道端に落ちているゴミを拾う心が世界を救うかもしれない

アリの行列( 5 / 31 )

彼は、アリの様子をノートに記録する。僕は以前、信号待ちをしていた時に、彼のノートを覗き見したことがある。


アリの行列( 6 / 31 )

彼は、ノートにマジック(細)でこう書いていた。

「明日雨。動き速い」

アリの行列( 7 / 31 )

彼の書き込みを僕なりに解釈すると、明日は雨だからアリさんたちは明日の分も必死に働いている、ということだろうか。そんなことを考えながら、仕事場へと向かっている僕の頬に一滴の雨粒がぶつかった。

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道端に落ちているゴミを拾う心が世界を救うかもしれない
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