オニオン物語

1年目( 4 / 8 )

ボウリングのたまおきましょうか?

あの松原夏海さんだ。。

僕は、心臓が口から飛び出しそうだった。
いや、たぶん胃が飛び出そうだった。

同じレーンのヲタは、僕が松原夏海さんを好きなことを知ってるので、
みんな話しかけろよって、言って譲ってくれた。

僕は、松原さんに言った。

オ「あのファンです、ジレンマ見てすっ、好きになりました」
松「あ、ありがとうございます(テンション低め)」

あっさりした反応に軽くショックを受ける。
最初に来た、川崎希さんの反応の良さとのギャップに僕は心が折れそうになった。

彼女は、ボウリングのたまをずっと抱えたままうつむいていた。

そこで、僕は

オ「ボウリングのたま、おきましょうか?」
松「いや、いいです」

僕の方も見ずに彼女は拒否した。
遠慮ではない、拒否だった。

僕は、本当に心がこの日折れた。
はっきりと憶えている。

そして、松原さんは別のレーンへと行った。
そのあとはあまり覚えてない。
唯一覚えてるのは、妻が推してる駒谷さんと10分ぐらいずっと2人で楽しく話したことだけだった。
彼女は、優しかった。手紙を一度送ったことがあったのでその御礼や、
小僧寿しの話とか。

そうして、松原さんとは良い思い出を作れなかった僕は、
ダークサイド(推し変)への道に片足を突っ込もうとしていた。

【続く】

文責 オニオン物語

1年目( 5 / 8 )

ノゾフィス

自分はこの子が好きだって思ってたが、冷たくされた。
その時、優しくしてくれた子が居た。

だれだって、その優しくしてくれた女の子に行くよね。
でも、そんなこといいのか。

この子だ!って感じたものはなんだったの。
お前はひどいやつだ。浮気者だ。
最低だ。

結局やりたいだけなのか。
そういう男だ、結局は。



そんなことを一切かんがえず、ノゾフィスにメロメロになって、
写真集イベントに行った。

書泉で並んだ。

俺は、がっついた。

しかし、ノゾフィスはつかれきって、対応が塩だった。
俺はがっかりした。

そして、俺はまた松原夏海さん神単推しに戻った。

そして、俺は、いばらの道へ歩み出すことになる。

【続く】

文責 オニオン物語

1年目( 6 / 8 )

生誕委員

生誕委員。

そういうのがあるらしいと、mixiのコミュニティで見つけて知った。

俺は、松原夏海さんだけしか居ないんだ。そう思い、僕はその生誕委員の集まりへと参加した。

集まったら、サッカーのユニフォームの格好をした人が居た。
これが有名なあの人か。声をかけたが、すっごい怖かった。

何人か集まり、居酒屋へと移動した。
みんなで、顔合わせの飲み会になった。

前に座ってる人は、本当に初期のなっつみぃを知っていた。
昔から、塩対応だって言ってた。塩か、、たしかに塩だったと思った。
ノゾフィスもそこそこ塩だったけど、それ以上にボウリングの傷は少し癒えてなかった僕は、その塩というのがわかった。

でも、みんななっつみぃのことすごく楽しそうに話す。
いいなぁ、これが生誕委員か。来てよかったな。

それで、前に座ってる人が、ポラを見せてくれた。
なんだかんだいって、みんな一緒に写真とってるんだ。僕も、なっつみぃと2ポラ撮りたい。そういう欲望が生まれてきた。

ああいいなぁ、なっつみぃのために生誕委員がんばろう。

そうして、解散した。
俺も、そのうち生誕委員とかやりたいな。その時は、そんなことが実現するなんて思ってなかった。

そして、生誕の日を迎えたが、仕事で行けずあっさり終了した。
最初の生誕は、メッセージカードのデータチェックと、塗り足し(専門用語)が足らずにPhotoshopで足したというそこそこの大役を務めた。

【続く】

文責:オニオン物語

1年目( 7 / 8 )

ファンレター

生誕祭も無事終わり、K4thも始まった。ということで、僕は変わらずなっつみぃを応援し続けた。

そして、初めてファンレターを送った。もう、内容は今となっては覚えてない。ただ、自己紹介となんでファンになったかを書いただけだと思う。
その時は、自分のことなんて覚えて欲しいなって思ってなかった。ただ、応援してますってことを伝えたかった。

そのファンレターは半月書くのにかかった。
どう書いていいのか本当に筆が進まなかった。

そして、ファンレターをかいて送った。
当然、返事なんて来ない。当たり前だ。アイドルなんだから。

でも、昔、駒谷にファンレターを送ったことがあった。ファンレターというより、妻は公演行けないけど、元気にしているよって伝えるために。
そのことを覚えてくれてて、ボウリング大会で、手紙ありがとうっていってくれた。
そうしたことを、そのうち言ってくれる日を信じて僕は、たまに手紙を書こうと思った。

この当時は公演はまだ出せばそこそこ当たる時期だった。K4thはしかも、まさにKという公演だった。
しかし、何故かなっつみぃが一皮剥けてないと感じた時期でもあった。でも、信じることにした。

この子が居たからAKBにハマったんだ。
この子のファンが居なくなっても僕だけは最後まで応援し続ける。って思ってた。

そうした思いを胸に、特になんの目標もなく応援し続けた時期。

そして、夏の野音ライブを迎えるのであった。

【続く】

文責:オニオン物語
オニオンリング
作家:オニオンリング
オニオン物語
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