殿の学校で、日頃ボランティアに参加している父兄が招待され朝食(簡単なサンドイッチやフルーツなど)をおもてなししてくれた。学校が主催してくれたのだ。朝8時から9時まで。オードブル形式なので皆立っていろいろな人と話しながら食べ物をつまむ、と言う感じ。
あらかじめ、名前の印刷されたシールまで用意してくれていて、教職員の心遣いが感じられた。
いつもは学校は8時45分始まりなのだけれど、特別に体育館で子供のデイケアまで準備してくれていた。殿は上級生たちと学校が始まるまで遊んでいたようだ。
こうやって学校側がボランティアの人達に感謝の意を表してくれるなんて本当に嬉しいことだ。
私の場合はクラスの手伝いだったのだけれど、その他にもお昼の時間にカフェテリアで手伝うお母さんとか、イベントをコーディネートする人とか、プラネタリウムで子供たちに授業をしちゃう親とか、本当に沢山の親が毎日の学校のことに関わっている。確かにボランティアがいなかったらかなりのことが滞ってしまうのだと思う。
だから、こうやって意欲のある親が多い学校は教育の質もよいし、ボランティアができないな人たちが多い地域では(フルタイム仕事をしている人がほとんどとか、親が全く無関心など)結局は学校の質もそこそこなのだと思う。
確固とした予算の枠以外のところで親が頑張って公立校でもファンドレージングをしてあたかも私立校みたいにお金を集められる学校もあれば、与えられた予算で教職員ができる限りのことしかやっていけない学校とではかなりの差がでてきてしまうのだ。アメリカの教育制度で不足しているところをボランティアで補っているという感がある。
私たちはこういう学校に子供を送れるのは幸せなことだと思えるので本当に恵まれていると思う。
校長先生はじめ、担任の先生、体育・音楽・美術の先生などもいたのでそれぞれに挨拶をしておいた。
特に美術の先生には殿が授業をとても楽しんでいるということを伝えておいた。(私自身、昔日本語を大学生に教えていたことがあって生徒から、授業が楽しいと言ってもらえると本当に励みになったので、なるべく先生たちにはこちらのフィードバックを伝えるようにしている。)
音楽の授業で
Ella JenkinsのJumboなどを歌っているらしいので、音楽の先生には子供たちがElla Jenkinsの曲を車で聴いて楽しんでいることなども話した。
Ella JenkinsはDC出身で、先生は昔実物に会った事がある、なんていうことを話してくれた。
同じクラスのお母さんたちも何人か集まったので、そこでもいろいろと話に盛り上がる。せっかくの朝食はほとんど食べられなかったけれど、でもとても有意義なときを過ごさせてもらった。
担任の先生とも話ができた。いつもクラスのヘルプに来てくれてありがとう、とお礼を言われたのだけれど、こちらこそ、こういう機会を設けてくれて子供たちとふれあえたことにお礼を言いたいぐらい。
そしてボランティアができるようなフレクシブルな仕事なのは本当にラッキーだ。
先生からは「日本語の学校の方はどういう感じなのですか?」と聞かれたりした。先生自身はアメリカ以外の学校がどういう風に教育をしているのかにもとても興味を持っているようだった。Ms. Palmerには若の担任もしてほしいなと今から思ってしまう。
子供を通じて素敵な人達(親とか先生とか)に出会えるというのもとても嬉しいことだ。