便秘とサヨナラ!7つの習慣

第二章 便秘の原因は?

◆便秘の原因は?

 

便秘には、大きく分けると急性便秘と慢性便秘に分けられますので、

それぞれを分けて便秘の原因を説明します。


急性便秘


一過性単純性便秘の原因

この便秘の原因は、食事や生活の変化などをきっかけに起きるので、便秘の原因を除くことができれば治ります。


症候性便秘の原因

この便秘は病気が原因で起きます。急性のものでは、腸捻転や腸閉塞などが原因です。


慢性便秘(胃腸の病気)

便通の間隔が3日以上あったり、毎日排便があっても便が硬く、少ししか出ない場合の便秘のこと。

このような慢性便秘の状態が長期間続くと、大腸がんや痔など、様々な病気を引き起こす可能性が高まります。


常習便秘

何らかの原因で腸の機能が低下したために起こる「機能性便秘」で、便秘に悩む人の多くはこれに当てはまります。

常習性便秘には、3種類あります。

1)結腸性便秘(弛緩性便秘)の原因

この便秘の原因は、結腸の緊張がゆるんで、ぜんどう運動が弱く、便を十分に押し出せないこと。

2)直腸性便秘の原因
この便秘の原因は、直腸・結腸反射が鈍くなって、便意を感じにくくなるために起こる。


3)けいれん性便秘の原因
この便秘の原因は、主に精神的ストレス等であり、そのことが原因で腸の蠕動運動が強くなりすぎて起こる。


・症候性便秘の原因

大腸がん や大腸ポリープ等、腸内の便の通過を妨げる病気があるときに起こる。

便秘は、上のようなタイプに分けられますが、どうしても気になる方は、病院で医師の診察を受けることが必要です。

■便秘の原因の種類

年齢や環境の変化による腸内細菌バランスの悪化


加齢や食生活の変化などが原因となって、善玉菌(ビフィズス菌)が減り、悪玉菌が増えると、腸内細菌バランスが悪くなり、便秘になりやすくなります。


この他にも、便秘になりやすい原因となる生活習慣をしている方も多いようです。


・ダイエット(特に食べない系のダイエット)や少食により、食事(特に食物繊維の量)そのものの量が減り、いい便が作ることができないため、便秘になる。


・不規則な食事


・運動不足


・水分摂取不足


酵素 不足


今までは野菜や果物などの食品から補っていた酵素ですが、加工食品を食べることの多い現代人は体内の酵素量が不足してしまい、消化不良を起こしたり、腸の中に老廃物がたまって便秘になってしまう方などが増えています。


ストレス


精神的なストレスが原因となって便秘になることもあります。例えば、旅行先で一時的に便秘になるのもこのケースに当てはまります。

また、不規則な生活などによる肉体的ストレスが自律神経に影響し、腸管の動きを悪くすることよる便秘もあります。


我慢のしすぎ


我慢のしすぎも便秘の原因のひとつだと考えられます。無理なガマンをしてしまうことで、排便のタイミングを逃してしまいます。そして、その結果、便の水分が抜けて硬くなるため、出にくくなってしまう、つまり便秘になってしまうのです。


妊娠による便秘

便秘は一般的に女性に多いとされ、さらに妊娠 すると便秘になりやすいとされています。妊娠することによって増大した妊娠子宮による腸管の圧迫、非妊娠時と比較して、明らかに高値な黄体ホルモンなどの影響による腸管のぜん動運動の低下などが便秘の原因とされています。

治療法としては非妊娠時と同様ですが、生活習慣(食事指導、運動、排便リズムの確立など)の改善が必要になってきます。便秘薬などで解消したいと思う反面、妊娠中は赤ちゃんに影響が出ないかという不安もあります。やはり、生活習慣(食事・運動など)の改善が治療法としては安心ですね。

便秘冷え性 との関係

便秘は、腸内環境が悪くなっているため起きていると考えられます。

便秘になるということは、腸内でぜん動運動が行なわれていないということであり、基礎代謝も低くなります。

近年では、基礎代謝が低くなることが、冷え性の原因の一つと考えられており、腸内の働きを良くし、便秘を改善することが冷え症改善にもつながると考えられます。


 

 

第三章 便秘の不快症状(1)

◆便秘に伴う不快症状、弊害(1)

 1.おなかの張り痛み、ガスがたまる。

 

便秘に伴う不快症状・弊害は、おなかの張り痛み、ガスがたまる程度と
思っておられるかも知れませんが、もっと様々なものがあります。
免疫力を低下させ、アレルギー疾患や大腸がんを

引き起こしやすくなるだけでなく、勿論、美容の大敵でもあります。

 

1. おなかの張り痛み、ガスがたまる


2. 出血、痔


3. 肌のトラブル


4. イライラ、不眠、頭痛、肩こり、吐き気


5. 食欲不振、口臭、舌苔(ぜったい)


6. 腰痛

7. 大腸ガン、大腸ポリープ、アレルギー性疾患など


8. 動脈硬化を引き起こしやすい体質になる


9. 有害物質を体内に取り込みやすくなる


10. 自然治癒力が働きにくくなる

11. 血液が汚れる、血液循環が悪くなる


12. おなかの張りや痛み、ガスがたまる


 

便秘の悩みの一番は、「ガスがたまって、お腹が張る、痛む」ということではないでしょうか

便秘をしていると、腸内で悪玉菌が繁殖して腐敗発酵を起こし、
ガスが発生しやすくなります。


また、便秘によって出口がふさがれているため、出られないガスが腸内にたまってしまい、
おなかの張りや痛みが起こります。


 

 

 



 

 

 

第四章 便秘の不快症状(2)

◆便秘に伴う不快症状、弊害(2)

 痔と肌のトラブル

 

2. 出血、痔(便秘と痔の悪循環)

便秘で困っている方は、案外、痔で悩んでいるものです。

痔は肛門の回りの静脈のうっ血が原因で起こります。

うっ血すると血は固まりやすくなり、血の固まりが出来て血豆のようになります。

これが痔です。


便秘をしていると、硬い便を出すために強くいきむので、
肛門の回りの静脈のより集まっている部分が更にひどくうっ血して、
硬い血豆(いぼ痔)になります。

硬い便は肛門の回りの粘膜を傷つけ出血させ、切れ痔となります。


こうなると痛みが伴うので、それが嫌なために便意があっても我慢してしまい
便は益々硬くなります。

硬い便を出すと痛むので痔になりやすくなります。

このようにして、痔と便秘の悪循環に陥ってしまうのです。


3. 肌のトラブル

便の大きな仕事は、体内でできた老廃物や毒素を体外に出すことです。

老廃物や有害ミネラルなど、毒素の75%が便から排出されます。

便秘をするとお肌が荒れてしまうのは、これら老廃物が体外に排泄できず、
再度体内に吸収されて体内を廻ってしまうためです。



腸美人とも言われるように、きれいな肌はきれいな腸から生まれます。

『肌は内臓を映す鏡』なのです。

第五章 便秘解消法-生活習慣編-

◆便秘解消方法-生活習慣編-

 

便秘になるとすぐに、便秘薬に頼ろうとする人がいるようですが、これは×!


根本から便秘を解消するには、便秘になりやすい生活習慣の改善が必要です。


1.便意があったら、排便を我慢しない。

朝トイレに行く時間がない、羞恥心から外出先で便意をガマンするなど、何回か便意を逃していると、排便の命令系統が崩れ、直腸と肛門の働きが低下して、便意を感じにくくなります。

便秘の解消方法として、まず大事なことは便意があるときに、排便をガマンしない。

ガマンをすることで、便秘になってしまいます。

 


2.食事をしっかり摂る。

食事を制限するなどダイエットは食物繊維不足に加え、全体的な食事量不足で便のもとが少なくなってしまいます。

その結果、便が作られず便秘になります。

ダイエットの繰り返しで便秘を繰り返し、慢性化した便秘になります。

食事をしっかり摂ることが、便秘の解消方法として大事です。 


3.規則正しい生活でストレスを解消する。

便秘の原因には、食事や運動、睡眠などの生活習慣が大きな割合をしめています。

睡眠不足は体のリズムを狂わせてしまうので、自律神経に悪影響をおよぼします。

そのため、腸の働きも乱れてしまって便秘になってしまいます。
便秘を予防、解消するためにも十分な睡眠を取って、朝・昼・晩の食事をしっかり食べて規則正しい生活リズムを作ることが必要です。

そうすることで身体の生活リズムにも規則性が出て便意を催しやすくなります。

 

夜更かしや睡眠不足、食事がきちんととれていないなど、生活のリズムが乱れると自律神経のバランスが崩れ、便のリズムも乱れてしまいます。

とくに朝食抜きは、便秘が続く原因になります。

特に、朝は時間に余裕を持ち、朝食やトイレに行く時間を作ることが便秘の解消方法として重要です。


4.朝食を果物にする。


食事、食べ物については、とても大事ですので、

次の章で詳しく記述します。そして、朝食後は、便意がなくてもトイレに行く習慣を作ることが、便秘の解消方法には大切です。


5.適度な運動をして、腹筋を鍛える。


運動不足は、腸の働きや排便にかかわる筋力の低下を招き、便秘の原因になります。

運動をせずに便秘が改善されないと、老廃物がたまったままの状態でぽっこりおなかになってしまいます。

便秘の解消方法として、腹筋を鍛えることをアドバイスしているのは、腹筋が弱っているため、便を出すことが出来ない人もいるためです。

腸の回りの筋肉・腸腰筋を鍛えるとウンチが出やすくなります。


●腸腰筋を鍛える運動


イスに座ったまま腕を上に持ち上げ、腸腰筋を伸ばす。

イスに腰を下ろしたまま歩くように手足を動かし腸腰筋を縮める。

イスに腰を下ろし、足を地面につけた状態で腰をひねり腸腰筋をねじる。

※これを1日3セット(約10分)


6.水分をしっかり摂取する。


水分は私たちの身体にとってとてもに大切なものです。

また、便秘解消の為にも重要な役割を持っています。

水分は腸に適度な刺激を与えて排便反射を促すきっかけになるからです。
大腸で食物繊維に吸収されて腸をきれいにしてくれたり、便をやわらかくして通りを良くしてくれたりします。

水を飲むことで、便の通りがよくなり便秘が解消されることもあります。

成人であれば、体重1kgあたり40mℓが1日に必要な水分摂取量です。

体重50kgなら、食物中の水分も含めて2ℓの水分をとる必要があります。しっかりと水分をとって便秘を解消・予防しましょう。

3度の食事で汁ものや野菜などから1ℓくらいの水分はとっているので、ミネラルウォーターでの水分補給は1日に1ℓ程度が理想でしょう。

またミネラルウォーターを一度に大量にとったからといって便通に大きな影響は期待できません。

むくみの原因になるだけなので何度かに分けて飲みましょう。
実は、食物繊維をたくさんとったときにも水分が必要で、とくに不溶性食物繊維をとったときに水分の摂取量が少ないと、より便秘になりやすいのです。

ミネラルウォーター以外でも、カフェインが少ないほうじ茶や番茶、腸の緊張を緩和する効果のあるペパーミントティー、ジンジャーティー、アップルティーなどのお茶も、腸を潤す水分補給に適しています。

自分の好きなお茶を水筒に入れて持ち歩くのもおすすめです。

朝起きた時や眠る前などにコップ1杯の水を飲むと効果的です。

ただし、痙攣性便秘の場合に関しては腸を刺激し過ぎてしまいとかえって悪化してしまうことがあります。

水やお茶を飲む場合に、少し温めるなどして工夫するとよいでしょう。水分が不足すると、便が固くなってしまい、出すことができず、便秘になります。

水分をしっかりとって、便秘の解消をしましょう。

 

便秘を解消したり、お腹の調子を整えるために、毎日の生活習慣が基本です。
便秘の解消のために、食生活と同じくらい大切なのが、毎日の生活習慣です。

身体のリズムにあわせた生活習慣を守り、便秘を解消しましょう。



 

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