ひねもすのたり

決めつけ~非原発の立場から

皆さんの感覚として、かっぷくのいい男性がおいしい、それもある意味貴重な食べ物を人からごちそうになって「おいしい。とてもおいしい。さすがにこれ以上食べたら、、、、」と言ったせりふの意味を何と受け取るだろうか?
私の常識としては「せっかくですがもったいない」とか、「私の糖尿病に悪いので遠慮させて戴きます」とか、「もっと皆さんで召し上がって戴きたい。もったいないです」たとえばそういうようなニュアンスを想像するのである。
何の話かと言えば、8日にいわきの漁港を視察して刺身を味見した野田首相の言葉である。
これを捉えてある人は非常に怒って、福島に謝れ!と、つまりはそのように解釈したと言うのだ。言うまでもなくその人は前々からいわゆる脱原発の考えを持っている人である。
私はこのように想像力が欠如した人に出会って、オーバーに言えば私の持論でもある「世界中の原発即廃炉」の言動をするのも嫌になってきたのだ。
どうしてみんな、憶測や邪推ばかりでものを決めつけるのか。あまりの想像力や思いやりの欠如に開いた口がふさがらない。一事が万事で、自分で裏も取っていないいい加減な情報を言いふらしたり、人を決めつけたり、そんなことばかりがインターネット上で繰り広げられているのである。

おおむね支持だがさらに詳しい政策待ち、国民の生活が第一

11日の記者会見で聴いた限りでは、
いますぐの消費増税反対、原発にも反対、TPPにも反対ということで国民の生活が第一は概ね支持できるろ思うが、
詳細な政策はまだということと、維新の会との連携に含みを持たせたことで、
個人的には明確な支持は留保とさせて戴きたいと思います。
特に維新の会との連携は決定的に駄目で、仮にそうなったら支持はやめさせて戴きたいと思います。

勝手なことを申して恐縮ですが今の時点ではそのような意見表明としたいと思います。

これから本格的に右肩下がりの日本

たとえば生活保護費のカットとか年金支給開始年齢を遅らせるとか消費増税とか、
要するに官僚も政治家も、日本政府としては、「日本人はこれからどんどん貧しくなりますよ」ってことでしょう。
まあ日本が経済的に本格的な右肩下がりを経験するのはほぼ初めてだから、多くの人が不満を持つのはよく分る。しかしさまざまな要因から、どう見ても日本の将来は右肩下がりであるという現実は私たちも直視しなければならない。ただ問題なのは、貧乏人をいじめる一方で金持ちを優遇する政策の在り方である。たとえば法人税率を引き下げて消費税率を上げる、これは明らかに金持ち優遇である。なぜならこのご時世黒字で法人税を払える企業が元々少ないからだ。
そして政府はだいたいこの20年間くらいにわたって個人の所得税の累進税率をどんどん緩和してきた。そして言うまでもなく消費税は逆進性の極めて高い税金であることは言うまでもない。たとえば所得税の累進性を強化する。富裕税とも呼ばれる資産税を導入するなどの政策をとるべきだと思う。確かに皆が貧乏になってゆく過程においていわゆる所得の再分配という考え方は難しいかもしれないが、かといって一方で貧乏人ばかりをいじめておきながら金持ちは優遇するという政策はとってはいけないだろうというのが多分正論ではないだろうか。

「システムが悪い」

システムが悪いと言う。システムの問題だと言う。しかしそれはたとえばどこかの誰か権力者を指ししているのだろうか?いや違う。残念なことにそのシステムとは=社会であり、つまり社会を構成している我々ひとりひとりの問題だということだ。つまりシステムとは私たちのこころのあり様のことなのだ。

 

 

篠田 将巳(しのだまさみ)
作家:shinoda masami
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