FX長期運用術(コツコツ編)

ちょっとここで図を入れて説明します。

Yahoo!Japanのアメリカドル/円のチャート(10年分)です。

Yahoo!Japanの「ファイナンス」の外国為替の欄ですぐに見つけることができます。


z.gif

10年のスパンで見てみますと、
120円の円安の状態から80円台にまで落ちているのが、つまり円高になっているのが分かりますね?

このように、徐々に円高になっていくと思ったら売ります

逆に円安になると思ったら買います

FXは、買いの注文か売りの注文を入れるだけ

これが地獄の選択になることもあれば、天国の選択になることもあります。

天国(利益)か地獄(損失)しかありません。
ここまで分かりましたでしょうか?

「FXなんて全然やったことない!」という方を前提に話を進めています。

FX経験者の方はどんどん読み飛ばしてください。

それでは、いよいよスワップ金利の高い通貨ペアの話をしていきます。

先ほどちょっと説明したように、1日保有するだけで7円とか10円の金利がつくようなものの話です。

このように金利の高い通貨には、豪ドル(オーストラリアドル)、南アフリカランド、トルコリラなどがあります。

豪ドルは3%以上、南アフリカランドやトルコリラは5%以上の金利が2012年9月時点で設定されています。

ちなみに日本円の金利は0.1%です。

お分かり頂けますでしょうか?

豪ドルや南アフリカランド、トルコリラは、日本円の実に30倍以上の金利が設定されているのです。

だからこそ、上手にスワップ金利を得られるようにすれば、日本の普通預金に塩漬けする(何もしないでほうっておく)よりも何十倍もの効果があるのです。

ここまで聞くと、すごく美味しい話に聞こえますよね?

それはあなただけではなく、話を理解した人が全員同じことを考えます。


ここでちょっと前の話を思い出してください。

「FXは一般人が負けやすい仕組みになっている」という話です。

スワップ金利の高さが魅力になって、豪ドル・南アフリカランド・トルコリラは人気です(なぜ金利が高いのか、という話を始めますと話が長くなります。ここでは話しません。申し訳ありませんが、別の本やインターネットで調べてみてください!自分で知識を得ることもFXにとって大切な作業です!)。

そうして、暴騰・暴落もけっこう激しいです。

だから、下手に素人がスワップ金利に目がくらんで手を出すと痛い目を見ることも。

「それじゃあどうすればいいの?」というところがポイントです。

一番分かりやすい市場参加の仕方は、過去の歴史を見て超円高・超円安の状態のときに参加するということです。

一例です。
豪ドル/円の通貨ペアの10年分のチャート(Yahoo!Japanさんのチャート)です。

d.gif

だいたい1豪ドル=105円~60円の間で行き来しているのが見て取れると思います。

2008年から2009年にかけての暴落(円高)は、アメリカのサブプライムローン問題を皮切りに発生しました。

豪ドル100円台の買い(ロング)を持ったままこの大暴落に巻き込まれた方は超のつく大損をしたことでしょう。




豪ドル/円のスワップ金利は、買い(ロング)で取引をしているときにプラスです。

逆に売りの取引(ショート)はマイナスのスワップ金利がつきます。

ロングの通貨ペアを保有している場合は毎日あなたのFX口座にお金が入り、

ショートの通貨ペアを保有している場合は毎日あなたのFX口座からお金が取られます。


「じゃあ誰もショートなんかしないでしょ!」と思うかもしれません。

でも暴騰・暴落の波が激しいので短期の売買差益を狙う方はショートの取引もします。


話を戻します。

それではいつ豪ドルの買い(ロング)を入れれば良いのでしょうか。

さきほどの10年チャートをよく見てくださいね。

答えはカンタンで、一番円高のとき、一番チャートの線が下にあるときが絶好のタイミングです。

円高のとき⇒豪ドルの買い(ロング)の取引をする。

同じことが他の通貨にも言えます。

円高のとき⇒トルコリラ/円・南アフリカランド/円の買い(ロング)の取引をする。




桜井
作家:FP投資家
FX長期運用術(コツコツ編)
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