オニオン物語

1年目( 1 / 8 )

出会い

あれは、紅白が終わった直後だった。
妻に、AKBが見たいと言われ、渋々、秋葉原に行った。

当時はひまわり2ndだったが、私はメンバーを全然しらなかった。
唯一、ファイテンションデパートという番組で出ていた、篠田麻里子だけ知っていた。ちなみに、みぃちゃんも出ていたが、あんまり覚えてなかった、、、

で、劇場で公演が始まった。最初は、お遊びだろ?と思ってたのだが、少し気になりはじめた。

案外、いいんやん。

二回目くらいから、ちょっと気になりはじめた子がいた。
妻に、あの子は誰かと聞いても、わからなかった。
他の子も、気になってた、佐藤(由)
、高橋となど。しかし、あの子だけなんか違うものを感じた。

あの子の名前を知りたい。

公式サイトのメンバーの写真をみて、あの子の名前を調べた。そこには、

松原夏海

と書いてあった。

【続く】

文責 オニオン物語

1年目( 2 / 8 )

ガチャ

この子は「松原」という言うのか。。
僕は少しずつ彼女を気になりだした。

そこから何度か、公演を見に行った。
僕は、松原夏海さんの記憶のジレンマに何度も魅了されたが、たまにノロという名前の人が踊っていた。その日は少しテンションが低かった。

そして、数ヶ月。
奇跡的に、僕はB3rd パジャマドライブ公演の初日の公演を当てた。

一番印象残っているのは、
「秋元康」
だった。それぐらい、まだ僕にとってAKBは始まってなかった。
物語はまだ始まってない。(Story isn't Begin yet.)

その程度だったのが、2008年3月頃。
しかし、2008年4月から物語が始まるのである。

それは、ガチャというものだ。
今は、もう存在しないがスタッフが1つ200円だかで売ってる、ガチャガチャを手売りしていて、中に当たり券やハズレ券が入っていた。
圧倒的にハズレ券が多いのであるが、当然当たり券もあり、そこに2ポラ券やその他の得点の券があった。

僕はよくシステムがわからず、3つ買った。
「はずれ」「はずれ」そして最後の1つに、よくわからない券が入っていた。
「ボウリング」と書いてあった。

【続く】


文責 オニオン物語

1年目( 3 / 8 )

ロサ

「ボウリング」の券をインフォに持っていった。
ほっぺが真っ赤な人は、「後日連絡しますので、電話番号を書いてください」といってきたので、書いて帰った。

そして、後日電話があった。
ボウリングをやりますので、来て下さいと。

よくよくメンバー発表を見ると、僕の好きな「松原夏海」も居た。
驚いた。話ができる、会いに行けるアイドルってのは本当なんだ!ボウリングできるアイドルなんだと、初めてその時把握した。

僕は、わくわくして1時間も前に会場である、ボウリング場に向かった。隣にあるおっぱいパブなど目もくれず。

そこにはたくさんのヲタが居た。
ルールがわからず、チーム分けがされる。何故か僕は「ヤッカイ」と呼ばれる者たちのチームに入った。「奥」「小林」「秋元」推しの人たちの集まりだった。
奥推しは何度か劇場で奇声を発していた彼だ。覚えていた。

で、メンバーが順番に回って一緒にボウリングをするというイベントだった。
tgskの説明の後にメンバーが入ってきた。

最初に佐藤由加理、川崎希が来た。
佐藤由加理のスタイルの良さにやられつつ、ノゾフィスに話しかけられて、少し会話ができた。
ノゾフィス「どれぐらい(ガチャ)買ったんですか?」
オニオンリング「3つなんですよ」
ノゾフィス「えーっ」
という他愛ない会話をしつつ、ちょっと可愛いなと思ってしまった。

そして、順番もかわり、僕達のレーンにやってきた。
あの、松原夏海さんが。。。

【続く】

文責 オニオン物語

1年目( 4 / 8 )

ボウリングのたまおきましょうか?

あの松原夏海さんだ。。

僕は、心臓が口から飛び出しそうだった。
いや、たぶん胃が飛び出そうだった。

同じレーンのヲタは、僕が松原夏海さんを好きなことを知ってるので、
みんな話しかけろよって、言って譲ってくれた。

僕は、松原さんに言った。

オ「あのファンです、ジレンマ見てすっ、好きになりました」
松「あ、ありがとうございます(テンション低め)」

あっさりした反応に軽くショックを受ける。
最初に来た、川崎希さんの反応の良さとのギャップに僕は心が折れそうになった。

彼女は、ボウリングのたまをずっと抱えたままうつむいていた。

そこで、僕は

オ「ボウリングのたま、おきましょうか?」
松「いや、いいです」

僕の方も見ずに彼女は拒否した。
遠慮ではない、拒否だった。

僕は、本当に心がこの日折れた。
はっきりと憶えている。

そして、松原さんは別のレーンへと行った。
そのあとはあまり覚えてない。
唯一覚えてるのは、妻が推してる駒谷さんと10分ぐらいずっと2人で楽しく話したことだけだった。
彼女は、優しかった。手紙を一度送ったことがあったのでその御礼や、
小僧寿しの話とか。

そうして、松原さんとは良い思い出を作れなかった僕は、
ダークサイド(推し変)への道に片足を突っ込もうとしていた。

【続く】

文責 オニオン物語
オニオンリング
作家:オニオンリング
オニオン物語
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