イケメンが家出した(レビュー)
前回、イケメンと同棲することになったとお伝えしましたが、続報です。
お初の方のために解説入れとくと、同棲相手はタキシ。見た目は某漫画に登場するロリコンそっくりですが、ヤングだらけのイケメンバンクキャラの中では比較的年上のようなので、ここのところ若者のテンションについていけなくなってきた僕とも話が合うかもしれません。
ところで、最近はちょっと仕事が忙しく、タキシと同棲を始めたはいいものの、しばらく500円玉を入れることもなく放置していました。
いかんいかん……そろそろ構ってやるか。
おう、タキシ。500円玉入れてや……る……?
ん?
家出しとる……!
そういえば忘れていましたが、イケメンたちは5日間貯金せずに放置しておくと勝手に家を出ていくのでした。
それにしてもメールとかではなく、置手紙を残して去っていくというところに昭和の香りを感じます。これを企画した人の年齢が垣間見える一瞬です。
というか、前回ではタキシと出会って、ストーリーがまだ同棲するところまで進んでいなかったはず。
まさか、してもいない同棲生活を勝手に解消されるとは思いませんでした。
あと、1回だけ入れた500円は別に出てくるわけでもなく、貯金箱に呑まれたまま。……いや別に僕のお金であることには変わりないのですが、なんかそれはそれでヒモが金を返さないまま逃亡したみたいでムカつきます。
このイケメンバンク、5万円貯めるとクリアになりますが、たとえば49,500円まで貯金して5日間放置してもイケメンは普通にいなくなるみたいなのでご注意をば。
それはさておき、もう一度最初からやってみましょう。
再び500円を投入し、またしてもタキシを選択。
でもタキシはもういなくなった男なので、同じ名前もアレかな、と思いまして、今回は「タキC」にしてみました。読み方は変わってないからまあいいか。
そして再度ストーリーを進めます。
確か前回はオシャレなカフェでパソコンをいじろうとした主人公が、超都合よくタキCと出会ったところまででしたね。
|
……ということで、主人公にドジっ子属性があることが判明しましたが、そんなことはどうでもよくて、いつになったらタキCとの同棲が始まるのでしょうか。
もしかするとストーリーパートはこのまま同棲とかしないまま進んでいくのでしょうか……。
よくわからないままもう1枚500円玉を入れようとしたのですが、あいにく手元になかったので、続きはまた今度ですね。
と思っていたら、
「おなかすいた~」
タキCが割とドスの利いた声で話しかけてきました。もしかするとこれが説明書にあった「おねだり」というやつでしょうか。
ここで500円入れないとタキCがキレてしまう……! でも500円玉はもうない……ど、どうしよう。
焦っていると、
「もういいよ……!」
あっさりタキCがキレました。
くっ……なんかムカつく……!
というかコイツ、IT系企業の社長なのに500円でキレるっていうのは、ちょっと器が小さすぎだと思います。
…… ともあれ、危うく忘れそうになっていたイケメンとの同棲生活、果たして5万円は貯まるのでしょうか……。
イケメンとの同棲生活、その後。(レビュー)
そういえばすっかり忘れてたんですけど、けっこう問い合わせいただいているのでイケメンとの同棲生活の続きを書こうかと思います。
ちなみにあの後、500円入れるのを忘れて2回ほど追加で家出されましたけど、しつこくタキCを選び続けて、現在3回目のプレイです。
まだ最初の方だからいいものの、これゴールとなる5万円近くまで貯めてからうっかり逃げられたりしたらかなりショックですよね。
もともとは貯金が目的だったはずなのに、いつの間にかイケメンに逃げられないことに必死になってしまう……恐るべしイケメンパワー。世の中のだめんずウォーカーの気持ちがちょっとだけわかりました。
さて、前回は確かまだ同棲生活までいってなくて、タキCとカフェで出会い、その後自分のかばんと間違えてタキCのを持ち帰ってしまったところまででしたね。
帰宅した主人公はかばんを開けて見知らぬパソコンが入っていることに驚き、間違えたことに気付くのですが、よく考えたらパソコンを取り出すまで気づかなかったことがすごいと思います。
普通はカフェを出ようとしてかばんを持ったときに自分のじゃないことぐらいわかりそうなものですが……それはまだ許すとしても、最低でも支払時には気づいてほしいと思います。いくらなんでもドジっ娘すぎるだろ。
ともあれ、見知らぬパソコンを取り出した主人公は途方にくれてしまいます。
そこで主人公がとった行動とは……。
以下、ストーリーパートから引用。
|
いきなり見知らぬ他人のパソコンを起動する主人公。
そこはかとなく犯罪の匂いがしてきました。……というか素直にさっきのカフェに届けるべきだと思います。
いちおう主人公=自分という設定だと思うのですが、ここまで勝手なことをされると感情移入もへったくれもありません。
とにかくパソコンの中は勝手に見ちゃダメ! 特に男のパソコンには色々とまずいものが入っているのでダメ! 絶対!
そんな僕の切なる願いも無視して、さらに暴走する主人公。
パスワード……? あっ! ログインできたみたい。 |
何やってんだアンタ。
それは不正なんちゃらっていう立派な犯罪じゃないの!?
なんでわざわざタキCがパスワードかけてたのか、ちょっとは考えてほしい。
ていうか、さっきまで自分のパソコンのセットアップもできなかったような初心者が、どうやってパスワードを探り当てたというのか。
この展開を見る限り、本当に適当に打ち込んだらログインできたみたいなので、パスワードは「1111」みたいな超簡単な文字の羅列だったのでしょうか。……だとしたらタキCはIT社長失格だと思います。
そして、自分でやっておきながらログインできたことにびびりまくる主人公。
う、うううーうーん……。 |
パスワードまで探してハッキングしておいて、「下手にさわると壊しちゃいそう」とぬかす主人公。なんという面の皮の厚さ。これは大物になるよ……。
その流れのまま、今度はカバンを漁って名刺を見つけた主人公。タキCの連絡先をゲットし、ついに出会いフラグ成立です。僕がタキCだったら嫌ですよ、こんな天然ハッカー。こんなのに個人情報握られたらどうなるかわかりませんもん。
……まあ、もうタキCのプライバシーは全部暴かれてしまいましたけど……。
次回、いよいよタキCとの再会!? それとも!?
<今回の教訓>
みんな、パソコンのパスワードは割とあっさり抜かれるから注意だぞ!(タキC 談)
イケメンとの再会、そして急展開(レビュー)
いやーいつの間にか年末ですね。
年末と言えば宝くじのジャンボ! 1億円ぐらい当たったら何に使おうか今から考えないとね!
そんな話はさておき、今回はイケメンバンクレビューの続きです。
イケメンとの生活を初めてからいつの間にか1か月以上経つわけですが……。
実は今まで黙っていましたが、レビューを書くたびに一息ついてついついタキCを放置してしまい、これまでに3回ほど逃げられています。
普通に生きていると、同じ男と3回付き合って3回逃げられる女性というのもそうはいない気がするのですが、これは金を入れるたびに戻ってくるタキCがダメ男なのか、それともついイケメンに金を払ってしまう主人公がダメなのか……。
まあ一番ダメなのは500円玉ですら貯金が続かない僕なんですけど、仕方ないので逃げられるたびに500円を入れてタキCを口説き直しています。
ということで、もうどれくらい貢いだのか覚えていませんが、タキCとの生活の続きを見ていくことにしましょう。
前回の展開をざっと説明すると、カフェでイケメンが持っていたカバンと自分のを間違えて持って帰ってしまった主人公。彼女は、あろうことか勝手にパソコンにログインし、中身を見ようとします。しかし結局よくわからず、再びカバンを漁ってみたところ、タキCの名刺が出てきたのでした……。
ここで気になるのは前回も書きましたが、主人公がパスワードを適当に入力して一発で解除したという点。
普通に考えて、それはありえないことだと思うのですが……。
ちなみにこのパスワードの件に関して、僕と同い年の「茅ヶ崎町役場」さんからメールをいただきましたのでご紹介させていただきます。
(略) 考えてみたのですが、タキCのパソコンのパスワードを一発 で当てた主人公の運は如何なるものか・・・。 (略) |
なるほど……とりあえずこれだけタキCに情熱を注げる茅ヶ崎町役場さんが、もう僕の代わりにイケメンバンクレビューをするべきだと思いますが、それはともかく、逆に考えると宝くじに当たるのは4桁のパスワードを適当に入れて一発で成功するのと同じ確率ということですか……。
今年のジャンボ……やめようかな……。
―――
ちなみに今回のメールを送っていただいた茅ヶ崎町役場さんと僕は、80年生まれのいわゆる松坂世代です。
……松坂大輔がメジャーで頑張っている頃、同い年の僕はイケメンバンクに500円を入れて喜んでいるわけですが、そのあたりは深く考えると絶望しそうなので無視して、さっそく続きを見ていきます。
待ち合わせたのは、さっきのカフェ。 |
どうやら見つけた名刺で連絡を取り、カフェで会うところまで話が一気に進んでいる模様。ものすごく積極的に動く主人公ですね。
ここで思い出してほしいのは、主人公が最初にタキCをカフェで見たとき「かっこいいかも」と言っていたこと。タキCのルックスがもし並以下だったなら、カフェのオーナーにパソコンを預けて話は終わっていたことでしょう。……「イケメンバンク」ですからそこにつっこむのは野暮なのですが、なんかこう、貯金箱にまで現実の世知辛さを教えられるとは思ってもみませんでした。
「ほんとうに、ごめんなさい。メイシを見つけるまで、誰のものかわからなくて、連絡が遅れちゃって!」
「いや…」
「一生懸命、パソコンも見たんですけどぜんぜんわからなくって!」
「パソコンを見た?」
「でも、電源を入れただけで中はさわってません」
「ログインしたのか!?」
「むちゃくちゃに、キーを叩いてたら、勝手に画面が変わって…」
「…偶然…か? いや、まさか…スパイ…?」
話は主人公が勝手にパソコンを見た、というところに移ります。
当然ですがログインできたということにタキCは驚きまくり。やっぱそうですよね。僕が間違っているわけじゃなかった。この主人公の勘の良さが異常なのです。
しかし、主人公もさることながら、「スパイ…?」と言い出すタキCも、これはこれでわりとファンタジックな脳をお持ちのようです。
「え? 何か言いました?」 |
さらに話は急展開。なぜかタキCが主人公にパソコンを教えるということに。さすが、イケメンは仕事が早いですなあ!
どう考えても唐突すぎるナンパなのに、「これも、ご縁だよ」の一言で相手を納得させるその手腕、タキCは相当なやり手とみました。
もう最後の方とか、主人公は完全にタキCのイケメン光線にやられてしまっていますけど、僕は決してやつのイケメンスマイルに騙されることなく、これからも戦い続けようと思います!
女性の本音、それは「イケメンは何をしても許される」だった!(レビュー)
さーて、イケメンとの同棲生活、前回の更新から早一か月が経ってしまいましたが、別に同棲に飽きたとかではなくて、ちょっと目を離すとすぐタキCが逃げてしまい、そのたびに500円を貢いではまた忘れて逃げられ……だめんずループに陥っていたのでした。
さて、前回の流れをおさらいすると、タキCにパソコンを返しに行ったらスパイ疑惑をかけられて、なぜかタキCにパソコンを教えてもらうという超展開を迎えたところまででしたね。
ではその後のストーリーです。
翌日。 |
なんとタキC、イケメンパワー全開でまだ2回しか会っていない女性の部屋に上がり込みました。さすがイケメン社長……デキるッ……!
ていうか主人公も断りなさいよ! サスペンス映画だったら完全に死亡フラグだよ!
……と、タキCの鮮やかな手腕にいきなり度肝を抜かれたわけですが、イケメンパワーはこんなものでは終わりません。
|
ないわ……これはないわ……。
何ですかコレ、イケメンなら何やっても許されるってか!?
これまではまだしも、「イケメンバンク本体のデータ容量が少ないから展開早いのも仕方ないか……」とか自分を納得させてきましたが、もはやそういう問題ではなくなってきましたよ。
どう考えても社長どころか社会人としてアウトな行動をとるタキCですが、やつの偉ぶった態度はさらにエスカレートしていきます。
|
いや、なんていうか、タキC……いくらなんでも傍若無人すぎるだろ……。
しかも会話の最後の方とかもう、「そこにいられると、荷物が入れられないだろう。どいてくれ」とか、すでに住むこと前提で喋ってますからね。
信じられるか? コレ、女性の心理に精通しているカウンセラーが監修してるんだぜ……。つまり、女性はこういう展開が理想なんだぜ……。
……なぜ僕は500円つっこんでまでこんな寸劇を一人で見ているのか。
そんなことをふと考えた、冬の夜でした。