仕分けの達人( 2 / 17 )
以前、僕がアルバイトをしていた某大手運送会社のあるターミナルには、仕分けの達人(そこの社員3人による談)と呼ばれる、頭と心にパンチが効いた主任さんがいた。
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彼の仕分け技術は天下一品である。もう、とにかく速いし、ミスが少ない。その実力は、平均的アルバイトの兄ちゃんにして3人前。たった一人で、コンベアーをピョンピョンと飛び越えながら、一つのエリアをこなしてしまうのだ。
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それに対して、彼を見て「凄い!」と思いながら、作業をしていた僕はミスを連発。
そのターミナルでは、一定量の荷物が流れ切った後、コンベアーを逆に回転させて、ミスで後ろまで流れてしまった荷物を回収するのだが、その作業の最中にパンチが効いた主任と話す機会が生まれた。