嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)

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記事8 麻痺回復を阻害する後遺症とは?

こんばんは。

本当は感覚障害についてもう少し書けばいいんですけどね。

どうも一度投稿に失敗すると

なかなか、気力が出てきません。

ということで

一旦、先に進めましょう。

今日は、回復を阻害する後遺症について書きます。

はっきりいってこれは

関節運動制限、つまり拘縮につきると思います。

これさえ起きなければ

相当の片麻痺患者さんは

少なくとも平均して

ブルンストロームステージで1段階くらいは

ステップアップできているものと考えてよいと思います。

事実、そういうお客様を、毎日のようにみているわけですから

信じるも信じないもあなた次第になりますけどね。


関節運動制限、しつこいですけれど

拘縮(こうしゅく)が起きる原因は一体なんなんでしょうか?

少し長くなりますので、ここからは、続きを読む

に移行しますね。では。

 

 

拘縮の原因で、一番は不活動の状況を真っ先に思い浮かべると

思いますけど、ほかにも厄介なことがかなりあります。

左右の非対称の姿勢や動作です。

???

まあ、いいでしょう。

左右非対称になるとバランスが崩れます。

そのために、バランス反応という緊張状態が強まり

結果として、筋肉の収縮がずっと起こっていることになります。

それは同時収縮ということなので、結果として、関節を自在に

動かすということに、抵抗感が大きくなり、次第に運動範囲を

狭めることになるのです。

さらに、健側の過剰な努力による連合反応というものも見逃すわけ

にはいきません。

これらが持続的に身体に起こることにより、

ますます悪循環に陥ってしまい、左右非対称がさらに進行するよう

になります。

そして、左右非対称を、全身で微調整するように、身体には色々な

変性とか変形が認められるようになります。

したがって、一番大事なことは、まずもって関節運動制限という

ものを、できるだけ起きないようにしなければいけないということ

になるのです。

今日のところはさわりだけにしておきますけどね。

ほぼ毎日投稿の予定ですので、いずれしっかり書きますね。

では。おやすみなさい。

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記事9 左右非対称をしっかりと認識しよう!

こんばんは。

特集 片麻痺も徐々にあきられているような、、、

そんな感じもしますが、最初は仕方ないと思います。

とにかく、日本中に苦しむ人々のために真剣に書きましょう。

わかりやすく書くと、内容が適当なように思われますが

専門家だけが読むものではありませんと自負していますので

あえて、内容は簡単にしていますけれど

ずっと読んでいると次第に私の解釈が理解できてくると

思いますので、できるだけ多くの記事をよんでみてくださいね。


では、今日の本文です。

片麻痺をすみやかに改善させるためには

片という言葉がつくからにはですが、片ではいけません。

両としなければならないのです。

???

どんな生物もほとんど身体は左右対称になっているはずです。

ひらめとかかれいとかはちょっと違うかも(笑)。

ということで、身体って左右対称であって

はじめて自然な反応ができるというものなんですね。

???

ですから、片麻痺という症状は、片側の麻痺ということだけで

とらえると、とんでもないことになるのです。

身体全体が今までと違った反応をすると考えてください。

したがって、身体の左右の対称性が崩れます。

そのことによって、身体にはその状態(バランスの崩れた状態)

を、さらに修正しようとする反応が生じるのです。

簡単には、歩行を考えるとわかりやすいですね。

片麻痺の麻痺側の足にかかる体重は

通常では全体重を支えるはずですが、一体、麻痺がある場合には

今までと比べると、全体重をゆっくりとかけることが

できにくく、あるいはできない状態になっているはずです。

したがって、麻痺のない足をうまくもちあげられない、

あるいは前にしっかりと運ぶことができないような状態を

良くみかけるわけです。

すると、下半身は健側に重心が移動していることになりますが

逆に上半身はそれを微調整してきますので、若干反対の方向に

重心を移動したり、身体のねじれが生じたりするのです。

私はこういう現象を、勝手に

カウンターアクションと呼んでいます(笑)。

でも、こういう反応は本来は異常でもなんでもありませんが

現実に、片麻痺になる前の状態と比べれば

明らかに左右非対称がさらに悪化していることになります。

そして、このように身体の姿勢が左右非対称になっている場合に

さらに片麻痺の方には

麻痺のない側の腕や脚のみで、全身を動かさなければならない

すなわち、従来よりもはるかに

過剰な努力を必要とするようになります。

これはいたし方ないことではありますが

実際には、あまり過剰な努力があると

そのことにより、麻痺の改善には悪影響になってしまうのです。

???

動作を行うことを否定することはできませんけどね。

やはり、全身の左右(もちろん前後とか、ねじれとか歪みとか)の

バランスが崩れている状態は

左右に傾いているようなものですから

さらに身体を動かすのには、余計にエネルギーを消費している

はずですよね。

よく考えてみてください。

あなたが、自分の重心がいつもより後ろに移動している状態で

たとえば椅子から立とうとすれば、かなり大変な動作になりは

しませんか?

というように、身体の左右の重心が相当ずれている場合には

それを片側の腕や脚で動かすときには

さらに大変になるということです。

え、だからなんだって?


それがわかれば、苦労はないんですけどね。

連合反応とか同時収縮とか、バランス反応ってわかりますか?

今日は長くなりますので一つだけ説明しておきましょう。

あなたに、たとえば綱引きを片手でしてもらいます。

相当強い力で引っ張ろうとしたときに

もう片方の手には力が入っていませんか?

どうしても力が入りますよね。

これは麻痺があっても、ほとんど動かせない状態であっても

同じように、身体の反応として力が入るようになっているんです。

そういう過剰な力が常に加わっているとしたら、

人の腕や手指は、どんどんと曲がってしまうようにできているんです。

このことにより、実際には腕や手指が動かせないのにも

かかわらず、身体に抱え込んでしまうような姿勢をしめすことが

説明できるんですね。

最後に一つだけ、よーく考えてくださいね。

腕の重さって相当ありますよね。

それが、自然に曲がって胸のほうにかかえこむって

重力の影響を無視していることになりませんか?

腕は重いんですよ。動かせない状態なんです。

それなのに、どうして胸に抱えるように曲がってしまうのでしょうか?


というようなことが、簡単に理解できれば

決して片麻痺ってとんでもなく難しい症状をしめしているもの

は少ないと思っているんですけどね。

では、今日はここまでにしましょう。

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記事10 こんなことが症状改善のポイント!

こんばんは。

特に出し惜しみしているわけではないんですけどね。

なんでも基本とか概論とか大事になりますよね。

でも、医学的知識のない方々には

やっぱりつまらないかなって思います。

そこで今日は号外です。

簡単に、片麻痺の症状を改善させるべくポイントを抑えてみましょう。

まず、

良い姿勢、病前の姿勢を意識すること。

片麻痺だからといって、姿勢がゆがむようなことが

一番の悪循環を起こしてしまうことになるのです。

ですから、どんな姿勢であっても左右対称にちかづけるように

していくことが大事になります。

ただし、立位や歩行については、麻痺側にバランスを崩してしまうこと

もありますので、十分に注意して対応してほしいと思います。

それから、何でもかんでも一人でさせるということが

かなりの問題になります。

これは、麻痺のない側に、相当の疲労や過剰な努力をもたらし

その結果、麻痺側にも、同時収縮という過緊張状態を持続させる

ということになるからです。

さらに、姿勢をよくするとか、左右対称にするとかいっても

実際に重心が左右均等にかかるようにすることが極めて重要です。

そのことにより、全身のバランスを保つということが

一番無理なく、いわゆる関節支持という現象により

安定してラクに力が抜けた状態で、起きていたり立っていたり

することができるようになるのです。

このことについての

具体的な説明は、後日詳しく説明してみましょう。

きっと納得できると思います。

なお、このように準備的な対応を十分行っていない場合には

やはり、片麻痺の症状(運動機能)の改善ということは

相当厳しいものがあると思っております。

まずは、上記のようなことを意識するだけでも

相当の良い影響があるものと信じていただければと思います。

では、今日はここまでにしておきましょう。

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記事11 リハビリ治療の考え方とは?

こんばんは。

今日はリハビリテーション治療の考え方です。いえいえ、当然、片麻痺

についての考え方ですので誤解のないようにお願いします。

片麻痺のリハビリテーション治療の考え方は

いまだにブルンストロームの流れを継続しています。

???

これは、運動麻痺の回復について、統計的に処理したものをもとに

麻痺そのものの回復を体系としたものです。

で、これを簡単にいうと次のようになります。

片麻痺の運動麻痺の回復については

一定の流れがあり、弛緩した状態から、麻痺側の筋肉にわずかで

あっても筋肉の収縮をみとめ、さらにそこから連合反応や共同運動

という流れをへて、その後分離運動がしやすくなり、徐々に

実用的な随意性へとつながっていく。

というような考え方です。

果たしてこれでいいのでしょうか?

経験上、上記のような流れに該当しない事例が多くあります。

個人情報ですので、これ以上の記載は止めておきますけど。

実際に、ブルンストロームの回復曲線に該当しない人がいる限り

やはり、上記の回復の流れを疑ってかかる必要があると

私は思っています。

リハビリテーションの実際の現場では、当然のようにこのような

流れに従った治療法が展開されていますけど

そこには大きな落とし穴があります。

すなわち、一番邪魔なものがいわゆる共同運動パターンです。

なぜならば、分離運動が獲得できる人では、共同運動パターンと

いうもの自体が、全く無駄な要素であるからです。

???

さらに混乱させるような書き方ですみませんけど

はっきり申し上げますと

片麻痺の症状(運動麻痺)の改善というものは

その人の中に答えがあり、どこまで回復できるかは

治療側が勝手に設定しているに過ぎません。

しかし、もし仮に、分離運動が可能な状態にまで回復する人は

無理に共同運動パターンを通らなくてもよいことになります。

最初から分離運動が誘発されるように指導すれば

それがすみやかに獲得できるはずなのです。

したがって、共同運動パターンに当てはめるということは

わざわざ、袋小路に追い込むようなものであり

いわゆる運動、力の入れ方に、変な癖をつけるようなものなのです。

実際に、関節がかなり拘縮しているような人でも

狭い運動範囲であっても、分離運動が相当改善している場合が

多いことも、日常的によくみかけます。


したがって、ここであえて警鐘を鳴らしますが

リハビリテーションの世界では、このあたりの見極めが

非常に遅れていると思います。そして、不必要な後遺症を

残す人がとんでもなく多く発生しているのです。

これは忌々しき問題であり、少しでも多くの患者さんが

いかにらくに、できるだけ、良い状態(ごめんなさい、治るという

そういうこととは違います。誤解されないように)になれることを

目指さなければならないのです。

ですから、今日の結論として

運動麻痺を改善させるということには

まずもって、共同運動パターンをいかに出さないようにして

最初から分離運動ということで治療を進める

これが、もっとも手っ取り早い対応手段ということになります。

では、今日はここまでにしておきますが

当面は概論的な文章で進めますので、いずれ治療ということでは

別に記事を投稿しますので、よろしくご理解をお願いします。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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