リュウをうたがっているわけじゃない。
あたしが、あたしの魅力がたりないのがくやしいんだ。
もっとかわいくて、もっと頭が良くて、もっと人気のあるもてもてな女の子だったら
きっとこんなばかみたいな嫉妬もしないんだろうな。
くやしくて泣きそうになった。
リュウの背中が動いたかと思うと、リュウの顔があたしの真正面に向いていた。
「正直に言うけどさ、あの日、その友達に告白はされたよ。
けどな、断った。
だって、これにはおまえがいるじゃん。
俺のこと、こんなに好きになってくれるのもおまえだけだろ?」
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