化け物は、異臭がし、落として粉砕したような姿に成り、バクテリアや様々な虫達が働き、物体を地に返す作業をしている途中で公の場に姿を現したのだった。
それは、全体像なのか、一部なのか、未知の動物なのか、知っている動物なのか、全く分からないままの状態で時間だけが過ぎて行った。
みんな脳に焼き付けるように見ては、驚き、退いては、次の人と代わっていく。
人間とおよそ等身大位のおぞましい化け物、千切れたマントや翼らしい物!?を羽織り、腐った肉片とミイラ状態の腕、足、体、そして矢印!?みたいな尾!?があった。
そこに竹細工状のマシーン!?のような斜めの直線の顔!?と多くのうじ虫やハエが必ずという程、みんなの目に映った。
見てる、ミテル、みんなが見に来てる・・・は、目立ちたがり屋だから、大勢のningenが集まって来てムラガっているのを見ているとsu、凄く興奮するんだ。 ha、aha、wahaha・・・hehe・・・!?・・・oge↓×■Bb・・・・・・。
(あの親父 いいアクションするじゃん・・・)
(あの女 いいケツしてるじゃん・・・)
(あのガキ~、大げさ過ぎるアクションが~、ムカつくんだよ~・・・クソッ、吐き気がする~・・・・・・)
「私は、魔女。 今までの全ての行いを償います・・・・・・」
開封された遺書には、こう書かれていた。
首都を持つ名の知れたエレクトラピカソの『ピースベル』の屋上から、観客や野次馬や警察官やマスコミ関係者が大勢集まる中 火だるまに成り、投身自殺事件が起きた。
女性は、呼び掛けにも応じず、飛び降り、即死だった。
この映像が事あろうごとにテレビやYouTubeで放送されており、全国に広がった。
しかし、問題は、ここからだった。
救急車で搬送された女性の死体や救急隊員達の行方が今でも全く分からないままでいた。
またYouTubeにアップされた女性が、落ちる寸前に映像を直視していると怖い都市伝説が出て来た。
それに伴い突然 現れた怪物の死体が無くなったとか、レントゲンを撮った映像に何も写らなかったという噂が全国に広がった。
《perverted world》聞き慣れない、こういう言葉も、また一緒に広がった。
それは、マスコミからでは、なかった、出所やいつからかは、不明だったが、奇怪な連続事件の始まりからだった。
「何だ、この溶けたような跡は!?」
仕事柄 コワモテの顔が、この時 尚も瞼を鋭くしてシャブを確かめるようにして右人差し指を伸ばして物体に触れた。
「うっ、熱い!?・・・何なんだ、これは!?」
刑事の一人が辺りをビックリさせる位に叫んだ、物体を睨み付ける。
「鑑識、科学捜査、コンピューターによる復元によると、それは、十字架と判断されました」
「・・・十字架!?・・・」
目細め相手と目を合わせ、左上!?、そして左下!?へと視線を向けて行った、考えて行った。
「人に迷惑をかけて悪いなと思った事 ないかい!?・・・・・・」
話が終わり、一人が出て行き、周りが止まった!?瞬間だった。
耳には、一瞬の静寂。
黒煙のような四人分の手が口、両手、両足を握り始めた。
長めの月型アーミーナイフが胸付近を刺し、音が無いまま埋め続けた。
「ゲブゲブ・・・ウグウグウグ~・・・」
そして気が遠のいて、抵抗しなく成っていく中 空間に引きずり込まれて行った。
床に割れた十字の跡を血で書いて消えて行く。
(この頃 何か幽霊みたいな亡霊みたいな物を見るんだよな~!?・・・、それで、ここにいる人の中にも、そんな人がいるのかな~、気持ち悪い!?・・・)
並んで座っている中で他人に《変な人》に見られないようにゆっくりと頭を左右に振ったり、辺りを見渡したり、目をパチクリさせたりしていた。
「つい最近からなんですけど~・・・タロットカードみたいな~、お化けみたいな~・・・良く姿は、見えないで~、かすんでいる状態でたま~に目に写るんですが、どうなんですかね~、ゴミが入っているんですかね~!?・・・」
「そうなんですか~!? つい最近ね~!? それじゃ~、目を見せて貰ってもいいですか、眩しいけど、まず、正面ね、右上、左上・・・・・・ゴミも付いてないし、何ともないな~!?・・・脳かな~!?・・・まあ、点眼液を出しておくから、さして様子みてみて下さい」
(この頃 何だか多いな~、目に何ら異常がないのに変な画像を見る人達が!?・・・・・・何か病気かな~!?・・・脳にも異常がないと脳外科の先生から聞いてるし・・・何かつながりが有るのかな~!?・・・・・・)