私は今だからこそ、日本の政治やマスコミのこれからに期待していると敢えて言いたい。
システム(仕組み)が悪いと言う。システムの問題だと言う。しかしそれはたとえばどこかの誰か権力者を指ししているのだろうか?いや違う。残念なことにそのシステムとは=社会であり、つまり社会を構成している我々ひとりひとりの問題だということだ。つまりシステムとは私たちのこころのあり様のことなのだ。
そして、人も生まれ変わるとすれば、時間はかかるかもしれないが人もシステムも時代とともに変わってゆくものだ。あるいはそれらは同時並行的な変化かもしれない。少し長い目で歴史を振り返れば明らかだと思う。日本で言えばつい3年前に政権交代されたばかりであるが、2011年の震災の影響か、たとえば原発反対の市民運動なども新しい動きだろう。時にそれはドラスティックかもしれないが、いずれにしてもそれらが相まって次第に時代の変化となり世の変化となることを期待したいと思う。
メディアに関して言えば、第二次世界大戦後にGHQから始まったとされる、いわゆる電通支配と記者クラブなどの旧態の呪縛から今まさに新しい時代のあるべきものとして少なくとも若い人たちを中心に放たれつつあり、テレビ新聞一辺倒はあるいは変わらないかもしれないが、私たちはそのようなことにすでに気づいており、一部のメディアの中には確実に変わるものも出てきている。
くどいようだが大事なのは人の心のあり様であり、少なくとも3.11以降それが目覚め始めた以上、仮に外側のシステムが旧態依然だったとしても私たちのこころのシステムは明らかに変わってゆくだろうと思う。大げさに言えばそういった流れそのものが歴史であり時代の進み方なのかもしれない。要は3.11以前と以降では哲学が変わったからである。もはや私たちは3.11以前ではないのだ。
http://www.nhk.or.jp/hitokoto/index.html
16日夜上記にupされた「ニュースの魂」の後藤千恵解説委員によると、今回の「社会保障と税の一体改革」は元々、自民党政権時代にその理念が示されたもので、今回の「改革」はまさに片手落ちである。
nhkの世論調査によるとこれを評価できないと答えた人は30代、40代などのいわゆる現役世代に特に多く、それは当然だろう。
元々の理念にあった現役世代に対する社会保障施策が事実上すっぽり抜け落ちているからである。
これに関して後藤委員は、せめて今回5%の消費増税のうち1%分しか使われないこれらの社会保障政策にまわす分の割合を、せめて1.5%に引き上げることを提案する。もちろんこれでも現役世代が納得するとは思わないが、この0.5%分だけでも約1兆円ほどの巨額になるというのだから馬鹿にならない。
この後藤委員の前向きで建設的な提案に、政府は耳を傾けるべきだろうと思う。
http://cgi2.nhk.or.jp/hitokoto/bbs/form2.cgi?cid=1&pid=15974
nhkラジオ「私も一言!夕方ニュース」投稿
「日本はいかなる理由であれ二度と戦争をしないと誓いました。これは世界に誇るべきことだと思います。したがって途上国へのODAや青年海外協力隊などの人的交流を通じて、国際社会から尊敬されるような、つまりいわゆる親日国を一層増やす努力を地道に続けるべきだと思います。たとえば3.11の際に国交のない台湾の国民から大きな援助を受けたように、各国の政府ではなく国民の方々の信頼を得られるよう努力こそが真の外交だと思います。」