あの松原夏海さんだ。。
僕は、心臓が口から飛び出しそうだった。
いや、たぶん胃が飛び出そうだった。
同じレーンのヲタは、僕が松原夏海さんを好きなことを知ってるので、
みんな話しかけろよって、言って譲ってくれた。
僕は、松原さんに言った。
オ「あのファンです、ジレンマ見てすっ、好きになりました」
松「あ、ありがとうございます(テンション低め)」
あっさりした反応に軽くショックを受ける。
最初に来た、川崎希さんの反応の良さとのギャップに僕は心が折れそうになった。
彼女は、ボウリングのたまをずっと抱えたままうつむいていた。
そこで、僕は
オ「ボウリングのたま、おきましょうか?」
松「いや、いいです」
僕の方も見ずに彼女は拒否した。
遠慮ではない、拒否だった。
僕は、本当に心がこの日折れた。
はっきりと憶えている。
そして、松原さんは別のレーンへと行った。
そのあとはあまり覚えてない。
唯一覚えてるのは、妻が推してる駒谷さんと10分ぐらいずっと2人で楽しく話したことだけだった。
彼女は、優しかった。手紙を一度送ったことがあったのでその御礼や、
小僧寿しの話とか。
そうして、松原さんとは良い思い出を作れなかった僕は、
ダークサイド(推し変)への道に片足を突っ込もうとしていた。
【続く】
文責 オニオン物語