱形筋とかもあったりしてね

なんだかんだ、綱引きをすると

結局、肩甲骨が、十分に外転できない状態で

肩を挙げようとすることになります。

すると、見かけ上、肩の屈曲ができないんですけど

上肢でみると、肘の屈曲は非常に強いものですから

引き上げられていく。

こういう図式が成立しているのではと思います。

片麻痺の方の上肢の運動でむずかしい

いえいえ分離が難しいのは

まず、肩の屈曲であり外転ですよね。

でもね、それを、このような共同運動を

強化しながら、分離を促すような考え方って

おかしいですよね。

共同運動だからって屈筋群だけがはたらいているのでは

ないんです。全身の同時収縮が起こっている状態で

ある特定の運動を命じたときに

分離できないのは当然のことなんですね。

もちろん、弛緩している人がこのように

全身を使って何とか動かそうとする

すなわち連合反応ってよくいっていますけど

その一時的な努力だけで、その後すぐに全身の

収縮が極めて少なくなれば

当然、マンウエルニッケ姿勢にはなりにくいでしょうけど

これが、限りなく持続して全身の同時収縮が

腕を引き上げるような状態であるときに

マンウエルニッケの上肢の形ができあがると思います。

ですから、痙性ということで

マンウエルニッケとなることを説明し

病気であるから、そのような姿勢を呈しても仕方ないと

考えることは、私は全否定はできませんけど

やはり考え直したほうがいいと思っています。

では、今日の夜には、下肢について説明を加えますね。

記事101~150( 24 / 50 )

記事124 下肢の共同運動パターンというのはかなり怪しい概念です!

こんばんは。

下肢の伸展共同運動パターンについて

今日も一石を投じたいと思います。

本来、伸展パターンとはいいますけれど

股関節は屈曲、膝が伸展、足首は底屈で、骨盤をみると

後退というような状況ですよね。

で、これでどうして伸展パターンと呼ぶのでしょうか?

特に足首を考えると手首では掌屈すなわち、運動学的には

屈曲になります。

これもあちこちで書いていますけどね

、、、、

、、、、

で、単純な仮説ですけど

アキレス腱が短縮したらどうなりますか?

これは今の説明と同じで

足首は底屈します。

そんなに極端じゃなくてもいいんですけどね

で、なんで最初に足首の底屈をもってきたかといいますと

急性期に麻痺側の下肢には、自動運動は認められません。

そして、他動運動が乏しかったとします。

もちろん、積極的にアキレス腱を伸ばさなければ

当然、本来の伸ばせるところまでは伸ばしていないことに

なりますね。

こういう状態で、足を地面についたらどうなるでしょうか?

尖足を自分で作ってみてください。

その状態でたってみると

当然ですけど、もし、足底全体が接地しているのであれば

膝は伸展位をとり、自動的に骨盤を後退させるのでは

ないでしょうか?

これと伸展共同運動パターンって

見かけ上は同じ現象を認めることになると思うのですけど。

いかがでしょうか?

じゃ、下肢の屈曲運動パターンはどうなのでしょうか?

股関節屈曲で膝も屈曲、では足首はどうなのでしょうか?

????

????

微妙ですよね。

で、大抵は下肢には伸展パターンとよばれる

股関節の内転、内旋をともなう下肢の状況を認めることが

多いですよね。

でも、運動学的にみるとどうにも説明は曖昧な感じがします。

ま、どうでもいいんですけど。

、、、、

私が推測するところでは

アキレス腱の短縮を認めない状況で

最初から足首が柔軟性を保っているのであれば

伸展パターンは出現したとしても

それほど顕著には認められないと思うのです。

で、このメカニズムを痙性であらわすのは

やはり首をかしげたくなるのです。

しかし、重力の影響を受けて

麻痺の有無にかかわらず、関節が硬くなり

筋肉が短縮するということで説明すれば

きわめてわかりやすいと考えます。

尖足は急性期のベッド上で起こりますし

さらに歩行練習などが遅れる人は、車椅子の多用によって

ハムストリングスなどの大腿部の筋肉も短縮します。

伸展パターンが強い人はすべてこの状況に合致するとしても

よいのではないでしょうか?

、、、、

もしも、筋肉の柔軟性や関節状態になんら問題がない

という人で、下肢を動かそうとするときに

いわゆる伸展パターンが出現するというのであれば

私も土下座して認めますけど。

今のところ、そういう経験はありません。

簡単にまとめますと

先に伸展パターンと呼ばれる形ができてしまい

その形の中でしか動かせないということが

共同運動パターンとしてもよいと思うのです。

もちろん、これも私見ですので、異論などの議論には

応じませんので、ご了承くださいね。

、、、、

、、、、

で、このような、メカニズムなどのことはともかく

こういう下肢の状態が認められることが

体幹や上肢、全身的にものすごい影響を及ぼしている

ということが問題になり

片麻痺の治療、リハビリなども、そこのところを理解していないと

大変なことになるのです。

そういう事例については、また、今日投稿できるかと思います。

では、一旦ここまでにしますね。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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