嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)

記事1~50( 9 / 50 )

記事9 左右非対称をしっかりと認識しよう!

こんばんは。

特集 片麻痺も徐々にあきられているような、、、

そんな感じもしますが、最初は仕方ないと思います。

とにかく、日本中に苦しむ人々のために真剣に書きましょう。

わかりやすく書くと、内容が適当なように思われますが

専門家だけが読むものではありませんと自負していますので

あえて、内容は簡単にしていますけれど

ずっと読んでいると次第に私の解釈が理解できてくると

思いますので、できるだけ多くの記事をよんでみてくださいね。


では、今日の本文です。

片麻痺をすみやかに改善させるためには

片という言葉がつくからにはですが、片ではいけません。

両としなければならないのです。

???

どんな生物もほとんど身体は左右対称になっているはずです。

ひらめとかかれいとかはちょっと違うかも(笑)。

ということで、身体って左右対称であって

はじめて自然な反応ができるというものなんですね。

???

ですから、片麻痺という症状は、片側の麻痺ということだけで

とらえると、とんでもないことになるのです。

身体全体が今までと違った反応をすると考えてください。

したがって、身体の左右の対称性が崩れます。

そのことによって、身体にはその状態(バランスの崩れた状態)

を、さらに修正しようとする反応が生じるのです。

簡単には、歩行を考えるとわかりやすいですね。

片麻痺の麻痺側の足にかかる体重は

通常では全体重を支えるはずですが、一体、麻痺がある場合には

今までと比べると、全体重をゆっくりとかけることが

できにくく、あるいはできない状態になっているはずです。

したがって、麻痺のない足をうまくもちあげられない、

あるいは前にしっかりと運ぶことができないような状態を

良くみかけるわけです。

すると、下半身は健側に重心が移動していることになりますが

逆に上半身はそれを微調整してきますので、若干反対の方向に

重心を移動したり、身体のねじれが生じたりするのです。

私はこういう現象を、勝手に

カウンターアクションと呼んでいます(笑)。

でも、こういう反応は本来は異常でもなんでもありませんが

現実に、片麻痺になる前の状態と比べれば

明らかに左右非対称がさらに悪化していることになります。

そして、このように身体の姿勢が左右非対称になっている場合に

さらに片麻痺の方には

麻痺のない側の腕や脚のみで、全身を動かさなければならない

すなわち、従来よりもはるかに

過剰な努力を必要とするようになります。

これはいたし方ないことではありますが

実際には、あまり過剰な努力があると

そのことにより、麻痺の改善には悪影響になってしまうのです。

???

動作を行うことを否定することはできませんけどね。

やはり、全身の左右(もちろん前後とか、ねじれとか歪みとか)の

バランスが崩れている状態は

左右に傾いているようなものですから

さらに身体を動かすのには、余計にエネルギーを消費している

はずですよね。

よく考えてみてください。

あなたが、自分の重心がいつもより後ろに移動している状態で

たとえば椅子から立とうとすれば、かなり大変な動作になりは

しませんか?

というように、身体の左右の重心が相当ずれている場合には

それを片側の腕や脚で動かすときには

さらに大変になるということです。

え、だからなんだって?


それがわかれば、苦労はないんですけどね。

連合反応とか同時収縮とか、バランス反応ってわかりますか?

今日は長くなりますので一つだけ説明しておきましょう。

あなたに、たとえば綱引きを片手でしてもらいます。

相当強い力で引っ張ろうとしたときに

もう片方の手には力が入っていませんか?

どうしても力が入りますよね。

これは麻痺があっても、ほとんど動かせない状態であっても

同じように、身体の反応として力が入るようになっているんです。

そういう過剰な力が常に加わっているとしたら、

人の腕や手指は、どんどんと曲がってしまうようにできているんです。

このことにより、実際には腕や手指が動かせないのにも

かかわらず、身体に抱え込んでしまうような姿勢をしめすことが

説明できるんですね。

最後に一つだけ、よーく考えてくださいね。

腕の重さって相当ありますよね。

それが、自然に曲がって胸のほうにかかえこむって

重力の影響を無視していることになりませんか?

腕は重いんですよ。動かせない状態なんです。

それなのに、どうして胸に抱えるように曲がってしまうのでしょうか?


というようなことが、簡単に理解できれば

決して片麻痺ってとんでもなく難しい症状をしめしているもの

は少ないと思っているんですけどね。

では、今日はここまでにしましょう。

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記事10 こんなことが症状改善のポイント!

こんばんは。

特に出し惜しみしているわけではないんですけどね。

なんでも基本とか概論とか大事になりますよね。

でも、医学的知識のない方々には

やっぱりつまらないかなって思います。

そこで今日は号外です。

簡単に、片麻痺の症状を改善させるべくポイントを抑えてみましょう。

まず、

良い姿勢、病前の姿勢を意識すること。

片麻痺だからといって、姿勢がゆがむようなことが

一番の悪循環を起こしてしまうことになるのです。

ですから、どんな姿勢であっても左右対称にちかづけるように

していくことが大事になります。

ただし、立位や歩行については、麻痺側にバランスを崩してしまうこと

もありますので、十分に注意して対応してほしいと思います。

それから、何でもかんでも一人でさせるということが

かなりの問題になります。

これは、麻痺のない側に、相当の疲労や過剰な努力をもたらし

その結果、麻痺側にも、同時収縮という過緊張状態を持続させる

ということになるからです。

さらに、姿勢をよくするとか、左右対称にするとかいっても

実際に重心が左右均等にかかるようにすることが極めて重要です。

そのことにより、全身のバランスを保つということが

一番無理なく、いわゆる関節支持という現象により

安定してラクに力が抜けた状態で、起きていたり立っていたり

することができるようになるのです。

このことについての

具体的な説明は、後日詳しく説明してみましょう。

きっと納得できると思います。

なお、このように準備的な対応を十分行っていない場合には

やはり、片麻痺の症状(運動機能)の改善ということは

相当厳しいものがあると思っております。

まずは、上記のようなことを意識するだけでも

相当の良い影響があるものと信じていただければと思います。

では、今日はここまでにしておきましょう。

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記事11 リハビリ治療の考え方とは?

こんばんは。

今日はリハビリテーション治療の考え方です。いえいえ、当然、片麻痺

についての考え方ですので誤解のないようにお願いします。

片麻痺のリハビリテーション治療の考え方は

いまだにブルンストロームの流れを継続しています。

???

これは、運動麻痺の回復について、統計的に処理したものをもとに

麻痺そのものの回復を体系としたものです。

で、これを簡単にいうと次のようになります。

片麻痺の運動麻痺の回復については

一定の流れがあり、弛緩した状態から、麻痺側の筋肉にわずかで

あっても筋肉の収縮をみとめ、さらにそこから連合反応や共同運動

という流れをへて、その後分離運動がしやすくなり、徐々に

実用的な随意性へとつながっていく。

というような考え方です。

果たしてこれでいいのでしょうか?

経験上、上記のような流れに該当しない事例が多くあります。

個人情報ですので、これ以上の記載は止めておきますけど。

実際に、ブルンストロームの回復曲線に該当しない人がいる限り

やはり、上記の回復の流れを疑ってかかる必要があると

私は思っています。

リハビリテーションの実際の現場では、当然のようにこのような

流れに従った治療法が展開されていますけど

そこには大きな落とし穴があります。

すなわち、一番邪魔なものがいわゆる共同運動パターンです。

なぜならば、分離運動が獲得できる人では、共同運動パターンと

いうもの自体が、全く無駄な要素であるからです。

???

さらに混乱させるような書き方ですみませんけど

はっきり申し上げますと

片麻痺の症状(運動麻痺)の改善というものは

その人の中に答えがあり、どこまで回復できるかは

治療側が勝手に設定しているに過ぎません。

しかし、もし仮に、分離運動が可能な状態にまで回復する人は

無理に共同運動パターンを通らなくてもよいことになります。

最初から分離運動が誘発されるように指導すれば

それがすみやかに獲得できるはずなのです。

したがって、共同運動パターンに当てはめるということは

わざわざ、袋小路に追い込むようなものであり

いわゆる運動、力の入れ方に、変な癖をつけるようなものなのです。

実際に、関節がかなり拘縮しているような人でも

狭い運動範囲であっても、分離運動が相当改善している場合が

多いことも、日常的によくみかけます。


したがって、ここであえて警鐘を鳴らしますが

リハビリテーションの世界では、このあたりの見極めが

非常に遅れていると思います。そして、不必要な後遺症を

残す人がとんでもなく多く発生しているのです。

これは忌々しき問題であり、少しでも多くの患者さんが

いかにらくに、できるだけ、良い状態(ごめんなさい、治るという

そういうこととは違います。誤解されないように)になれることを

目指さなければならないのです。

ですから、今日の結論として

運動麻痺を改善させるということには

まずもって、共同運動パターンをいかに出さないようにして

最初から分離運動ということで治療を進める

これが、もっとも手っ取り早い対応手段ということになります。

では、今日はここまでにしておきますが

当面は概論的な文章で進めますので、いずれ治療ということでは

別に記事を投稿しますので、よろしくご理解をお願いします。

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記事12 ブルンストロームの回復段階(ステージ)とは?

まあ、こんなブログ読まれなくてもね、、、(泣き)

日本中で片麻痺の人ってものすごい数あるとおもうんですけど。

いずれ、読まれるのかなあ?

なんて思いながら書いております。

ということで、今日はブルンストロームステージの話題です。

これを読まれる皆さんは、大抵は医療関係者か学生だと思いますけど

本当にブルンストロームステージってわかりますか?

私ははっきりいって

ブルンストロームステージは単なるデータの集合体であると

信じております。

だってね、ブルンストロームステージって

誰が仮説を立てているの? そりゃブルンストロームさんですけど

実は、ブルンストロームさんは理学療法士です。同業者なんですね。

これは

片麻痺になった人をものすごい標本数として処理したときに

発症からの経過において、どのような回復段階にあるかということを

統計的に処理したものです。

つまり、片麻痺の人のそれぞれの障害を、たとえば全身の状態が

どのようになっているかというような区分をせずに

腕や脚の動きのみで分類してしまったということになります。

???

???

わかりませんよね。何を言っているのかね。

あのー、、、

麻痺の回復ってさ、純粋に重力の影響をあまり受けていないという

ことが本来は必要なんですね。

他でも記事にしてありますけれど

片麻痺って、全身の左右のバランスが極端に崩れるわけですね。

ですから、麻痺のない側の過剰な努力というものは

大変なものであり、そのことにより麻痺側にも連合反応と呼ばれる

ような、同時収縮が起きるわけです。

さらに姿勢緊張、すなわち立ち直りですけれど

麻痺側に運動障害が重度であろうと、たとえ、微妙であっても

立ち直りにともなう筋収縮(これをバランス反応といいます)が

持続して起きていることになります。

???

これもよそで書いたことですけれど

たとえばステージ3の人の上肢

これは共同運動パターンでのみ、肘が屈曲するとか

そういう動きになるわけで、これでは常に持続的に

上腕二頭筋などの屈筋群に収縮が起こっていない限り

肘は重力により下がる(伸びる)ことでなければなりません。

では、そのような人が

常に肘を曲げるような力を持続的にいれていなければ

いわゆる片麻痺固有の姿勢とされる

マンウエルニッケ姿勢という状態を呈することが

できなくなります。果たしてそうなんでしょうか。


だって、随意的に肘を曲げるようにずっとしているということは

非麻痺側に過剰な努力を起こさなければできないことになり

このとき、非麻痺側は同時収縮を起こしていることになります。

もし、それが持続していなければ、麻痺側の肘が屈曲しないので

あれば、どうなりますか?

???

答えは、非麻痺側は何も分離運動ができないような状態になる

ということです。言い換えれば、非麻痺側では、細かな随意的な

運動や動作が起こりにくくなり、それはすなわち、日常生活動作の

破綻を意味します。

ですから、常に非麻痺側に過剰な努力をしているのではなく

他の力もはたらいて、麻痺側の肘を重力に逆らって曲げてしまう

そういう状態にあるといわなければ説明できません。


わからなくても全くかまいませんけど

ブルンストロームステージ3の上肢は

その多くの人がすでに関節運動制限を起こして症状が固まって

しまっています。ですから、ブルンストロームステージの

回復の区分では、そのような関節運動制限の状態をどの程度

考慮しているのか、分析として不明確であり

本当に回復曲線になるのかという点、非常に大きな問題が残ります。

したがって、実際にステージ3、マンウエルニッケ姿勢から抜けられる

そういう人の割合が、少なくなってくるようになっているのは

単に関節運動制限をともなわないで回復していく人の割合が

ステージ4以上では急速に少なくなるということでのみ

説明ができることになるのです。


まとまりませんけど、結論です。

ステージに振り回されているのが、今の片麻痺の治療(リハビリ)の

実態です。

もっといいますと、最初から分離運動ということは

確かに難しいのかもしれませんけれど

もっと簡単に考えれば、なぜ分離運動を獲得できる人に

あえて共同運動というものを誘発しなければならないのか

本当にその治療が必要なのかということは

私にはどうしても理解できない問題なのです。

最初から共同運動を抑えるようにできるはずなのに

(このことはここではあえて述べません)

いつまでたっても、共同運動とか連合反応を

強化してしまう。そして、左右の姿勢バランスを崩し

結局、そこで不可逆的な変化で固めてしまっているから

いわゆる、片麻痺の後遺症が強くなってしまうだけなのです。

きりがありませんので、今日の記事はここまでにしておきましょう。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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